みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

提訴レポート&カニと温泉つきの福井の旅-提訴2

2007-02-19 09:33:05 | 「ジェンダー図書排除」事件
やってきました福井県。

2月17日、いよいよ福井地方裁判所に、
「福井県男女共同参画審議会」の「音声記録」の
「非公開(不存在)処分」取消を求めて提訴する日。

この日のために、訴状や書証や意見書の準備をすすめ、
記者会見もセッティングした。

交代で運転して2時間、PAからの敦賀湾はあいにくの曇り。


福井市に早めに到着して、裁判所と県民会館を下見。
今回の訴訟で被告になるのは「福井県」。
ということで、
福井城址のお堀のなかにあって「権威の象徴」と、
評判のわるい福井県庁もついでに見に行った。
うわっ、県庁舎と県警本部と議事堂がほんとに、お城のなかにある。
 
「殿様商法」という言葉があるけど「殿様行政」。
この1年を思い返し・・・本庁職員が威張るはずだと妙にナットク。

原告の13人のうち今日の提訴に参加できる5人が、
12時に到着する上野さんに合わせて福井駅で待ち合わせ。
おろしそばを食べながら、簡単な打ち合わせ。

  

福井地裁には、福井の支援者の女性たちと
NHKをはじめ3台のTVカメラが待っていた。


裁判所に入るところの絵を取って、休日なので、
地下の夜間受付に訴状の提出(いわゆる提訴)。

 
 
「福井県男女共同参画審議会音声記録非公開処分取消請求事件」
という漢字ばかり27字のながーい事件名。

訴状など詳細は「提訴3」の記事でご覧ください

事件番号は決まらないので、訴状の控えに、
受付印を押してもらって記者会見会場の福井県民会館に。

2時からの記者会見に参加した原告は、
代表の上野千鶴子さん、選定当事者の寺町知正さん、
敦賀市議の今大地晴美さんと菅井純子さんと事務局のわたし。
ほかに、福井の女性たち6人が参加してくださった。

TVカメラがすでにお待ちかねで、会場の設営を手伝ってもらった。
記者会見に参加したメディアはNHK、福井放送などのTVと、
朝日、毎日、中日、県民福井、福井、産経、読売、共同通信の新聞記者。

記者会見の準備をしていたらコソコソと背広の二人が後ろのほうにいる。
福井のかたから「県職員がきてるよ」と耳打ちされたのでお尋ねすると、
提訴の記者会見を聞きにきたという。
記者クラブには案内をしたけれど、被告側はご招待していない。
今まで何度も提訴の記者会見をしたが、被告側がきたのは初めてでビックリ。
いずれにしても、「記者会見」はオープンの集会ではないのだが、
原告で相談して聞いていただくことにした。
(ほかにも男性がひとり様子を見に来たらしい)

「だめなら出ていきます」と繰り返すので、
「ちゃんと名乗って、代表に名刺をいただけませんか」と言ったら、
ひとりは「名刺は持ってきてない」という白崎さん。
「一昨日、電話で話した井上です」と井上さんには名刺をもらった。
生活学習館副館長の白崎さんと、男女共同参画・県民活動課の
井上さんなら、今まで話したことはあり、知らない人ではない。
「どのような立場でここにいらっしゃるのですか・」と尋ねると、
「休日なので私用で・・・」と白崎さん。私用でその辺のオヤジ二人が
記者会見場にもぐりこんだのなら、聞いていただく理由はないよ(笑)。
マスコミに配った資料と同じものがほしいというので、
「ということは、被告・福井県側として受け取っていただけるのですね」
というと、「じゃあいいです」ということで、資料はお断りした。
結局、こそこそしないでしっかり聞いてくださいね、ということになった。
会見中、聞き漏らすまいと必死にメモ(テープも?)をとっていたので、
まちがいなく、「被告・福井県」の職員としての職務だろう。
休日にとった私的メモは「職務」のときに仕事場にもちこまないのだろうか??

まさに訴訟の争点である「会議の録音(メモ)は職務か私的なものか」の区別が
ここでもついていない。「公私混同」の福井県ならではの出来事だった。

記者会見は、最初に事務局のわたしから、訴訟にいたる経過説明。
次に、代表の上野さんから「本件訴訟の意義」。
上野さんが話し始めたら、いっせいに記者が立ち上がりTVカメラが回る。
今大地さんと菅井さんが、福井県に住む原告としての経過と思いを語り、
今回の訴訟の内容を選定当事者の知正さんが「マスコミレクチャー」した。

訴状の立論構成は骨太の正攻法、水ももらさぬ万全なもの。
情報公開訴訟では最高裁で何度も勝訴している選定当事者の知正さんが
つくった力作で、勝訴を確信している。
電磁媒体の「音声記録」が公文書と認められれば、初めての司法判断となり、
全国の電磁データの公開がすすむだろう。


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ここからは、オフタイム。

記者会見もぶじおわって、原告4人で三国温泉「望洋楼」へ。
日程がきゅうきょ決まったので、予約はぎりぎりでセーフ。
  

温泉とカニがたのしみで、痛い肩をこらえながら、
この日のためにがんばってきたんだもの(笑)、
どかーんと、特大献上カニ(ゆで)。


  
焼きカニと蟹サシ
  

宿についてまで訴訟の取材に追っかけられてたけど、
5月から一緒にやってきた仲間と味わう温泉とカニは極上。
至福の一夜を過ごした。

おまけは、ちょっと遅め?のバレンタイン。
お二人からチョコをプレゼントされてともちゃん<うれしそう!
 
チョコに目がない、わたしのこと。
帰ってから、はやくチョコあけてみてよー、とせかして、
ふたりで食べた(ごちになりました・笑)。


裁判は、弁護士を立てない本人訴訟。
原告13人は、選定当事者のともちゃんに全権委任。
第一回口頭弁論は、ともちゃんの好きな日本海のお魚の季節だろうか。

また、おいしいお魚食べに福井に行こうね(わたしは温泉・・・)。


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「音声記録の非公開は違法」福井県を提訴しました!原告は上野千鶴子さんを代表とする13人-提訴1

2007-02-18 15:23:24 | 「ジェンダー図書排除」事件

昨日午後、「福井県男女共同参画審議会音声記録」の
「情報非公開処分取消請求事件」を福井地裁で提訴して、
先ほど、帰ってきました。
帰りに、福井駅で昨日取材にきていた新聞社の七紙を買いました。
福井県は夕刊がないとのことで、写真入の(カラーも)で大きな記事。
(NHKと福井放送ほか1社のTVカメラも来ていました)

提訴と記者会見の詳細、その後のことなど・・・・は、
ちょっと落ち着いたら、次の記事にアップするとして、
ひとまず、各紙の新聞報道記事を紹介します。

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福井県を教授ら提訴
本撤去問題で審議記録公開求め

ジェンダー審議会記録 「音声非公開取消を」
上野教授ら県を訴える 福井地裁

 福井市のユー・アイふくい(県生活学習館)で昨年3月に上野千鶴子・東大教授らのジェンダー問題の著書など約150冊の蔵書が書架から一時撤去された問題で、同年11月に開かれた県男女共同参画審議会の音声記録(電磁的データ)を県が非公開にしたのは不当だとして、上野教授ら13人が17日、県を相手取り、非公開決定を取り消すよう福井地裁に提訴した。

