みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

春が来た!白梅が一月も早く開花!/同じまちに複数の市民派候補者がいる場合、どうするのか?

2007-02-11 10:13:47 | 花/美しいもの

昨日、でかけようと思って家を出たら、
庭の白梅が咲いているのに気がつきました。
昨年より、1ヶ月も早い開花です。

白梅が咲いたよ(2006.3.9)

  



うす曇りだし、肩があがらないので、
ザンネンだけど接写はできません。

かわりに、足元のスノードロップを接写しました。
  

   

12月に植えた球根たちも、こんなに大きくなりました。
  

  

  

昨日の午後は名古屋で
「自治ネット」主催の「議会を変える!」フォーラム。
全国初の「議会基本条例」をつくった
北海道栗山町議会議長の橋場利勝さんのお話が面白かった。
全国こんな議会ばかりだったら・・・・と
参加された議員さんたちはため息をつきながら聴いていました。

1時間のディスカッションもあっという間に終わって、
全日空ホテルで少しお話しました。

夕張のおとなり、『夕張メロン』発祥の地で農業のまち。
こんど北海道に行ったら、ぜひ立ち寄ってみたい栗山町です。


今日の白梅の様子です。

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『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
5-7 おなじまちに複数の市民派候補者がいる場合、どうするのか?
 

 市民派の候補者が、複数立候補を予定している場合には、どうすればよいのでしょう? このようなケースは3とおり考えられます。①まず、はじめての選挙で仲間がふたり立候補する場合、②すでに何期目かに挑戦する無党派・市民派議員がいてあとに続く場合、③仲間ではないけれど同じようなタイプの女性が市民派候補として出る場合、です。
 いずれも基本は、「他の候補者とのちがいを強調して、それぞれの選挙に全力でのぞむ」です。立候補を決心したら、候補者どうしも、物理的にも心理的にもニアミスを避け、距離を置くことが大切です。とくにいままで仲間として活動してきたなかで、複数立候補する場合は、同期にしても、期数がちにしても、ふたりが当選するためには、細心の作戦とおたがいの合意が必要です。候補者どうしは、せめて足をひっぱらないことを基本に、おたがいに自分の政策を立て、当選したらまた会おうねとライバルとして全力疾走するのがよいでしょう。わたしもいろいろな試行錯誤をかさねましたが、いまはこれが最善だと思っています。
 ひとりの市民には一票しかなく、ひとりの候補者しか選ぶことができません。だれに投票するかは、有権者の自己決定です。市民の一票は、有権者自身のもので、支持者の票を割るという発想自体が、有権者の意思をコントロールしようとするものでしょう。
 また複数の候補者がセットだと思ってしまうと、市民もどちらに投票してよいか迷いますし、仲間のなかでも支持者を取りあうという守りの発想になり、相手の動向が気になります。選挙は基本的に、候補者の政策を有権者に信任してもらうもので、候補者があらそうものではありません。「たくさんの候補者のなかで、わたしがいちばん市民のためにはたらくよい議員になる」という自信と確信がなければ、ヒトは動きません。有権者も投票してくれません。選挙の運動だけは、なかよくわけあう、といううつくしい発想をすてましょう。
 それに市民派候補者には、「ジバン・カンバン・カバン」のいずれもありませんので、わけあうほどの支持者はいないはずです。仲間のわけかたで困っていると相談を受け、「いったい何千人の仲間がいるんですか?」と問いかえしたことがあります。
仲間もふたりを応援しようと思わず、どちらかの候補者を支援すると決めましょう。
せいぜい百人単位の名簿を取りあうより、候補者のメッセージを市民に届け、支援の輪をひろげることに全力を尽くすことこそ大切だと思います。そのおたがいの動きが相乗効果となり、さらに大きな風を起こし、複数当選を実現させる近道です。似ている候補者こそ、ちがいと独自性を強調して選挙にのぞむことです。
 当選してからも、政策や議員の仕事をふたりでわけるのではなく、それぞれが無党派・市民派議員として、ひとりの議員の権力と権限を最大限有効利用して、市民のために全力ではたらくのがよいでしょう。
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「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」に対する福井県知事回答

2007-02-10 08:33:44 | 「ジェンダー図書排除」事件
ボルタレンが効かなくて、暗いうちに痛みで目が醒める。
で、朝はやくから、二つ目の記事を書いている。

昨日、福井県男女参画・県民活動課から、
「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する回答について」
という福井県知事名の文書がFAXで届きました。



回答は、1月31日を期限としていたのですが
「上層部の決済に時間がかかるから」と延期になっていたものです。
時間がかかったわりには、簡単なものです。
事実関係の「調整」に手間どったのでしょうか?(笑)

回答は、質問と対照表になっているのですが、
回答部分(表になっている右)だけ、アップしておきます。

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「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状について」
回答:

1 153冊の図書一覧表については、18年1~2月に生活学習館の担当課長がが受け取りました。
 生活学習館の担当課長への申し入れはこの1回だけですが、本庁の担当課長は複数回図書のことで申出者と話をしました。
 また、4月にさらに37冊の図書一覧表が生活学習館に出されました。

2 公開した図書一覧表は、申出者が生活学習館に出したものです。

3 153冊の図書一覧表、37冊の図書一覧表は生活学習館にあります。
 37冊の図書一覧表については。図書を移動しておらず情報公開請求の対象に該当していませんが、既に18年8月に公表しています。

4 申出者が移動した図書を点検したとすることについて、県は関わっておりません。


5 2月上旬に、ある議員から申出者が指摘している図書に関する県の考え方について本庁の担当課長に話しがあり、「男女共同参画に関する考え方は様々なものがあり、それらに関する情報の提供は学習するうえで必要である。」との県の考えを伝えました。その際、その議員から図書の撤去要請等はありませんでした。
 その後、引き続き申出者からの図書の撤去要請があり、その図書の内容を了知しておくため読んでみることとし、3月下旬に移動しました。
 また、その頃、本庁の担当課長がその議員に会う機会があり、以前に話があった図書について、移動して読んでみることを伝えました。

6 図書を撤去した事実はありません。
 なお、図書の移動については、本庁の担当課長が生活学習館の担当課長に対して、申出のあった図書を移動して読んでみるように話し、生活学習館の職員が行いました。
 この決定については、申出者の要請によるもので議員の介入によるものではありません。
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注目すべきは(5)の質問と回答。

