2月17日、いよいよ福井地方裁判所に、
「福井県男女共同参画審議会」の「音声記録」の
「非公開(不存在)処分」取消を求めて提訴する日。
この日のために、訴状や書証や意見書の準備をすすめ、
記者会見もセッティングした。
交代で運転して2時間、PAからの敦賀湾はあいにくの曇り。
福井市に早めに到着して、裁判所と県民会館を下見。
今回の訴訟で被告になるのは「福井県」。
ということで、
福井城址のお堀のなかにあって「権威の象徴」と、
評判のわるい福井県庁もついでに見に行った。
うわっ、県庁舎と県警本部と議事堂がほんとに、お城のなかにある。
「殿様商法」という言葉があるけど「殿様行政」。
この1年を思い返し・・・本庁職員が威張るはずだと妙にナットク。
原告の13人のうち今日の提訴に参加できる5人が、
12時に到着する上野さんに合わせて福井駅で待ち合わせ。
おろしそばを食べながら、簡単な打ち合わせ。
福井地裁には、福井の支援者の女性たちと
NHKをはじめ3台のTVカメラが待っていた。
裁判所に入るところの絵を取って、休日なので、
地下の夜間受付に訴状の提出(いわゆる提訴)。
「福井県男女共同参画審議会音声記録非公開処分取消請求事件」
という漢字ばかり27字のながーい事件名。
訴状など詳細は「提訴3」の記事でご覧ください
事件番号は決まらないので、訴状の控えに、
受付印を押してもらって記者会見会場の福井県民会館に。
2時からの記者会見に参加した原告は、
代表の上野千鶴子さん、選定当事者の寺町知正さん、
敦賀市議の今大地晴美さんと菅井純子さんと事務局のわたし。
ほかに、福井の女性たち6人が参加してくださった。
TVカメラがすでにお待ちかねで、会場の設営を手伝ってもらった。
記者会見に参加したメディアはNHK、福井放送などのTVと、
朝日、毎日、中日、県民福井、福井、産経、読売、共同通信の新聞記者。
記者会見の準備をしていたらコソコソと背広の二人が後ろのほうにいる。
福井のかたから「県職員がきてるよ」と耳打ちされたのでお尋ねすると、
提訴の記者会見を聞きにきたという。
記者クラブには案内をしたけれど、被告側はご招待していない。
今まで何度も提訴の記者会見をしたが、被告側がきたのは初めてでビックリ。
いずれにしても、「記者会見」はオープンの集会ではないのだが、
原告で相談して聞いていただくことにした。
(ほかにも男性がひとり様子を見に来たらしい)
「だめなら出ていきます」と繰り返すので、
「ちゃんと名乗って、代表に名刺をいただけませんか」と言ったら、
ひとりは「名刺は持ってきてない」という白崎さん。
「一昨日、電話で話した井上です」と井上さんには名刺をもらった。
生活学習館副館長の白崎さんと、男女共同参画・県民活動課の
井上さんなら、今まで話したことはあり、知らない人ではない。
「どのような立場でここにいらっしゃるのですか・」と尋ねると、
「休日なので私用で・・・」と白崎さん。私用でその辺のオヤジ二人が
記者会見場にもぐりこんだのなら、聞いていただく理由はないよ(笑)。
マスコミに配った資料と同じものがほしいというので、
「ということは、被告・福井県側として受け取っていただけるのですね」
というと、「じゃあいいです」ということで、資料はお断りした。
結局、こそこそしないでしっかり聞いてくださいね、ということになった。
会見中、聞き漏らすまいと必死にメモ(テープも?)をとっていたので、
まちがいなく、「被告・福井県」の職員としての職務だろう。
休日にとった私的メモは「職務」のときに仕事場にもちこまないのだろうか??
まさに訴訟の争点である「会議の録音(メモ)は職務か私的なものか」の区別が
ここでもついていない。「公私混同」の福井県ならではの出来事だった。
記者会見は、最初に事務局のわたしから、訴訟にいたる経過説明。
次に、代表の上野さんから「本件訴訟の意義」。
上野さんが話し始めたら、いっせいに記者が立ち上がりTVカメラが回る。
今大地さんと菅井さんが、福井県に住む原告としての経過と思いを語り、
今回の訴訟の内容を選定当事者の知正さんが「マスコミレクチャー」した。
訴状の立論構成は骨太の正攻法、水ももらさぬ万全なもの。
情報公開訴訟では最高裁で何度も勝訴している選定当事者の知正さんが
つくった力作で、勝訴を確信している。
電磁媒体の「音声記録」が公文書と認められれば、初めての司法判断となり、
全国の電磁データの公開がすすむだろう。
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ここからは、オフタイム。
記者会見もぶじおわって、原告4人で三国温泉「望洋楼」へ。
日程がきゅうきょ決まったので、予約はぎりぎりでセーフ。
温泉とカニがたのしみで、痛い肩をこらえながら、
この日のためにがんばってきたんだもの(笑)、
どかーんと、特大献上カニ(ゆで)。
焼きカニと蟹サシ
宿についてまで訴訟の取材に追っかけられてたけど、
5月から一緒にやってきた仲間と味わう温泉とカニは極上。
至福の一夜を過ごした。
おまけは、ちょっと遅め?のバレンタイン。
お二人からチョコをプレゼントされてともちゃん<うれしそう!
チョコに目がない、わたしのこと。
帰ってから、はやくチョコあけてみてよー、とせかして、
ふたりで食べた(ごちになりました・笑)。
裁判は、弁護士を立てない本人訴訟。
原告13人は、選定当事者のともちゃんに全権委任。
第一回口頭弁論は、ともちゃんの好きな日本海のお魚の季節だろうか。
また、おいしいお魚食べに福井に行こうね(わたしは温泉・・・)。
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