 訴状によると、ジェンダー本撤去問題などが議題と昨年11月の審議会について、原告が記録の情報公開を請求したところ、県は「単に備忘録的なもの」として、音声記録を非公開とした。上野教授は「非公開決定は情報公開の流れに逆行し、県の隠ぺい体質から出たもの」と県の対応を批判した。県は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
 この問題では昨夏、撤去された本のリストの公開を求めて上野教授らが提訴の準備を進めていたが、直前になって県がリストを公開。一連の対応について、審議会の中で県側は「不適切で反省している」と述べた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この訴訟は、県民にとって情報公開が進むかどうかの要となる。他の自治体にとっても非常に重要な訴訟だ」。原告代表の上野千鶴子・東大教授は、提訴の会見でこう訴えた。
 昨年11月の県男女共同参画審議会で県総務部長から書籍の撤去が「不適切だった」と反省の意が示されたが、その審議会の音声記録は「職員の備忘録的メモ」として非公開になった。
 原告側は「公的備品を使って公務中に審議会委員らの許可のもとに職員が録音したものは、私的で備忘録的メモとはいえない。福井県情報公開条例では当然、公開対象だ」と主張している。
 上野教授は「音声記録の公開を求める一見ささいな問題だが、情報公開は民主主義の根幹。特に公的な意思決定のプロセスである審議会の過程を知ることは市民にとって、当然の権利」と強調した。原告団のメンバーは「自分が聴講して取ったメモと、職員が音声記録をまとめ、県のホームページで公開した議事録では、ニュアンスが違う」と語った。
 会見に同席した原告の今大地晴美敦賀市議は「テープを聞いて審議内容を正しく知りたい。県の隠ぺい体質や事なかれ主義などを改善するきっかけにしたい」と言葉に力をこめた。
(2007.2.18 日刊県民福井新聞)
===========================================================================
「録音記録非公開は違法」上野・東大教授ら13人
地裁提訴 処分取り消し求める 
ジェンダー関係図書一時撤去・県審議会議論

 福井県生活学習館(福井市下六条町)がジェンダー(性差)関係の本
を一時撤去した問題で、この問題を議論した県男女共同参画審議会の録
音記録を県が非公開としたことは違法だとして、社会学者の東大教授、
上野千鶴子さんら13人が17日、県を相手取り、非公開処分の取り消
しを求める訴訟を福井地裁に起こした。
 訴状などによると、同審議会は昨年11月2日開催。原告らは同6
日、審議会の録音記録の情報公開請求をしたが、県は同20日、「非公
開決定(不存在)」処分とした。原告側によると、議事録は県のホーム
ページ上でも公開されているが、実際の発言を意訳・要約したものに
なっているという。一方、県男女参画・県民活動課は「審議会は公開さ
れており、録音記録も職員が議事録作成のために用いるメモ的なもので
あって公文書とは言えない」としている。
 この日、福井市内で記者会見した上野さんは「民主主義の基本は情報
公開。福井県民にとって情報公開が促進されるか重要な訴訟だ。勝訴を
確信している」と話した。【大久保陽一】
(2007.2.18 毎日新聞)
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福井県を教授ら提訴 本撤去問題で審議記録公開求め
ジェンダー本撤去 審議会記録公開を求める
福井地裁

 福井県生活学習館で昨年3月に上野千鶴子・東大教授らのジェンダー問題の著書など約150冊の蔵書が書架から一時撤去された問題で、昨年11月に開かれた同県男女共同参画審議会の音声記録(電磁的データ)を県が非公開としたのは不当だとして、上野教授ら13人が17日、同県を相手取り、非公開決定を取り消すよう福井地裁に提訴した。
 訴状によると、ジェンダー本撤去問題などが議題になった昨年11月の審議会について、原告が記録の情報公開を請求したところ、県は「単に職員の備忘録的なもの」として、音声記録を非公開とした。
 福井市内で会見した上野教授は「非公開決定は情報公開の流れに逆行し、県の隠ぺい体質から出たもの」と県の対応を批判した。
 県は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
 この問題では昨夏、撤去された本のリストの公開を求めて、上野教授らが提訴の準備を進めていたが、直前になって県がリストを公開した。一連の対応について、審議会の中で県側は「不適切で反省している」と述べた。

(2007.2.18 中日新聞)
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上野教授らが福井県を提訴
審議会の記録 公開を求め

 福井県の施設で昨年3月に上野千鶴子・東大大学院教授らの図書約150冊の蔵書が一時撤去された問題でこの問題を議論した「県男女共同参画審議会」の録音記録を非公開としたのは情報公開請求者の権利を侵害しているとして、上野教授らが17日、同県を相手取り、非公開決定を取り消しを求める訴訟を福井地裁に起こした。
 訴状などによると、同県生活学習館(福井市)は昨年3月、上野教授の著書を含む性などに関する図書約150冊の蔵書を書架から撤去。
(2007.2.18 産経新聞)
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市民団体 「音声データは公文書」
図書撤去問題議事の録音 県の公開求め提訴

県生活学習館(福井市)がジェンダーに関する図書約150冊を書架から一時撤去した問題を議論した県の審議会で、県が議事録作成用に録音した音声データーを非公開したのは違法だとして、市民団体が17日、県を相手取って非公開処分を取り消すよう求める訴訟を福井地裁に起こした。
提訴したのは、「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団および有志」のメンバー13人。代表は撤去された図書のうち17冊の著者である上野千鶴子・東大大学院教授。訴状などによると、昨年11月にあった県男女共同参画審議会で、県の担当者が録音した音声の電磁データを原告が情報公開請求したところ、県は「あくまで個人的なメモであり、公文書には当たらない」として非公開(不存在)決定をした。審議会の議事録は公開されているが、原告は「公開が原則の審議会を録音したものであり、電磁データも議事録と同じく公文書である」としている。
提訴後、会見した上野教授は「県の隠蔽体質はいまだ改善されていない。今回の訴訟は今後の情報公開請求の上で大きな意味をもつ」と話した。

(2007.2.18 朝日新聞)
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会議の音声の公開求め提訴 著作撤去で上野東大教授ら
ジェンダー本撤去問題
上野教授ら県提訴
記録非公開取り消し求め

県生活学習館の書架からジェンダー関連の本約15冊が一時外された問題で、県男女共同参画審議会の音声記録が非公開とされたことを受け、上野千鶴子東大教授らのグループは十七日、県を相手に非公開決定の取り消しを求める訴訟を福井地裁に起こした。
訴状や原告によると、審議会は昨年十一月二日に同問題などを議題に開かれ、定員十人で一般公開もされた。原告は同六日に電磁的データやテープなどの音声記録を公開請求したところ、県は「公文書不存在」との理由で非公開とした。
原告によると、県は「音声記録は議事録作成のための県職員の個人的なメモのようなもので、公文書でない」と説明しているという。原告は音声記録は公文書に当たり、公開すべきと主張している。
県は「審議会のテープを公開してほしいというが、公文書として管理しているものではない。訴状をよく見て、県の考え方を伝えていきたい」としている。
(2007.2.18福井新聞)
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ジェンダー本撤去 上野教授ら県提訴
審議会録音データ 非公開取り消しを