わたしたちが最も知りたかった議員の関与に関して、回答には、
「2月上旬に、ある議員から申出者が指摘している図書に関する
県の考え方について本庁の担当課長に話しがあり」・・・・・
「本庁の担当課長がその議員に会う機会があり、以前に話があった
図書について、移動して読んでみることを伝えました。」という記載がある。
議員の本庁の課長への関与を、公式回答で引き出したのは大収穫だ。

回答では、議員の関与を認めながら、
「決定は、申出者の要請によるもので議員の介入によるものではない」というが、
議員が公務以外で、支持者に頼まれて、職員に対し、
「○○についていかがなものか」ということ自体が、
じゅうぶんに圧力であり、政治介入である。
いくらなんでも「図書を排除せよ」などと直接的に圧力をかける
「アホな議員」は、「口利き」が問題視されている今、いないだろう。

NHK「ETV特集」の「問われる戦時性暴力」(2001年1月30日放送)
への政治家介入事件をめぐる「女性国際戦犯民衆法廷問題控訴審」は、
1月29日 、東京高裁で、原告逆転勝訴の判決があったばかり。
この判決で、南敏文裁判長は、
「NHKは国会議員などの『番組作りは公平・中立であるように』との発言を
必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)し、
当たり障りのないように番組を改編した」と認定し、
民間団体側の期待と信頼を侵害したとして、
NHKと制作会社2社に計200万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

判決でも明らかになったとおり、現場の職員は
議員の言葉を「必要以上に重く受け取め」、「その意図を忖度し、
当たり障りのないように」状況をかえるものである。
福井県の場合、近藤氏は議員にリストを渡して図書の排除を頼んでおり、
その結果の「図書の排除」というべきで「議員の政治介入」である。

2,3についての、近藤氏の言い分と県の回答ついても疑問が残る。
県は「190冊のリストはどこにあるのか」という質問に答えていない。
近藤氏が提出したというリストが190冊、
生活学習館が受け取ったとするリストが153冊。
ということは、どちらかが「うそ」をついていることになる。
153冊の排除本リストと、残り37冊のリストに分割したのは、
近藤氏なのか? 福井県なのか?
福井県の回答では、「近藤氏が嘘つき」ということになる。

他にも疑問はあるし、言いたいことは多々あるけれど、とりあえずここまで。

一期一会のクリックを

以下に、公開質問状を貼り付けましたので、参考にしてください。
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「公開質問状』提出の詳細はこちら(2007.1.17)
2007年1月17日
福井県知事 西川一誠様
               福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                             代表・上野千鶴子

          ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状

 2006年11月2日、「福井県男女共同参画審議会」が開催され、わたしたちが提出
した「男女共同参画にかかる県施策への申し出」と図書の排除を求めた近藤氏側が提出し
た「苦情申出」が議題となりました。その後、審議会での議論を受け、福井県知事からの
回答が届きました。回答には、「一括して図書を移動し作業を行ったことについては誤解
を与える結果となり、十分な配慮に欠けていたものと反省しているところ」とあり、わた
したちは11月21日、「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する
声明」を公表しました。
 またこの回答には、「近藤氏」の名前が明示されていたものの、事実経過については
「その後も同様の申出が口頭で相当回数あったため、申出にかかる図書の内容を了知して
おく作業が必要であると考え、一覧表に掲載されている図書を一時的に書架から移動した
ものであり・・・・」とあるだけで、説明責任が果たされていない、きわめて不十分なも
のです。
 12月になって、わたしたちが情報公開請求していた「男女共同参画審議会」資料およ
び図書選定基準に関する公文書が公開されました。そのなかの審議会資料2-3「生活学
習館の図書の移動に関する経緯について」の説明には、「H18年1~2月。近藤氏よ
り、不適切とする図書の一覧が提示される等、県に対し、数回の排除の申出がなされた。
3月下旬。生活学習館では、近藤氏の申し入れに対し図書の内容を一切知らずに対応する
ことができないことから、一覧表に記載されて約150冊の図書を情報ルームの書架から
事務室に一時的に移動し図書の内容を知るための作業を行う・・・・」(資料1)とありま
す。
 この経緯説明にも、近藤氏の申出を受けて、いつ、どこで、だれが意思決定をし、じっ
さいの作業を、いつ、だれが、どのようにしたのかについての記載は一切ありません。ま
た、この審議会資料は、いままでのわたしたちへの説明や新聞報道等との矛盾点もたくさ
んあります。
 さらに12月末、リストを提出した近藤氏が、審議会に提出された「生活学習館の図書
の移動に関する経緯について」の文書は虚偽であると、あらたな事実をインターネット上
で公表しています(資料2)。
 リストを提出した本人である近藤氏が、県の事実経過の説明は事実とは違うと主張して
いる以上、ジェンダー図書排除をめぐる県の経過説明文書には強い疑義が生じてきまし
た。
 わたしたちは、福井県知事に対し、以下の質問について、当時の関係職員の聴き取りに
もとづく真相究明をおこなったうえで、具体的かつ納得できる説明を求めます。
 なお、回答は1月31日(水)を期限として、文書によるものとします。

                     記
1)近藤氏から図書リストが提出されたのは、いつか。
 それを受け取ったのは県のどの担当部局のだれか。
 また、近藤氏からのリストの提出、および働きかけは何度にわたったのか。

2)近藤氏は190冊分の図書リストを提出したと主張するが、県から情報公開によって
得られた図書リストは、その一部の153冊分しかない。
 県が公開したリストは、近藤氏が提出したものと同一か。
 もしそうでないとすれば、公開された153冊のリストを作成・提出したのはだれか。
 そしてその選別は、どういう基準でおこなったのか。

3)近藤氏が提出したと主張する190冊の図書リストはどこにあるか。
  なぜそのもともとのリストが情報公開請求にあたって公開されなかったのか。

4)近藤氏は、3月25日ごろ「議員」から図書が撤去されたことを聞き「数日後生活学
習館に行って、本当に排除されたのかを、私のお渡しした書籍一覧表に沿って、一冊ずつ
確認した」という。近藤氏の記述は、153冊のリストのうち3冊は見当たらず、実際に
排除されたのは150冊である、と詳細なものであり、当初150冊を移動したとする県
の説明とも合致する。
 近藤氏は撤去された図書の現物を点検する機会を持ったのか。
 そうだとすれば、それを許可したのはだれか。

5)近藤氏は、「保守系の議員さんに、1月18日、書籍一覧表(その1~その5)をお
渡しし、県へ働きかけていただけるようお願いした」としている。8月21日の新聞報道
(資料3)には、「前館長の政野さんは、異例の書籍撤去につながったのは複数方面から
の『圧力』が原因とみる」とあり、「圧力」の存在を裏付ける。もしこれが事実だとする
なら、今回の事件は、一市民単独の行為を越えた、行政機関に対する自治体議員の政治介
入という、社会的にも政治的にも許されない、重大な事件であることになる。またそのよ
うな政治介入を許した行政職員の責任も重大である。
 そのような、議員からの介入はあったのか。
 その「保守系の議員」とはだれか。