 県生活学習館(福井市下六条町)がフェミニズム関係の書籍約150冊を一時撤去した問題で、著書が含まれていた上野千鶴子・東京大教授らが17日、県を相手取り、問題を論議した審議会の録音データの非公開決定を取り消すよう求める訴えを地裁に起こした。
 原告は上野教授のほか、福井市の女性ら9都道府県の13人。
 訴状によると、原告側は昨年8月末、撤去をめぐって県男女共同参画推進条例に基づく苦情申し出を行い、県は11月、問題を論議する審議会を開催。原告側は同月、審議を記録した録音データを情報公開請求したが、県は「職員が備忘的に所持しているもので、公文書としては不存在」との理由で非公開とした。
 原告側は「県情報公開条例で、電磁的記録は公文書と定義されている。録音データも議事録と一体と位置づけて保管されるべきで、非公開決定は違法」と主張している。
 上野教授は提訴後の記者会見で「大半の記録が電磁媒体で行われる時代に、実際に存在する録音データを非公開とするのは時代錯誤で、行政の怠慢。情報公開が促進される契機になればと提訴に踏み切った」と述べた。
 県男女参画・県民活動課は「条例に照らして適切に処理されたと考えているが、訴状を見ていないので、コメントできない」としている。

(2007年2月18日 読売新聞)
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以下は、web上で見つけた「共同通信社」の配信記事。
全国の地方紙、17社にも載っています。
その中のいくつかを紹介します。 

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 会議の音声記録、公開求め提訴・著作撤去で上野教授ら  
上野千鶴子東大教授らのジェンダー関連の著作約150冊が福井県の施設から昨年、一時撤去された問題で、上野教授や9都道府県の市民団体メンバーら13人が17日、県男女共同参画審議会の音声記録の公開を求め、福井地裁に提訴した。
 訴状によると、著作の撤去を受けて上野教授らは昨年8月、条例に基づく苦情申し出書を県に提出。県は苦情を議題とする審議会を同11月2日に開催した。上野教授らは審議会の音声記録の情報公開を請求したが、県は公開対象でないとして非公開とした。〔共同〕
(2007.2.18 日本経済新聞)
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会議の音声の公開求め提訴 著作撤去で上野東大教授ら '07/2/17

 上野千鶴子東大教授らのジェンダー関連の著作約百五十冊が福井県の施設から昨年、一時撤去された問題で、上野教授や九都道府県の市民団体メンバーら十三人が十七日、県男女共同参画審議会の音声記録の公開を求め、福井地裁に提訴した。
 訴状によると、著作の撤去を受けて上野教授らは昨年八月、条例に基づく苦情申し出書を県に提出。県は苦情を議題とする審議会を同十一月二日に開催した。上野教授らは審議会の音声記録の情報公開を請求したが、県は公開対象でないとして非公開とした。
 原告側は「音声記録も公文書で公開されるべきだ。県が公開した議事録は原告が傍聴した記録と照らし合わせても違いがあり、検証の必要がある」と主張している。
 上野教授は提訴後の記者会見で「文字記録だけを公開対象とするのは情報公開の流れに逆行している」と指摘した。
 県男女参画・県民活動課は「訴状を見ていないのでコメントは差し控える。音声記録は議事録を作るための補助的なもので、公開の対象ではないと考える」と話した。
 県は昨年三月、男女共同参画推進委員の男性から「内容が不適切」との指摘を受け、上野教授の「スカートの下の劇場」など百五十三冊を生活学習館の書架から撤去。同五月、市民団体の抗議を受けて戻した。
(2007.2.18 中国新聞)
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ではまた。

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春の野の花/ホトケノザ・ナズナ・オオイヌノフグリ・コハコベ

2007-02-17 18:10:52 | 花/美しいもの

今日提訴する福井の「情報非公開処分取消訴訟」の
記者会見の資料作りにちょっと疲れて、
ひさしぶりにはたけを歩いた。

緑のじゅうたんのような春のはたけ。


ふかふかほかほか、足元にはかれんな春の野の花。

ホトケノザ(仏の座・シソ科・オドリソウ属) 


  

  

別名ペンペングサ・アブラナ科)


  

オオイヌノフグリ と コハコベ(ミドリハコベ) 
  

畑には春の野菜たちも出番をまっている。

ニンジン 次郎丸ホウレンソウ ソラマメ
  
スナップエンドウ  オタフクソラマメ
  
リーフレタス  キャベツ(春ひかり7号)  宮内菜
  

あたたかな初春の午後。


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どっちもどっち東京都!窮地の石原知事は無党派のポーズか?vs都議会がワースト大賞 議員特権コンテスト

2007-02-17 00:36:31 | 市民運動/市民自治/政治

浅野さん関連の記事を探していたら、
石原都知事のコンナ記事を見つけた。

都知事選で自民党の推薦を受けるつもりだったのを、
あわてて返上したそうだ。

知事交際費や息子の問題で厳しい批判を浴びている知事に対して、
東京都議会も、「議員特権コンテスト」でワースト大賞だったそうな。

知事も議会もそろいもそろって利益誘導型の政治家ばかり。
こんな東京にだれがした?!
 
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石原知事、自民の「推薦返上」を表明 都知事選
 今春の東京都知事選への立候補を表明している石原慎太郎都知事は16日の記者会見で、すでに決定している自民党の推薦を受けるつもりがないとの考えを明らかにした。過去2回の都知事選と同様、今回も無党派を強調して選挙戦を戦う考えだ。「そのまんま東現象」や安倍内閣の支持率低下、民主党の候補者選びなどを考慮したとみられる。自民党には知らせておらず、一方的な通告に自民党内には困惑が広がった。
 「元々、無党派でやってきましたから。その原則を踏まえていきたい」
 この日、都議会の一般質問後、記者団に対して石原知事はそう述べた。自民党側への説明については「(自民党が)推薦すると(私に)言ってきているわけではない。私は私の戦い方でやりますから」と語った。
 石原知事への推薦は自民党都連(会長=石原伸晃衆院議員)が昨年12月に決定。それを受けて党本部が先月中旬に正式決定している。石原知事は前回の知事選でも政党の推薦を受けなかったが、今回は一転して受け入れる考えを示していた。知事周辺も「長男が都連会長で、三男も自民党議員。受けないという選択はない」としていた。
 石原知事の推薦拒否に、自民党内には困惑の声が上がった。ある党幹部は驚きながら、「こちらは(石原知事に)推薦してくれと言われたから推薦を出した」と不満げだ。党都連幹部は「話が違う。党候補ではないというポーズをとった方がいいと思ったんだろう」とあきれ顔だった。
 現在開会中の都議会では、知事の四男問題や交際費問題などをめぐり、民主党や共産党から強い批判を浴びている。ある自民都議幹部は「これだけ責められれば、最終的には党推薦を断り切れるかどうかは分からない」と話した。
(朝日新聞 2007年02月16日21時10分)

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東京都議会がワースト大賞 議員特権コンテスト

 地方議員の様々な「議員特権」のなかから「ワースト(最悪)大賞」を決めるコンテストが9日都内で開かれ、参加者の投票の結果、東京都議会がワースト大賞に選ばれた。コンテストには、全国から応募のあった九つの事例が大賞候補として挙げられていた。

 議員特権の廃止を求める地方議員や市民らによる「なくそう!議員特権キャンペーン」の主催。あまり知られていない地方議員の厚遇を明らかにし、廃止に追い込むのが狙いだ。同キャンペーンが昨秋、約1800のほぼ全自治体を対象にアンケートを実施したところ、議員表彰制度が3分の1近くの約500の自治体であることや、議会出席の度に議員に支給される費用弁償も860以上に及んでいる実態が明らかになった。コンテストでは、こうした「議員特権」を告発しようと全国から事例を募集、うち九つの事例をワースト大賞候補に挙げ、参加者や大学教授らの審査員の投票で大賞を決めた。

■議員の永年表彰に人造石付きバッジ
 全国約800の市区の議会からなる全国市議会議長会では毎年、10年以上務めた議員を対象に表彰を実施している。「議員を激励する意味」という。在職10年から50年まで5年ごとに表彰し、年数に応じて記念品としてルビーやエメラルドなどの人造石付きバッジを贈る。約50年以上前から贈呈しているといい、単価は5、6000円程度。05年度は約1875万円をかけ表彰を実施した。昨年は5月に東京・日比谷公会堂で計2236人の議員を表彰。各市区議会が平均約70万円を負担金として支出している。自治体の間では、同様の「議員表彰制度」を廃止する傾向にあるが、議長会では07年も実施する予定だ。
 横浜市議会も長年務めた議員の表彰制度があり、在職20年以上5年ごとに10万円相当の記念品を贈る。06年は4市議に対し、液晶テレビやスーツ、ソファを贈り、計約40万円が使われた。

■議会出席すると一律1万1000円
 広島市議会では、市議が議会に出席するたびに1日一律1万1000円を費用弁償として支給している。費用弁償は「主に交通費の実費負担に対する支給」(総務省)との位置付けだが、多くの自治体に共通する一律の支給に「報酬の二重取り」との批判が強い。
 条例では、市議が本会議や委員会に出席した際に支払うと定めているが、同市議会の一律1万1000円は、全国の市町村と比べ最高級の額だ。
 東京都議会でも、費用弁償として都議に1万~1万2000円を支給している。
 費用弁償を巡っては、全国の自治体で見直す動きが強まっている。横浜市議会では1月、これまで一律1万円を支給していたのをやめる方針を打ち出した。大阪市は06年度から費用弁償を廃止、鳥取県などでも実費制としている。

■東南アジア視察で女性をホテルに同伴
 埼玉県議会では、議員6人が03年、東南アジアの視察でバンコクに宿泊した際、夜のカラオケ店で現地女性たちを指名、一部の県議が女性をホテルに同伴した様子がテレビで放映された。
 視察は、任期中の4年に1度、海外視察に行ける県議会独自の制度を使ったもので、このときの視察費は総額500万円以上に上った。放映後は住民監査請求が起こされたり、県内の各市議会が県議辞職を求める決議を可決したりするなど波紋は広がった。以降、県議会では海外視察を06年度まで凍結している。
 議員による海外視察は、横浜市議会でも任期中に原則1回、行ける制度がある。昨年は2市議が制度を利用して米国へ視察をしたという。ただ、北信越市議会議長会が06年度から、東北市議会議長会は05年度から、海外視察を休止するなどしている。
(2007.2.9 朝日新聞)
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やっぱり、政党や組織の支援を受けない、
浅野さんしかいないと思うけど・・・・

「選挙が変われば政治が変わる。」

もうひとつ、浅野さんの好きな言葉。

「義を見てさぜるは勇なきなり」。



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市民の思いを浅野史郎さんに届けましょう!

2007-02-16 19:11:06 | 市民運動/市民自治/政治
浅野史郎さんを東京都知事にという声が大きくなっています。
わたしは、自治の現場で働ける政治的手腕と実力をお持ちの浅野さんに
都知事になってほしいと思っています。

浅野さんとは、昨年7月の「政治を市民の手に!」シンポの
「脱政党の時代に」の基調講演にお招きして以来のおつきあい。
聡明さと誠実さを兼ね備え、ちょっぴりお茶目な人柄に、
すっかり魅せられてしまいました。

わたしは、東京都民でもありませんし、石原さんをおろすために、
消去法で浅野さんに知事になってほしいと思っているわけではありません。

もっと積極的な意味で、いまの問題山積の東京都の知事には浅野さんが適任、
浅野さんは宮城県知事の経験もあり都知事にふさわしいからです。

福祉がライフワークなら、東京の福祉を日本一にしてください。
情報公開の遅れている東京を、情報公開日本一にしてください。
浅野さんが地方自治の現場で働かないのは、あまりにもったいない。
東京が変われば、地方も変わります。
地方自治体の、いまと未来に、地域に生きるすべての弱者に影響があります。

浅野さんの心を動かせるのは、政党や組織ではなく、
ひとりひとりの市民の思いです。

あなたからのメッセージを浅野史郎さんにぜひ届けてください。
そして、あなたからお友だちに「浅野さんを都知事に!」の思いを広げてください。
 ------------------------------------------------------
以下は、浅野史郎さんのホームページ
「浅野史郎・夢らいん」
で、公開されているメールアドレスです。
yumenet@asanoshiro.org
★浅野史郎さんにメールを送りましょう。 
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以下は、けさの読売新聞の記事です。

記事によると、五十嵐敬喜さんから立候補を打診された浅野さんは、
「無党派層から待望論があった場合」 と条件をつけたそうです。


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都知事選
浅野氏擁立の会 きょう旗揚げ

来月22日に告示される東京都知事選で、五十嵐敬喜・法政大教授らの市民グループが前宮城県知事の浅野史郎氏(59)の擁立を目指して、16日に都内で支援組織を旗揚げすることがわかった。五十嵐教授は約1週間前に浅野氏本人に出馬を打診。浅野氏は慎重な姿勢を崩さなかったものの、「無党派層から待望論があった場合」と特に条件を挙げたことから、「浅野史郎さんを東京都知事に出馬させる会」を発足させることになったという。
 都知事選では、3選出馬を表明している石原慎太郎知事に対抗して、民主党も浅野氏に出馬を促している。浅野氏は読売新聞の取材に対して「知事を3期12年やって卒業したので、いまさらという気持ちはある」としながらも、出馬には含みを残している。
 五十嵐教授は「石原都政は弱者を切り捨てて住民参加をないがしろにしている。市民の声を都政に反映させられるのは浅野さんしかいない。無党派層が盛り上がれば出馬してもらえるはずだ」と話している。
(2007.2.16 読売新聞)
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 無党派のみなさん、浅野史郎さんに市民の思いを届けましょう! 