6)近藤氏は、「今回の図書撤去は、私の申し出というよりは、議員さんの力によるもの
だったのです。・・・・議員さんが良識にもとづき依頼したことに対して、U課長(ある
いはその上司かも知れません)が決済されたということです」としている。また、新聞報
道(資料3)には、「撤去作業は政野さんが出張中の3月、本庁の直接指示で県職員が
行ったという。事前・事後報告はなく、政野さんが知ったのは館長退任後の四月だった。
撤去を指示したのは本庁の総務部男女参画・県民活動課の前課長(女性)」とされ、いず
れも図書撤去に関して、当時の本庁の宇野課長の関与を示唆している。
 図書撤去を決定し、現場の職員に指示したのはだれか。
 じっさい図書を撤去したのはだれか。
 とりわけその決定に、議員の介入があったかどうかについて、撤去当時の担当者である
宇野前課長および関係職員への聴き取りを実施したうえでの回答を求める。

7)以上、近藤氏本人の主張と福井県の公式見解とのあいだには、矛盾がいちじるしく、
いずれかが虚偽を主張していることになる。
 県が責任ある回答をしてきたと主張するなら、近藤氏に反論できるだけの根拠にもとづ
く、具体的かつ詳細な事実関係の説明を求める。         
                                 以 上
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「当選祝」の酒樽の鏡割りは公選法違反です/愛知県知事選に関する公開質問状の呼びかけ

2007-02-10 04:58:11 | 市民運動/市民自治/政治
みなさま

+++++++++++++++
神田真秋愛知県知事の当選時の「当選祝」として酒樽の鏡割りが
公選法に抵触するということについて、以下の行動を呼びかけます。
(報道ステーション、朝日新聞社会面に写真あり)

私たちは選挙運動期間中の「飲食の提供」やそれ以外のときも
「供応、寄附」などにはノーを突きつけてきました。
それは、有権者の心や票を「政策、議員活動への共感や信頼」以外のもので
集めようとする古い選挙をストップさせたいからです。
選挙公職選挙法も同様な方向に強化されています。

そうした中で、政治家の手本となるべき県知事において、
公職選挙法に違反する行為を堂々と行い、それがテレビ報道によって、
文字通り全国に報道された事実は、驚きと同時に
政治にかかわるものとして、怒りを禁じえません。

下記のように「神田知事」と「愛知県選挙管理委員会委員長」あてに
公開質問状を出すことにしました。
「無党派・市民派の現職議員のみなさん」と「政治に関する市民団体」には
是非ご賛同をいただきたくお願いします。

現在のところ賛同団体としては次の三団体です。
女性を議会に!ネットワークあいち・ぎふ・みえ
女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク
無党派・市民派 自治体議員と市民のネットワーク

賛同の意思は
日進市議会議員 ごとう尚子 naokogo211@ybb.ne.jp
 または    寺町みどり midori@kenmin.net
までお寄せください。
----------------------------------------------

●お名前(               )

●自治体名(○○県○○市町議会議員)

-------------------------------------------------
締め切りは2月12日(月)夜8時までです。
よろしくご賛同ください。

お知り合いの「無党派・市民派議員のみなさん」にお知らせください。

 転送、転載歓迎!!
--------------------------------------------------------------------
                         2007年2月 日

愛知県知事 神田真秋様
(同文にて提出)
愛知県選挙管理委員会委員長 水野祐一様

  愛知県知事選挙、開票日の神田事務所での酒樽の鏡わりに関する公開質問状(案)

 私たちは、選挙による民主主義を実現するため、地方議員を中心として「公職選挙法に則った、公正な選挙を進めようとする」ものです。
 私たちは、去る2月4日愛知県知事選挙に関してのテレビ(2月5日(月)メ~テレ22時~「報道ステーション」)、新聞(2月5日(月)朝日新聞朝刊)などの報道から神田知事の事務所前ステージにおいて、酒樽の鏡わりが行われたことを目の当たりにしました。驚きです。
 この酒樽を神田氏が「受け取ること」も、その後その酒を支持者や同席者に「提供すること」「ふるまうこと」も、公職選挙法違反というべきです。しかも、ごく数人の乾杯の場合なら言い訳がとおるとしても、神田事務所のあの状況では、言い訳はとおりません。
 また、飲酒運転による痛ましい事故が後を絶たず、飲酒運転を撲滅しようという社会の良心が動き出したところです。道路交通法以上に飲酒、酒気帯び運転者に対する処分を厳しく課している自治体、企業もあります。今年の新年会では酒の提供をやめたところもあるほどです。
 こうした中、公職選挙法とは別の意味で、愛知県警察のトップにある新知事が衆人の面前で4斗もある酒樽の鏡わりをすることは軽率の謗りをまぬがれません。
 よって、以下、質問いたします。

《公職選挙法の諸規定》(規定の本文の一部は要約した)
(1) 当選祝いの禁止
「(選挙期日後のあいさつ行為の制限)第178条 何人も、選挙の期日後において、当選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的をもつて次に掲げる行為をすることができない。
2.自筆の信書及び当選又は落選に関する祝辞、見舞等の答礼のためにする信書を除くほか文書図画を頒布し又は掲示すること。
5.当選祝賀会その他の集会を開催すること。」

 公選法178条でいう「選挙の期日」とは、投票日の投票所が閉められた時点からをいう。つまり、開票のタイミングは、祝賀会などの禁止期間に入る。

(2) 政治家の寄付の禁止
 「(飲食物の提供の禁止)公職選挙法139条 何人も、選挙運動に関し、いかなる名義をもってするを問わず、飲食物(湯茶及びこれに伴い通常用いられる程度の菓
子を除く。)を提供することができない。」

 この規定は、選挙期間中の規定である(選挙事務所での振る舞いの禁止)。
 投票終了後は、一般原則の「寄附の禁止」規定が適用される。
 現職の政治家や候補者に対しては次のとおり寄附が禁止されている。

「(公職の候補者等の寄附の禁止)第199条の2 公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)は、当該選挙区内にある者に対し、
いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。」

 政治団体、いわゆる後援会については、次の規定の本文のとおりに基本的に寄附が禁止されている。その例外を定めた「ただし書き」の規定においても「祝儀その他これらに類するもの」として寄附の禁止の対象として位置づけている。