「選挙がすべてを物語る」浅野史郎さん

とはいえ、
「選挙が知事をつくる」が持論の浅野さんは、政党からは絶対出ないと思う。
政党がはなれたとき、市民の力で浅野さんを支えることができるのか、
無党派市民の真価が問われます。

明日は福井で「情報非公開処分取消訴訟」の提訴です。

ということで、記者会見の資料の準備がありますので
とりあえず今日はここまで。


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鏡割りは公選法違反です!/市民派議員が「公開質問状」。

2007-02-15 20:51:33 | 市民運動/市民自治/政治
神田愛知県知事が、当選直後に、
酒樽を鏡割りしたのは、公選法違反だと、
3団体と市民派議員28人で、神田さんと愛知県選挙管理委員長に
「公開質問状」を提出した。

「公開質問状」の記事はこちらから



  

昨夜のTVニュースでは、

酒樽を、神田さんと支援者のおじさんたちが、
派手に鏡割りしてる映像が何度も流れた。

  
神田陣営は「セレモニーの一環で常識の範囲」と反論?
愛知県選管は「法律の解釈を検討」とか。

「酒は支援者にふるまわれた」とのことで、
神田さんや佐藤ゆかり議員が飲んでいる映像も。
まさかこれが水ではないだろうと思っていたが・・・・

一夜明けて、今朝の朝刊各誌を見ておどろいた。
一様に「酒はふるまっておらず、後で捨てた」。

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「神田陣営鏡割りで公選法の見解問う」
地方議員ら3団体
知事選で当選した神田真秋氏の陣営が鏡割りをしたのは公選法に抵触するとして、無党派の地方議員などでつくる三団体が14日、同知事らに公開質問状を出した。
「女性を議会に!ネットワーク あいち・ぎふ・みえ」副代表の後藤尚子日進市議らが同日、県庁で記者会見。「酒を振舞えば、当選祝賀や寄付を禁じた公選法に違反する」と指摘し、質問状で見解を求めている。
 これに対し、神田陣営は「セレモニーとしての鏡割りで、酒は振舞っておらず、後で捨てた」としている。
(中日新聞2007.2.15)
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当確の鏡開きは「公選法違反」
地方議員団体など 知事に公開質問状

 無所属の地方議員らでつくる「女性を議会に!ネットワーク あいち・ぎふ・みえ」など3団体は14日、4日投開票の知事選で3選した神田真秋知事が、当選確実となったことを受けて鏡開きを行ったことについて、公職選挙法に違反する疑いがあるとして、知事と県選管に公開質問状を提出した。
 知事は4日夜、選挙事務所で鏡開きをして紙コップで乾杯。公選法は候補者による選挙区内の人への寄付行為を禁じており、質問状はこれらの規定に抵触する疑いを指摘している。知事の選挙母体「新世紀を創造する愛知県民の会」は「セレモニーとして行った。酒を振舞う升などは用意しておらず(乾杯後に)残った酒は廃棄した」と説明している。
(毎日新聞2007.2.15)
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知事選の鏡割り 酒提供なら違法
市民団体が質問状

 4日投開票があった県知事選で、神田真秋知事が当選確実となった際に、事務所前で酒だるの鏡割りを行ったことについて、愛知、岐阜県などの地方議員でつくるグループが14日、酒を振る舞った可能性があり、公職選挙法に抵触するおそれがあるとして、知事と県選管に公開質問状を提出した。
 公選法では、公職の候補者が選挙区内の人に対して寄付をすることを禁じており、提出したグループ「女性を議会に!ネットワーク あいち・ぎふ・みえ」などは、鏡割りをした後、酒を振る舞った場合は寄付行為にあたるそて、飲んだのは誰か、酒だるを用意したのは誰かなど4項目の質問をした。
 神田知事の選挙母体「新世紀を創造する愛知県民の会」では「酒だるは支援者から贈られたもので、セレモニー用に鏡割りをした。もったいないが、公選法のこともあるので酒は配らずに捨てた」としている。
(読売新聞2007.2.15)
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毎日新聞には、「酒を振舞う升などは用意しておらず
(乾杯後に)残った酒は廃棄した」となっている。
枡じゃなくて、紙コップで飲んでたでしょ。
じゃあ、テレビの放映は間違いなの?
とてもそうは思えないけど・・・・・
公選法違反にならないように、話のつじつまを合わせたなら、
現職知事がうそをついたことになり、罪は数十倍重い。
飲んでる人は多いのだし、うそだとしたら、すぐにばれますよ。

おりしも今日は、神田知事の初登庁日。

透明で公平・公正な行政とは、ほど遠い船出となった。

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ばれんたいん~本命はチョコ?!それとも??愛知県庁にいきました。

2007-02-15 00:29:09 | おいしいもの/食について
2007年2月14日。
きょうはなんの日? 



愛知県知事選選に当選した神田さんの鏡割りに対して、
神田知事と選管委員長に「公開質問状」をだしに行った日です。

12時半に友人たちと、KKRホテル名古屋で待ち合わせ。
お昼はわたしだけ、「昔なつかしのハヤシライス」。
あとの3人は、名古屋名物「あんかけスパゲティ」ランチ。

  

1階のお店はずいぶん前に裁判所にきた時とかわっていて、
お店の中にあったケーキが入り口に移動。
ランチもおいしかったけれど、ケーキもおいしそう。

ということで、県庁で用事を済ませてから舞い戻った。
お店のケーキはパティシェ山口さんの手作りとか。



ケースの中からお好みのケーキでコーヒーを飲み、
山口さんおススメの生チョコを買うことにした。

  

どれにしようかなと迷って、けっきょく、
ともちゃんに「どれがほしい?」

いろいろ食べられるということで、これにした。
WチョコレートBOX
生チョコ&トリュフ3ケを同時に楽しむ
とっておきの本命チョコレート。


もちろん、ともちゃんにプレゼント。
マキシムのビターチョコはこどもたち。

さっそく箱を開けて、
  
もちろん、ふたりで食べました(笑)。

帰ってきたら、さっそくメーテレで、

「”鏡割り”は法律違反?」のニュースをやっていた。

つづきは、明日のおたのしみ・・・・。


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審議会の「音声記録」公開を求めて、2月17日、「情報非公開処分取消訴訟」提訴へ。

2007-02-14 08:05:11 | 「ジェンダー図書排除」事件

1月17日付で、わたしたちが提出した
「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」に対して、
2月10日、福井県知事より回答(2月9日付、男女第21号)が届きました。

「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する回答」(2/10)

昨日、この回答に対するコメントを代表の上野千鶴子さんが公表。
県の回答は、近藤氏がブログで明らかにした事実関係を裏付けたもので、
県は回答書のなかで公式に「議員が関与していた」ということを認めています。

コメントでは同時に、11月に2日に「非公開処分(不存在)」を受けた、
「福井県男女共同参画審議会の会議の音声記録(電磁的データ)」について、
2月17日、福井地方裁判所に「情報非公開処分取消訴訟」の提訴も公表。
この音声記録(電磁的データ)は、昨年11月9日に13人で情報公開請求、
1月20日に「非公開決定(不存在)」処分を受けたものです。

以下に、福井県知事回答に対する上野千鶴子さんのコメント、
および、2月17日の提訴に至る経緯、記者会見日程を紹介します。

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                            2007年2月13日
ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する福井県知事回答に対する
コメントおよび「情報非公開処分取消訴訟」の提起について 
             
                   福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                     代表・上野千鶴子

1.「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する回答」に対するコメント
2007年1月17日付で、わたしたちが提出した「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」に対して、2月10日、福井県知事より回答書(2月9日付、男女第21号)が届いた。
福井県の回答は、近藤氏がブログで明らかにした事実関係を正式に裏付けたものだ。
1)近藤氏と「ある議員」とのあいだに連携があった事実
2)「本庁担当課長」宇野氏が「ある議員」と接触した事実
3)図書の「移動」は、「本庁担当課長」宇野氏の指示によって行われた事実 
さらにそれに加えて、こちらの要求しない事実関係まで明らかにした。
4)「本庁担当課長」宇野氏が、図書の「移動」を「ある議員」に報告した事実