「(後援団体に関する寄附等の禁止)第199条の5 政党その他の団体又はその支部・・は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、
寄附をしてはならない。ただし、政党その他の政治団体若しくはその支部又は当該公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)
に対し寄附をする場合及び当該後援団体がその団体の設立目的により行う行事又は事業に関し寄附(花輪、供花、香典、祝儀その他これらに類するものとしてさ
れるものを除く。)をする場合は、この限りでない。」

《この質問の趣旨・目的》
行政のトップでありかつ政治家の範たる神田氏が、(愛知県)知事選挙における当選者として、自らの事務所での酒樽の鏡わりを行ったことは、多くの政治家
や有権者に当該行為あるいは同種の行為を適正なことであると印象付けます。
 しかし、これは、前記のとおり、公職選挙法に抵触すると解されます。かつてわが国の選挙や政治活動において、飲食物や酒食の提供、現金等の供与などが氾濫していたことから、同法は各種規制を強める方向で改正を進めてきた歴史
があります。このことは、旧自治省時代から各種の周知策がなされてきたところです。
 これに対して、巷では、十分な理解がないままに旧慣習が繰り返されている実態もあります。現在の公職選挙法は、立候補届出後の事務所開きや出陣式の際の乾杯も禁止しています。当選祝いでの乾杯や酒の振る舞いは、すみやかにやめるべきです。
 私たちは、今春の統一地方選前にこの問題を指摘して、各地選管から同種の行為を行わないように徹底させることが必要だと考えます。
 よって、私たちは、愛知県知事に対し、以下の項目について、関係者の話も含め、具体的かつ納得できる説明を求めます。
 なお、3月1日(木)までの文書での回答をお願いいたします。

              記

1.酒樽を持ってきた(買ってきた)のは、だれか。神田氏本人の名義でなのか、神田氏の後援会名義でなのか。それとも、第三者名義なのか。第三者名義であるなら、それは誰か。

2.酒は当然、飲まれたと考えるが、飲んだのは誰か。神田氏本人のみか、その他の人も飲んだのか。飲んだのは、いつか。

3.その酒が、神田氏の後援会もしくは第三者から、神田氏個人に対して当選祝い的な主旨で持ち込まれたと解釈するとしても、そうであるならその酒を飲むことが
できるのは神田氏本人だけである。4斗もある酒を一人で飲めないということは、常識的に判断できることだ。知事及び選挙管理委員会委員長におかれては、前記引用の公職選挙の規定から導かれる解釈として、標記の鏡わりという事象をどのように評価するのか。
今後、県会議員選挙、市町村議会議員選挙、市町村長選挙が続く。公正で明るい選挙を推し進めるために、知事及び選挙管理委員会の解釈をお聞かせいただきたい。

4. 飲酒運転についての社会の目が厳しく、またその撲滅について警察のみならず、県民が懸命に取り組んでいるときにあって、新知事誕生を鏡わりで祝う様子を県民のみならず、日本中に放映されたことについてどのように考えるか。
                                  以上
 
連絡先/愛知県日進市議会議員 ごとう尚子
    岐阜県山県市議会議員   寺町知正
(別紙)      団体     議員  名 
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薪ストーブが静かなブーム&更科で煮込みを食べた。

2007-02-09 09:36:17 | 健康/くらし/薪ストーブetc

わが家の薪ストーブは2台目。
早く起きたつれあいが、薪ストーブに火を入れて、
広い部屋の暖房を一手に引き受けている。

  

冬の初めに火を入れてから夜も焚きつづけるので、
部屋の中は昼間は20度以上、夜でも10度ほどを維持している。
おかげで、寒い冬を快適に過ごせる。

わたしが石油系の暖房がダメなので、
薪ストーブを20年ほど愛用しているが、
ここ数年、薪ストーブがブームだとか。

今朝の「読売新聞」の家庭欄に薪ストーブの記事が載っていた。
   
薪ストーブ・・・家でたき火の楽しさ

 パチパチと木の燃える音。ゆらめくオレンジの炎。たえず姿を変えるたき火は、いつまで見ていても飽きない。
 数年前からキャンプ場に火曜になれ、その奥深い楽しさハマってしまった。夜空の下で火を囲むと、そこにいる誰もが心静かな連帯感に包まれる。でも、雪で閉ざされる冬場はお預けと思っていたら、家の中でたき火の楽しさが味わえる薪(まき)ストーブというものかあると知った。
 長野県茅野市にある「ストーブハウス」は薪ストーブの専門店。店に足を踏み入れると、ジンワリと力強い暖かさが全身を包む。暖かさの源を探すと、奥にある1台のストーブで薪が赤々と燃えていた。 
 以前は、薪ストーブは別荘などで使う非日常的なものだった。「この4,5年は、田舎暮らしを始めたご夫婦など日常的に使う人が増えています」と同店。石油が高騰した昨年から、さらに問い合わせが増えたという。
 同店では、新規利用者のための「薪ストーブ大学」も開催している。木を切って薪を作り、ストーブに火を入れ、料理も作る一泊二日の講座。ここで教える”総長”の田渕義雄さん(62)は、薪ストーブ生活がしたくて20年以上前に東京から信州の山里へ移ってきた作家だ。
 「薪は太陽エネルギーの生まれ変わり。国土の7割が森林の日本はもともと薪ストーブら適しています」と話す。風呂や煮炊きに薪を使っていた生活から、電気や石油の「近代的生活」になっていた近隣の村人たちも、ここにきて薪ストーブに戻ってきたという。・・・・(2007.2.9 読売新聞)
  
 
薪ストーブはとってもいいんだけど、日常的に使用するには、
薪の確保とか、ストーブの温度管理とか、けっこう手間がかかる。
その手間やメンテナンスは全部つれあいに任せて、
薪ストーブの恩恵だけを受けてるのがわたしです(感謝)。


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昨日は、岐阜県の裏金問題の関連で、
梶原前知事他の退職金返還訴訟の口頭弁論だった。
広い法廷は、2年後の「裁判員制度」に対応して改装されていた。