NHK/ETV特集政治家介入事件をめぐる訴訟でも明らかになったとおり、 これだけの事実では「介入があったと判断するに十分ではない」が、なかったことを証明するにも十分ではない。
事実関係から見て、「本庁担当課長」宇野氏の「ある議員」に対する対応は、NHK裁判同様、「ある議員」の意思の「忖度」にもとづく「自主規制」と疑われてもしかたのないものであり、行政の中立性を守るべき公務員としていちじるしく不適切な行動であると断ぜざるをえない。
このように明確な指示を与えたわけではないが、相手に自分の意思にしたがう行動をとらせる力のことを、通常「影響力」と呼ぶ。「ある議員」は、NHK裁判における政治家、安倍晋三氏と同様、「影響力」を行使した事実は否定できない。議会での公務を離れて、直接公務員に接触し、自分の意向を伝えるというかたちの「影響力の行使」は、 「口利き」と同じと見なされる。したがって「ある議員」の行動も、いちじるしく不適切な行動であり、この「議員」の姓名を明らかにし、責任を問うべきである。
 
2.「情報非公開処分取消訴訟」の提起について
 2006年11月9日、情報公開請求した「福井県男女共同参画審議会の会議の記録(電磁的データ)」について、11月20日、「公文書非公開決定(不存在)」処分を受けた。(非公開処分の取消しを求めて、11月21日、福井県知事に「異議申立」。2007年1月18日、「異議申立」は福井県公文書公開審査会に諮問された)。

音声記録(電磁的データ)不存在の決定でも福井県の隠蔽体質が出た。一連の出来事(撤去本リストをいったん非公開とし、後になってその決定を覆したこと)に「反省」の意を示したにもかかわらず、県はその経験から学んでいないようである。
この件(電磁的データの不存在を争う)はささいなことがらに見えるかもしれないが、徹底した情報公開へ向けて、福井県の決定が他の自治体の悪しき前例とならないようにするため、異議を申し立て、裁判で争いたい。
                                 以 上
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「情報非公開処分取消訴訟」の概要は、以下のようです。

 【訴訟にいたる経緯】
2006年
3月下旬、ジェンダー関連図書153冊が「福井県生活学習館」の書架から撤去。
5月 2日「事件に関するすべての文書」を福井県に情報公開請求した。
5月11日、福井県に対して「住民監査請求」と「抗議文」(2団体44名)を提出。
5月16日、153冊のジェンダー関連図書は書架に戻る。
5月18日、福井県から「抗議文に対する回答書」。
6月12日、書籍リストは「非公開」。関連文書は「一部公開」および「不存在」。
      直後に処分変更し、書籍リストの「非公開」が「一部公開」に
        関連文書は、「不存在」の取消なしで10枚が「一部公開」に。
6月26日、原告ら「書籍リスト」のみを情報公開請求。  
7月 7日、書籍リストの「一部公開」処分(黒塗りで公開)決定。
7月27日、書籍リストの「情報非公開処分取消訴訟」提起を公表。
8月11日、福井県は突然、書籍リストを「一部公開」処分変更、「全面公開」処分に。
      福井県に対して「抗議文」と「公開質問状」提出。 
8月25日、公開質問状に対する「福井県知事」回答。
      37冊の書籍リストと図書選定基準が任意公開される。
8月26日、「ジェンダー図書排除を問う抗議集会」開催。
8月29日、「福井県男女共同推進条例」第20条第2項に基づく
       「苦情申出」書を原告ら80名(42人は福井県民)で提出。 
10月30日、「男女共同参画審議会の公開を求める申し入れ書」(92名1団体)提出。
11月 1日、福井県から「審議会公開」の回答書。
11月 2日、「苦情申出」を議題とする「福井県男女共同参画審議会」開催。
11月 6日、審議会の会議の記録(電磁的データ)」情報公開請求。
11月 9日、「苦情申出」に対する福井県の回答書。
11月20日、被告は、音声記録の「公文書非公開(不存在)決定」をした。
11月21日、「音声記録」非公開に対する「異議申し立て」。
       「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する声明」公表。 
2007年
1月17日、福井県知事に「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」提出。 
1月18日、「異議申立」が「福井県公文書公開審査会」に諮問される。
1月23日、「福井県公文書公開審査会」から「意見書について(県の理由書)」届く。 
2月 9日、公開質問状に対する知事回答。 
2月13日、知事回答に対するコメントおよび提訴の公表。
2月17日、「情報非公開処分取消訴訟」提訴予定。

【情報公開請求日】 
 2006年11月6日(請求人13名。請求代表者・寺町みどり)

【情報公開請求に係る公文書の名称または内容】
●「2006年11月2日開催の福井県男女共同参画審議会の
  会議の記録(電磁的データ・テープなど)」

●公文書非公開決定通知書(2006年11月20日)
(公開しない理由)不存在
 
◎訴訟は、福井県知事が「非公開」(不存在)という処分を決定したので、
 これを全面公開するよう、裁判所に前記公文書非公開(不存在)決定
 「男女県第313号」(別紙-1)の取消命令をするよう求めるものです。

【提訴予定日】
2月17日(土)午後 福井地方裁判所に
        「情報非公開処分取消訴訟」提訴。

         原告13名(原告代表・上野千鶴子) 
         選定当事者・寺町知正
     提訴後、「記者会見」を設定(福井県民会館) 
         経過説明  寺町みどり 
         訴訟の意義  上野千鶴子 
         訴訟の内容説明 寺町知正
         質疑応答    
 


原告以外の関係者および支援者で、提訴に参加したい方は、
事前に事務局・寺町みどりまで、メール(midori@kenmin.net)、
またはお電話(0581-22-4989)でご連絡ください。

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「情報非公開処分取消訴訟」のカンパは、
郵便振替 00880-5-35806
「市民派議員アクションフォーラム」へ
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会議音声記録 公開を
蔵書撤去問題 提訴へ

 県生活学習館で2006年3月に上野千鶴子・東大教授らの著書など役150冊の蔵書が撤去された問題で、同11月に開かれた県男女共同参画審議会の会議の音声記録を県が非公開としたのはおかいしいとして、上野教授らは13日、知事を相手取り、非公開決定を取り消すよう17日にも福井地裁に提訴する考えをあきらかにした。
 上野教授らは「県は情報公開条例の解釈・適用を誤っている」と主張。「徹底した情報公開に向け、裁判で争いたい」としている。
 上野教授らの公開請求に対し県は昨年11月20日付で、音声記録の不存在を理由に非公開を決定。上野教授らはよく21日に異議申し立てをした。対象の審議会は一般に公開され、席上で県側は「疑念を招いたことは不適切で反省している」と述べ、議事録は県のホームページでも閲覧できる。県は「音声記録は議事録作成のための補助的なもので、公文書として管理していない」と説明している。
(2007.2.14 日刊県民福井)
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県生活学習館図書撤去問題 
議事の録音非公開
公開を求め提訴へ 市民団体

 県生活学習館(福井市)がジェンダーや性教育に関する図書150冊を書架から一時撤去した問題を議論した県の審議会で、県が議事録作成に録音したテープを市民団体に非公開としたことについて、市民団体は13日、県を相手取って非公開処分を取り消すように求める訴訟を17日に福井地裁へ起こす、と発表した。
 提訴するのは、一時撤去された図書の著者である上野千鶴子・東大大学院教授が代表を務める「福井『ジェンダー図排除』究明原告団および有志」。
 同会によると、昨年11月にあった男女共同参画審議会で、県の担当者が録音したテープを同会が県情報公開条例に基づいて公開請求したところ、非公開(不存在)決定となった。
 田島和子県男女参画・県民活動課長は朝日新聞の取材に対し、録音テープの存在を認めた上で、「担当者があくまで議事録を作成するため補助的に記録したもので、公開すべき文書に当たらない」としている。
 同会は「県は撤去した図書のリストをいったんは非公開とし、その後公開して反省の意を示したにもかかわらず、この経験から学んでいないようだ。あしき前例にならないためにも裁判で争う」としている。
(2007.2.14 朝日新聞)
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浅野史郎さん「選挙がすべてを物語る」/選挙は当選をめざす!『市民派議員になるための本』

2007-02-13 11:07:13 | 市民運動/市民自治/政治
このところ、めちゃ忙しくて、一日中PCの前に座っている。
なにで忙しかったのかは、いまはナイショ(次の記事で報告)。
期限のある仕事で時間に追われてて、買い物に行く暇もないので、
ともちゃんがありあわせの材料で焼きそばを作ってくれた。



左がわたし。紫キャベツのやきそば。
右は、ねぎとキムチの焼きそば。

目がショボショボするので、ときどき外に出て気分転換。

  

昨年植えたクロッカスが咲き始めました。

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一期一会のクリックを

ところで、
土曜日(10日)に北海道栗山町議会議会議長の
橋場利勝さんのお話を聞いて、議会改革に取り組む姿勢に感銘を受けた。

会場の質疑で「”住民に開かれた”とうたう議会基本条例策定のプロセスで
パブリックコメントとかタウンミーティングとかはされなかったのですか?」
と質問したら、集会後にお話したときに、
「あのいちばん厳しい質問した人」と橋場さんに言われてしまった(笑)。
わたしの2冊の本は読んでいないということだったので、
たまたま主催者から頼まれた本を持参していたので差し上げた。

全国初の「議会基本条例」について知りたい人は、以下を見てね。
栗山町・議会基本条例の制定
「栗山町議会基本条例」(「ネットde監視」テキスト版)

その前日の金曜日の中日新聞夕刊の浅野史郎さんの記事も
とっても印象に残ってたんだけど、昨夜まで忙しくて・・・・
大きな記事なので、全部は無理だけど、
一部引用して紹介しますね。



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あの人に迫る 浅野史郎(元宮城県知事・慶応大教授)
トップの資質は選挙で試される

宮城県知事を3期12年務めた浅野史郎さん(59)は現在は慶応大教授として教壇に立つ。「不出馬表明」で周囲を驚かし、政治の第一線から身を引いてから1年余。改革派知事と呼ばれた浅野さんは「選挙がすべてを物語る」と言う。その意味を今春の首長選挙に臨むすべての候補者はかみしめる必要がある。
 -------------------------------------------
 「選挙がすべてを物語る」とはどういう意味ですか。
 僕なりにつかんだ選挙の定義は、「選挙の在りようが、その後の4年間の知事のありさまを決定づける」ということ。それは良くも悪くもなんです。いい知事になるためには、いい選挙をしなくてはいけない、いい選挙とは一人ひとりが主役の選挙のこと。単に有権社会通念が投票に行くだけでなく、何らかの形で主体的に選挙にかかわり、関心を持つ選挙のことです。
 改革派知事とも呼ばれた僕が、改革派知事の定義は選挙を改革するということ。旧態依然の選挙、いわゆる丸投げ選挙で生まれる知事は、改革派たることはできない。選挙は後の政治姿勢にも影響を与える。重要案件の決断を迫られるときに、目をつぶると支援者の群像が頭に浮かんでくる。いい選挙は勇気も与えてくれる。それが僕にとってのいい選挙です。

 知事として大切な資質はなんでしょうか。
 知事をやっていると年に数回、大変な厳しい決断を迫られるときがある。進むも地獄、引くも地獄みたいな。その時は自分の頭で考え、決断しなくてはいけない。決めたことを組織に徹底させなくてはいけない。これがトップとしての資質です。そして、選挙は候補者にそういう資質があるか見極める場です。どうやって戦い、お金を集めるか、どういう政策を出すか、こうした大事なことは、候補者自身が考えて、選挙に携わる末端の人まで徹底させなくてはいけない。
 「選挙の経験がないから」というのは言い訳です。選挙ときに現れる資質。それが知事としての資質なんです。「その人の在りようを知りたければ、選挙を見ろ」ということ。これは僕の体験的な選挙論です。

その知事の仕事とはどういうものですか。
 政治家でもあるが、行政のエキスパートでもあるので、最低限の行政についての知識と経験が必要です。二面性があるのも知事です。一つは行政のトップ、もう一つは選挙で選ばれて県民から送り込まれた存在。通常それは一致しているが、不祥事が起きたときには、行政のトップとしては組織を守ろうとする。でも、県民から送り込まれた存在としての知事は、組織と対立するんです。
 こういう二面性があるからこそ、組織の恥部にもメスを入れることができるんです。ここが会社の社長と違う点だと思う。組織から一歩はなれたところから眺めて、場合によっては厳しい対決をしなくてはいけない立場にいるのが知事。そして、不祥事のときには、副知事以下に相談してはいけない。副知事に相談すれば「お任せください。わたしたちがちゃんとやります」となる。相談する段階で逃げに走っているんです。だから、不祥事のとき、僕は「副知事に相談しない」と決めたんです。

  ・・・・・・・・・(略)・・・・・・・

 地方自治で地方議会が果たす役割は何でしょうか。
 今後の課題は、地方議会の在り方でしょうね。政治に対する関心の入り口は地方自治です。地方自治は民主主義の学校と言われる。だとすれば、学校である地方自治に入学してしっかり勉強しなくてはいけない。しかし、地方自治のプレーヤーとして、役割を果たしていないのが地方議会。市長や町長が出してきた予算案についてチェックし意見するのが地方議会の役割なんです。ところがそんなことをしている地方議会はほとんどない。
 地方議会がやるべきことは二つある。一つは三位一体改革を命がけでやること。知事会だけにやらせるなと言いたい。知事会なんて47人しかいない。地方議員は改革の本質を理解して、地方分権論議の中でプレーヤーとしてやってほしい。もう一つは、立法機関として議員提案の条例を出して、成立させること。
 地方自治体には自由を与えるべきです。その自由の中には失敗する自由も含まれている。失敗しないためには、国にお願いするのではなく、住民自身が地域を作り上げていかなくてはいけない。
(2007.2.9中日新聞夕刊)
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浅野史郎さんは、最近、TVや新聞に登場することが多くて、
「選挙がすべてを物語る」って、あちこちで言ってくださっているので、
市民型選挙を広めたいわたしとしては、とってもうれしい。

敬愛する浅野さん関係の新聞の切り抜きもずいぶん増えた。

TVでは、「朝ズバッ!」でいつもお「会い」してるんだけど、
ほかにも東国原・宮崎県知事との対談もけっこう多くて、
東さんにいろいろとアドバイスしてらっしゃる。

2月3日の毎日新聞でも、東さんに強力エール。
東さんが自民党推薦の対立候補の副知事を断念したので、
応援してるワタシとしては、ほっとしたが(笑)、
「選挙のありようが、その後の知事のありようを決定づける」
を肝に銘じて、「有権者も参画する政治改革」をすすめてほしい。