裁判はあっという間におわって、裁判所近くの
「更科」で「にこみ」を食べた。

いつもは「冷やしたぬき」を食べるともちゃんも煮込みだったし、
午後の遅い時間で、お腹もかなりすいていたので、
わたしもつられて「大盛ふたつ」注文。
  
ここの煮込みは、八丁味噌を使っていて、独特の渋みのある美味しさ。
若い頃は、「大盛」を楽勝で食べたんだけど、
出てきた土鍋は、思ってたよりでかい(笑)。

麺と葱と豚肉を少し残して、ともちゃんに食べてもらった。

お腹も一杯になってまんぞくしたところですが、、、

おいしい焼きそばの作り方をマスターしたいというまどか君に、
特製焼きそばの作り方を伝授した。
キャベツが1/4しかなかったので、紫キャベツ入り。

とっても、おいしく出来ました。
これで京都にかえっても、焼きそばはもうバッチリ。

とはいえ、
わたしが好きなのは、焼きそばよりは百合根。
半額だったので二個買ってきて、洗ってむいて塩ゆでして、
  
百合根の酢味噌和えを作りました。

焼きそば好きのわかものも「うわっとおいしい」と絶賛の、
ホクホクとしたなかにも滋味のある大人の味です。


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「選挙公営・条例廃止」の直接請求(山県市)/特集「選挙公営」~『む・しの音通信』59号

2007-02-08 08:52:29 | 市民運動/市民自治/政治
山県市で行われていた「選挙公営の条例を廃止する直接請求」の
署名収集期間は6日で終わり、署名簿が続々と届いています。

 



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『む・しの音通信』59号のつづき、今日は「選挙公営」の特集です。
今大地はるみさんの原稿は、朝日新聞のリレーエッセイ、
寺町知正さんは「選挙公営の条例を廃止する」、
ごとう尚子さんは「日進市の条例改正」についてです。
もりだくさんな内容になりました。

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《リレーエッセイ あしたは晴れ》
選挙の公費負担、再考を
   敦賀市議・今大地はるみ 
 

 今年は選挙の年。敦賀市は県内で唯一、統一地方選で4つの選挙が行われることになる。選挙につきものといえば、まず思い浮かべるのはだれしもお金。今回はそのお金の話である。
各自治体には、公職選挙法に基づいた「選挙運動の公営に関する条例」があり、公費負担でまかなわれるガソリン代やポスター作成費、車の借り上げ料などが、定められている。
ポスター代は印刷会社、ガソリン代は給油所から直接、選挙管理委員会に請求する仕組みになっている。
2003年の敦賀市議選では、37人の立候補者があり、ポスター代で1,243万円、ガソリン代で90万円が公費負担だった。
 昨年の12月議会には、この選挙公営の費用負担の見直しを求める議員提案や一般質問が、東海地方を中心とした市民派・無党派の議員によって数多く出された。
わたしも「ポスター代の上限額の引き下げと、ガソリン代を実費請求にする見直し」の一般質問をした1人である。
 市長答弁は「議会から提案してもらいたい。実費請求が当然だと思う」だった。12月議会では、議員提案での条例の見直しには至らなかったが、3月議会には、ぜひ実現させたいと思っている。
 今や夕張市を引き合いに出すまでもなく、どこの自治体も財政難にあえいでいるのが現状だ。
経費削減が当然の状況のなか、財政のチェックが仕事のひとつである議員みずからが、自分たちの選挙費用の公費負担の見直しを図るのは当然のこと。
当選すれば、市民の大切な税金から多額の報酬を受ける身でもある。
 ぜひみなさんも、自分が支援する議員に、公費負担の費用の見直しを図るように、求めてはどうだろうか。
仲間のひとたちと、議会に「選挙費用の公費負担の見直しを求める請願」を出すという手段もある。
 わたしたちの大切な税金がどんな使われ方をしているのか、わたしたちが選んだ議員がどんな仕事をしているのか、それをチェックするのは、選挙権を持った市民としての責任でもある。
 あなたの1票がまちを変える大きな1票であることを忘れないでほしい。
(2007.1.23 朝日新聞)
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選挙公営の条例を廃止する
   直接請求を開始  岐阜・寺町知正 
 

「選挙公営」は、首長や議員の選挙の時のポスター代、選挙カーの賃貸料やガソリン代、運転手の日当などを負担する制度だ。候補者から請求があったら税金で負担する。都道府県や市では各自治体が条例を制定すれば実施でき、ほとんどの自治体は国の基準額をスライドしている。他方で、公職選挙法は、なぜか、町や村での制度化を認めていない。
全国を見ると、市民の批判もあり、基準の変更や額の引き下げなどの改革が始められている。1999年、栃木県栃木市では選挙ポスター代の水増し請求が見つかり、市で印刷代の相場などを調査し、あいまいな企画費をゼロとし、印刷代のみの「12万円を上限」とした。愛知県内では、額を引き下げたり、方法を改善した自治体もある。
ここ山県市は合併して導入。3年前の市議選は22人の定員に27人が立候補し、25人が利用、交付総額は1000万円を超えた。

《ポスター代は一番問題が多い》 ポスター作成費について、各地の多くの選挙を知る私の経験からは、国や各地の条例の基準額は、相場の3倍ほどとみる。しかもこれは、「高級」なポスターを作った場合の話。
例えば、企画費をゼロにして、単価を1000円程度とするよう条例改正も考えられるし、「入札」のように、ポスター作成の見積書・内訳書を添付させて公正を図ることもできる。
ちなみに、山県市の市議選で、限度額の95%以上の額を請求したのは6人、50%以上の単価で請求したのは計10人だった。

《選挙カーの燃料費は》 選挙カーの燃料費として、条例は1日当たり7350円の上限を規定している。普通車の燃費で計算すると、1日500キロ以上走れる。選挙運動で、1日500キロ以上の走行はあり得ないこと。
選挙期間の最初と最後の走行距離の表示キロ数とその写真を添付させれば公正になる。

《果たして必要な制度か》 市民のほとんどが、ポスター代などが税金で払われているということを知らない。話すと、「自分で選挙に出るのだから自分で払うべき」という意見だ。
山県市は、財政状況が大変厳しく、市民生活にしわ寄せしている。他方で、市長や議員の選挙のあと、「候補者として自分が使った分を税金で出してくれ」とは、あまりにずうずうしく、市民に対して無責任だ。

《市長や他の議員の考えは》 私は、昨年12月議会で一般質問した。市長の答弁の基本は「制度には意義がある」というもの。私以外の議員全員が利用しているので、議員間での相談も成立しそうにない。

《直接民主主義の手法で》 冬休みに考えてみた。今年4月には市長選、来年4月には市議選があり公費負担の局面も来る。私の結論は、向くべきは市民、組むべきは市民。市民の皆さんとともに直接請求を行うことにした。
市民の共通した意志の集まりが、「条例廃止の議案」となり議会で審議される。 
1月15日に手続きを開始。通常は1ヶ月間の署名収集期間。しかし、今年は4月8日に県議選の投票日があることから特例法の規定で、その60日前の2月6日(火)までのわずか20日間(と、開始して初めて知った)。
 署名運動が始まって、署名簿を送ってという連絡が来る一方、満タンになった署名簿を届けてくれる人もいる。それら反応から、ここ山県市では、大きな「世論の広がり」が出てきたことを感じる。状況からして、成算は十分にある。
ローカルな自治の姿の一つを実現したい。
 ※ 直接請求という制度とは
地方自治法第74条で定める条例の制定・改正・廃止の手続きで、受任者が持つ定められた署名簿に有権者が自ら署名して集まった署名簿を提出、首長が議会を召集し、請求された条例案を議会が審議・採決する制度。
有権者の50分の1以上の署名を集めて請求する。署名集めは、市町村では1ヶ月間、都道府県では2ヶ月間。署名簿は、提出から20日以内に「選挙管理委員会による署名簿の審査、効力の決定及び証明」を得て、7日間の「署名簿の縦覧」、その「確定した署名簿をもって市長に条例制定や改廃を請求」する(これを「本請求」という)。首長はこの請求についての意見書を添えて議会に送付、本請求から20日以内に議会を召集し、議会が可決すれば条例は、制定や改廃される。
住民投票条例の制定などでよく利用される。
             (2007.1.16中日新聞記事)

《条例廃止請求の趣旨・本文》 市長や議員の選挙の時のポスター代、選挙カーの賃貸料やガソリン代、運転手の日当などについて、選挙後、候補者から請求があったら税金で負担する制度がある。山県市は2003年(H15年)の合併時に導入した。選挙はがきの経費負担は義務的であるし、有権者に候補者の政策を周知するための選挙公報の頒布の(経費負担の)意義は高く評価されている。しかし、ポスターなどの公営には多様な議論がある。
(1) 市長は、選挙公営の趣旨はお金のかからない選挙を実現するとともに、候補者間の選挙運動の機会均等を図る手段として制度化されているというが、そうであれば町村の選挙では選挙カーやポスターなどの選挙公営を採用できない法制度であることの説明がつかない。
(2) 選挙に出ても、適法かつ適正な政治活動、選挙運動をするなら立候補に必要な総経費は、大都市でなければ何百万円にもならない。お金のかからない選挙を実現することは、候補者が努力すべきことであって、税金で負担することは、選挙経費を減らすことに逆行するだけだ。選挙は、意志を持って立候補するのだから、経費は候補者が自分で出すべきで、贅沢なポスター代などを公費で認めることは筋違いだ。
(3) 過去に、選挙ポスター代の水増し請求が見つかった自治体もある。実際に、制度の趣旨に厳格に従って請求すれば、請求可能な金額は低いといわれる。現在の規定のポスター印刷単価は世の中の実勢価格と合致しておらず、大幅に引き下げる自治体もある。選挙公営は本来の制度の趣旨を逸脱して、高額な選挙経費の単なる一部補填制度だという人もいる。
(4) 山県市では、3年後の2009年(H21年)に財政破綻(可能な基金を崩しても財源が不足すること)の予測が出ている。水道料は一律に5割も引き上げ、保育料も大幅に引き上げるなど、市民の生活全般の負担を大幅に引き上げざるを得ない山県市にとって、「選挙に金がかかるから候補者の経費は税金で負担を」というのは、不合理である。選挙公営を廃止することこそが、市民に対する答えであり、責任である。
(5) 多様性は自治や分権の基本である。財政に余裕のある自治体はともかく、財政の著しく困窮した山県市においては、市民の理解を得られない選挙の候補者の費用を税金で負担するというこの条例は、4月の市長選挙の前に廃止すべきである。 
(請求方法などの資料は、ブログ「てらまち・ねっと」の「07年1月17日」に掲載中)
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選挙公営 ~日進市議会の場合
市民の願いはどこへ?
   愛知県日進市・ごとう尚子 
 

 前回「む・しの音通信」で「選挙公営に注目してください」と呼びかけた。その結果、いくつかの議会での一般質問や議員提案による条例改正の上程が行われた。
 私は日進市議会に、「ポスター代368,290円を246,815円に、ガソリン代1日7,350円を4,200円に引き下げる」条例改正案を提出した。それぞれの数字は、写真や印刷の実勢価格から積算し、かなり余裕を持って設定したものだ。また、愛知県内2市ですでに条例改正がされ、1市で同じ12月議会に改正案が上程されるという情報も入手した。これは追い風になるものと喜んだ。
 上程までは、次の手順で行った。
① 改正案の精査の時間を確保するため2週間前に議案を提示し、賛成者を募る。② 内容がよくわかる説明書を3回にわたり配布。県内3市での改正内容も情報提供。
 しかし、結果は賛成10:反対14で否決となった。
 当日の議案質疑や反対討論をまとめると反対の理由は次のようなものだ。どれも、反対のための反対理由であり、「公営費用が税金であり、『最小の経費で最大の効果』を求めようとする」ものではないことは明らかだ。
(→それぞれに私のコメントをつけた)
① 選挙公営は憲法で認められた被選挙権なので、上限を性急に引き下げるべきではない。(共産党)→不必要に高い上限を改正するのに早すぎることがあるはずない。
② ポスター代を引き下げると「新人が不利、現職が有利になる」。例えば「自分は顔で票がとれるような年齢でもないので、写真は古いものをつかったが、新人は顔から知ってもらわないといけない。現職が有利になるのはいけない。議員の身分にかかわる問題だ。(共産党)→現職有利の中で新人が思いっきり闘うのが選挙の鉄則。党内での議論をそのまま日進市議会にもってきたもの。共産党の新人と9期目議員の請求額の差、23.3万円は写真撮影代ということになるが、市民はこれを許容できるのか。
③ 議員提案で出す前に、協議会などにかけるべき。(自民・共産)→2000年の地方自治法改正で議員提案のために必要な賛成者数は8分の1から12分の1となった。これは「議会が立法行為を進めるように」という社会の要請。正式な議員提案より協議会での根回しが良いと本会議で発言するとは、市民になんと失礼なことか。
 たいへん残念だったのは、議員提案議案に対して、内容での反論、または修正案の提出などの議員としてすべきことでの議論、提案がなかったことである。
 しかし、その後市民のみなさんが、選挙管理委員会に対して「透明性を高めるための提出書類の整備を求める要望」を1764名の市民の署名を付けて提出された。今後、選挙管理委員会がきちんとした書類を作れば、無駄遣い、水増し請求の抑止力となり、自ずと請求額は下がり、公費の無駄遣いは防ぐことができるはずだ。 
『む・しの音通信』59号(2007.1.30発行)
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『市民派議員になるための本』も、選挙のテーマに突入しています。
立候補を決意した人は、いよいよ政治活動をすることになります。
そこで、重要なのは、「どんな選挙がしたいのか? 」、そして、「いつ立候補を表明するか?」
2回分いっしょに紹介します。
  
___________________________________________________
 『市民派議員になるための本』
(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
5‐5 どんな選挙がしたいのか? 