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《論点》「そのまんま現象」を読み解く
■政治未経験の元タレントが圧勝で知事に。
保守王国・宮崎で何が起きていたのか■ 
浅野史郎-前宮城県知事 旧体制との距離が勝因

裏金解明で職員に知事の決意を見せよ
他知事選でも絶対本命が揺らぐ可能性

 東国原(ひがしこくばる)英夫知事の誕生は、「宮崎ショック」と呼ばれるほどの現象である。元タレント、行政経験なしという経歴は、むしろプラスに働いた。ふつうの任期満了に伴う選挙ではない。出直し知事選挙である。有権者には、東国原さんが旧体制と最も遠い位置にある候補者に見えた。

  現職知事逮捕で恥をかき、怒りに燃えた宮崎県民の想いは、これまでの体制への嫌悪感として凝縮した。そういった選挙では、有権者の共感は、体制に近いと思われる候補者には向かわない。県民の改革への期待は、政党、団体、業界の強力な支援を受けないで選挙を戦う東国原さんに集まった。

 私自身の知事選挙の経験から、「選挙のありようが、その後の知事のありようを決定づける」と信じている。しがらみのない選挙、正々堂々たる選挙を戦った東国原知事が、知事として正々堂々たる仕事ぶりにならないはずがない。 新知事への県議会の反感は知事初登庁の日が最高。翌日からは、雰囲気はどんどん良くなる方向へ向かっている。県政改革の必要性を認識しているのは、県議会も知事と同じ。その知事を選んだ県民が、今度は県議会議員を選ぶ。理不尽な足の引っ張り方や意地悪をしたら、県議会のほうが、自分の選挙で県民からしっぺ返しを食う。

  行政未経験の新知事である。「宮崎県庁の常識は、県民の非常識」と言われた県庁組織で仕事を始めたら、驚きの連続であろう。その驚きの感覚こそが大事。「こんなんもんだ」という慣れが入ってきた時は、改革の矛先が鈍る時かもしれない。しばらくは、宮崎県庁のトップというよりは、県民から選ばれて県庁組織に送り込まれた存在と意識する場面のほうが多くあってしかるべきである。

  県庁の職員は、新知事の言動の本気さを試している。上目遣いに見ている。東国原知事は、職員への新任あいさつで、県庁の裏金問題に手をつける決意を語った。語ったからには、実行して結果を出さなければならない。この問題への対応がうやむやで終わると、県庁職員は、新知事の決意も大したことないと多寡をくくる契機になってしまう。最初が肝心。職員に甘く見られては、後々まで尾を引く。早くも、最初の試練が、この裏金問題でやってくると覚悟したほうがいい。

  東国原知事誕生の要因は、彼が立候補したことが第一である。「どうせ勝てっこない」という声は、彼と親しい人たちの間で強かったはず。そんな声を乗り越えて立候補した彼の勇気と決断が、今回の快挙につながった。今年は、これから16の知事選挙が行われる。「現職知事は磐石」、「相乗り候補は絶対本命」という雰囲気が蔓延し、対抗馬が出にくい状況がある。有力候補が実物大以上に大きく見える現象である。「宮崎ショック」は、この現象に風穴を開けた。立候補する勇気が、有権者に選択肢を与え、選挙に関心を集める。結果が伴えば、宮崎県のように、有権者も参画する政治改革につながっていく。
(2007年2月3日毎日新聞)
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《論点 「そのまんま現象」を読み解く》の他のお二人の意見。

倉田真由美さん(漫画家)は、
「予断裏切ったまじめさ」として
「コスプレ芸より似合う初登庁の作業着
有名人であることを最大限武器にして」、
「えらぶらず、つぶされず、流されず、丸め込まれず、
謙虚さを失わず、庶民的でありつづけてもらいたい」と結ぶ。

成田憲彦(駿河台大副学長・政治学)は、
「民意が『風』になる好例」として、
「反官僚とタレントへの期待の相乗効果
私の一票が結果を動かすとの感覚働く」。
自分の一票が結果を動かすかもしれないという「可能性」の感覚こそ、
風が吹く重要な条件だということを今回の選挙は教えたのである。
「風」については、まだまだ究明されなれければならないことが多いが、
それは「民意」についてもっと知るべきだというのと同義である。


おまけは、いつものわたしの本。

首長だけでなく、自治体議員も「選挙が議員を決める」と
わたしも思ってるんだけど、まずは「選挙は当選をめざす!」

 _____________________________________
『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
5‐8 選挙は当選をめざす!
 

 選挙は「たのしいお祭り」であると同時に、ひとつの事業の遂行です。たくさんの「ヒトとモノとカネ」が動きます。これは市民型選挙でもおなじです。
 市民型選挙で多くのヒトが動くのは、たんに候補者のためだけではありません。かかわる人のそれぞれの思いで、「まちを変えたい」「市民派の議員を出したい」「わたしの夢を実現したい」と思って自発的に動くのです。その多様な思いのいきつくところが「当選」です。
 当選してもしなくてもいいから選挙に出たい、あわよくば議員になりたいという人は立候補しないでほしいと、わたしは思います。
 落選してもいいと思っている人はいないでしょうが、当選しなかったときの自分自身へのいいわけのために、軽い気持ちで立候補するということはあります。当選をめざさない選挙は、多くの運動を共にになってくれる仲間にも、投票してくれる有権者に対しても失礼です。候補者が強い決意で動くことが、ヒトやモノを動かします。
 それぞれの選挙は、まちも違い、ひとも違い、おなじまちでも4年後の状況は変わります。選挙には、ひとつとしておなじものはありません。「めざすは当選!」そこに行きつく道は無数にあります。そのどれを選択するかが個別の選挙の作戦。思いつくかぎりの情報をあつめ、仲間と議論をかさね、そのなかでやりたいこと、できることを、具体的に確実に積みかさねていくのが選挙です。当選するために、できるかぎりのことはやったとナットクして投票日をむかえましょう。
 選挙は、かならず投票日に結果が出ます。当選してこそ選挙です。 

《参考文献》
『議員必携』全国町村議会議長会・学陽書房
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紅白の梅、そろい踏み/鹿児島紅が咲きました。

2007-02-12 12:47:36 | 花/美しいもの

鹿児島紅(かごしまこう)が咲きました。
目のさめるような真っ赤な梅です。



去年、岐阜の梅林公園で魅せられて、欲しくてほしくて、
と思っていたら、願いが通じて苗を見つけたので植えました。

春らんまん鶯の初音(2006.3.17)


ツボミが膨らんでいたのですが、マサカ
こんな早くに咲くとは思わなかったので、
めっちゃうれしいです。

  
まだ数輪しか咲いてないのですが、
  
肩が痛いのもガマンして、いろんな角度から撮りました。
  
「鹿児島紅」、調べてみたら早咲き(早生)種でした。



これで、紅白そろい踏み、なんだかめでたい気分だっ(笑)。


一足先に咲いていた「白梅」は、
ちらほらだったのが、ドンドン咲き始めました。
  
青空に映えて、きれいです。
  

  

この一枚。

夕方に、逆光&望遠?で撮ったものです。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

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