 議員に必要な資質は、選挙で有権者に約束したことを守るということです。
 選挙は、候補者と有権者との契約の場です。候補者は選挙で公約し、有権者はあなたの政策やスタンスに投票することで4年間の先行投資をします。
 選挙のスタイルと議員としてのスタンスは地続きです。従来型の組織選挙や地域選挙をして、当選したら市民派議員としてはたらくということはむつかしいでしょう。
なぜなら、従来型の選挙は、当選したら利益誘導するという約束をして議員になるからです。議員は支持者にコントロールされ、組織の意思にしばられます。
 その逆はときどきあります。いままで市民型選挙のノウハウで選挙をし、当選してから政党にはいった人を何人も見てきました。当選するために市民型選挙を利用し、政党に走るのは市民に対する背信行為です。候補者にうらぎられると、市民は政治そのものに対して不信感を持ちます。
 だから最低限、議員に必要な資質は、正直で誠実であることです。
 あなたはどんな選挙がしたいのか、市民型選挙をしたいのか、具体的にイメージしてみてください。
___________________________________________________________________________

5‐6 いつ立候補を表明するか?


 「立候補を表明する」ということは、特定の選挙の立候補予定者になるということです。「立候補をしようとするもの=候補者等」は、公職選挙法(公選法)の対象になります。逆にいえば、だれの政治活動にも関係ない市民運動をしている間は、公選法が適用されません。特定の候補者を応援するための運動は、政治活動とみなされます。
 「選挙事務所を開設する」ということは、客観的な立候補表明になりますし、「政治団体届け」を出すということは政治活動をはじめるということなので、立候補予定者とみなされます。立候補予定者であるという情報はアッというまに、まちじゅうにひろがります。 支持者をひろげる方法はふたつあります。ひとつは、立候補の意思を持ちながら表明せず、市民運動などで支援者をふやすという方法、もうひとつは、はやめに「政治団体届け」を出して政治活動としてリーフレットなどを配布するという方法です。このどちらを選ぶかは選挙の重要な作戦となります。
 かなりはやい時期に立候補を決心している場合は、作戦として、市民運動の事務局として候補者の名前をさりげなくPRしながら、仲間たちと選挙の準備をする方法があります。公選法では「政治団体届け」を出すまでは、タダの市民とみなされますので、ニュースも自由に出せますし、活動の制約がないというメリットがあります。
 いっぽう選挙に関係した活動だとはやく市民に知らせたい場合や、選挙まであまり時間がないなら、「政治団体届け」を出して、イッキに立候補予定者として政治活動をもりあげるのがよいでしょう。 長距離走は持久力がいりますので、ラストスパートをかけるだけのペース配分が必要ですし、短距離走では瞬発力がいりますので、走りだすまでの準備運動が必要です。
 いずれにせよ、一日もはやく立候補を決心し、決心したら具体的に動き、運動をひろげましょう。

《法律条文》
・〔政治団体の届け出〕 政治資金規正法第6条
・〔この法律の目的〕公職選挙法第1条

※「政治団体届け」については、各都道府県の選挙管理委員会にお問い合わせください。
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「産む機械」から生まれた「おのこ」大集合/「ロマネスク」も食べました。

2007-02-07 09:07:52 | ジェンダー/上野千鶴子
暖冬なのでロマネスクが凍みずに年を越した。
緑の野菜が食べたいね、と言ったら、つれあいが畑から収穫してきてくれた。

  
ブロッコリーとカリフラワーを掛け合わせたから、
ブロッコフラワーとも呼ぶ『ロマネスコ(別名・珊瑚礁)』。
イタリアで育種され、主にヨーロッパで流通している。
  
フラクタル図形の芸術品のような姿形で食べるのが惜しいけれど、
味はカリフラワーとブロッコリーの中間。


寒さで甘みの増した人参といっしょに食べると、
目に美しく、美味しくて、健康にもよい、と3拍子。

金目鯛の煮付けは、温めるだけのレトルト。
これがケッコウよい味で、値引き品をときどき買ってくる。

  
デザートのりんごは「長瀬さんちのフジ」。
蜜がたっぷり入っていて、しゃきっとした肉質でさわやかな甘さ。

と、こんな野菜中心の毎日のなか、
魚中心の思いっきり、豪華な食卓の日もある。

「子どもは2人が健全」発言があった昨夜、
「産む機械」から生まれた「おのこ」4人が大集合。
全員20~30代のピカピカの若者である。

で、この若者たち(一人足りないけど)。
「『産む機械』の製品のオス4匹、とブログに書いといて」、
「子ども2人以上なんて余計なお世話」とおしゃべりしながら、
食べる、食べる・・・・もうお腹いっぱいといいながら、
全員が「やっぱ焼きそばはみどりさんじゃなくちゃね」とリクエスト。
調理師も一人いるので、今日の料理は子どもたちに任せたのに、
おだてられれば木に登る、という性格を見抜かれている。


肩が痛いのに焼きそばを作り始めたわたしの横に、
ほくちゃんが「中華なべ持っててあげよか」と心配そうに立ってて、
自称「焼きそば大好き人間」のもっくんがすばやく大皿に移す。

かれらは好物もまったくちがうし、生き方もひとそれぞれ。

とはいえ、「結婚したい、子どもを2人以上持ちたい」などとは
ゆめゆめ思わない「不健全」な若者ばかり。

子どもたちが引き上げたあと、2人になって、
「やさしくていい子たちだね」と同じ言葉を口にしたつれあいとわたし。

わが家は「ステップファミリー」である。

ふたりの子はつれあいが自宅で取り上げた。
男の子を「男らしく育てないぞ」と思いながら、
つれあいと仕事も子育ても半分こ、子どもたちも家事を分担した。

百姓をしながら、生きて育った子どもたちを見ながら、
わたしはいつも、この世で出会えなかった子を想う。

ひとは死んだ子の年を数える、というけれど、
おんなは、生まれてこなかった子の年を数える。

産むよろこびも、産めなかったかなしみも、
きっと、おとこには分からない。


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とはいえ、
子を産むのは女だけど、子どもを取り上げたつれあいみたいに、
なんとか産む女に寄り添おうとする男たちも少なからずいる。

昨日、TBしていただいたブログ「タコマンゾク(他己満足)」の
ツルギさんの記事を紹介します。

 厚生労働大臣には妊婦ジャケットの刑を
うちの嫁は妊娠中。とうとう臨月に入りました
助産師さんいわく、あと3日もすればいつ生まれても大丈夫ということです。
とうとう出てくるのかぁという緊張感
どきどきのワクワクなのですが、とにかくつらそうなヨメ
朝、起きると
お~い起こしてくれぇ~
という声から始まる1日
それでも、動くことが大切だといわれているので、
一緒に街中をウォーキングするのですが、
いたたたた・・・・いたたたた・・・・
って、一緒に歩く僕は気が気じゃない

男の無力さを感じる、今日この頃
ちょっと前の妊婦教室で妊婦ジャケットを装着させていただきました。
が、
ウソでしょ。。。と思わず疑いのまなざしを向けてしまった。
こんなんで、毎日過ごせるわけがない。。。
またまたー
ほんとのことを言ってよぉー
といっても、こりゃ正真正銘妊娠中の重さらしいのです。
ほんとにほんとに大変なこっちゃ!!
機械で子供が生まれるなら、楽だわなぁ~、おっさんよぉ~

というわけで、辞任しなくても良いです。
あの妊婦ジャケット10ヶ月装着して働いてくだされば。。。
妊婦ジャケット10ヶ月装着署名運動とか。。。始まったらどうするよ?
ほんと反省してください。
大臣でなくても、一般人が言っても引くわ、あんな発言、絶対どうかしてる。
 

「妊婦ジャケット装着」って、Goodアイデアだと思う。
大臣の席にしがみつくなら、ぜひとも実行してもらいたい。
そうすれば、柳澤氏自身が10ヵ月後に生まれ変わって、
もう口が裂けても「女は産む機械」「子どもは二人以上」なんて、
言わないだろう。

ところで、
朝日新聞夕刊の記事、朝刊にも載っていました。
同じ記事が載るなんてめずらしいけど、
多くの人に読んでもらえて、うれしい。

 
(2007.2.7朝日新聞)

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「結婚・子2人は健全」 厚労相発言、与党内からも批判

「野党揃って反発」 厚労相発言、与党内からも批判

 柳沢厚労相が6日、今後の少子化対策への取り組みについて「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」と発言し、再び波紋を広げた。野党側は、子どもがいない場合や1人の場合は「不健全」とも受け止められると一斉に反発し、与党内からも批判の声が上がったが、安倍首相はあくまでもかばう姿勢を通した。
 柳沢氏は6日夜、記者団に「若い人たちの意識を説明した。文脈をよくみていただければ、誤解されることはない」と述べ、発言を撤回しなかった。結婚しない、または子どもを欲しがらない人たちが「不健全」と解釈される可能性については「子どもを産む産まない、結婚するしない、こういうものは個々人の自由意思で決まるという前提のもとで社会が成り立っている」と述べ、女性に出産を強要する考えはないことを強調した。
 だが、民主党の小沢代表は6日、山形市での記者会見で「(産む機械の)発言以来、一生懸命『不適切だった、ごめんなさい』と言っているが、彼自身の意識、考え方、体質が変わっていない」と批判した。
 共産党の穀田恵二国対委員長は「1人だったら不健全、ゼロだったら不健全だと言いたいわけだ。全く反省していない」、社民党の福島党首は「子どもを持ちたくても持てなかった人や、持とうと思わない人に配慮がない」と批判。小沢、福島両氏と国民新党の綿貫代表の3野党党首は6日夜の会談で、改めて辞任を求めることで一致。首相官邸で塩崎官房長官に申し入れた。
 与党内でも公明党の浜四津敏子代表代行が「日本の少子化問題の本質を正しく理解していただかないと、厚生労働大臣の仕事はやっていただけないと思う」と批判した。
 しかし、安倍首相は6日夜、首相官邸で柳沢厚労相の発言について「特定の価値観について述べたものではないと思う」と述べ、問題視しない考えを示した。
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(右の記事・再掲)
◆ 柳沢厚生労働相に辞任を求める申入書を送った市民グループの一人、岐阜県山県市の寺町みどりさんは「いつ、何人の子どもを産む、あるいは産まないかを選ぶのは、国際会議で宣言された女性の権利だ」と反発。「子どもを産まない女性は価値がないという認識の現れであり、『産む機械』発言への謝罪も心からの謝罪でないことがはっきりした」と話す。
 フェミニズム史を研究する水田珠枝・名古屋経済大名誉教授も「やぱり全然わかっていない。子どもが一人か、いない人でも健全な人はたくさんいる。大臣の勝手な決めつけだ。人間を頭数としかみていないのではないか」と話した。

〈柳沢発言要旨〉
 家庭を営み、子どもを育てるということには、人生の喜びがあるんだという意識の面で、自己実現といった広い範囲で、若い人たちがとらえることが必要だと思う。他方、ご当人の若い人たちは、結婚をしたい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけです。そういう若者の健全な希望に、我々がフィットした政策を出していくということが大事だと思っている。
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(2007.2.7 岐阜新聞)
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不見識の上塗りだ
柳沢厚労相、また”不健全”な発言
識者 怒り越えあきれ返る

 「産む機械」に続く柳沢伯夫厚労相の発言に6日、再び反発が広がった。結婚し子どもを二人持ちたいと希望する若者を「健全」と表現。多様な生き方への配慮を欠いた発言に、識者や女性団体からは批判が続出し、少子化対策を担当する大臣としての資質を問う声も強まっている。
 「男だって子育て」の著書がある広岡守穂中央大教授は「一度しかない人生をそれぞれ大事に暮らそうとしている個々人の人生を、どうして『健全』『不健全』と決め付けられるのか。感覚が著しくずれているとしか言いようがない」とあきれ返る。「少子化対策」を進めるべき責任者の発言とは思えず、不見識も甚だしい」と不信感をあらわにした。
 心理学者の小倉千加子さんは「少子化対策を国家戦略と考える自民党の大臣としての本音だろう。自分の理解できない生き方を『不健全』とする考え方が表れている」と分析。「日常的に20~30代のコミュニケーションをとる機会がなく、若い人のおかれている環境と遠いところにいるからこういった発言が出る」と指摘した。
 産むか産まないかを、自分で選べる社会を目指している女性たちのグループ「SOSHIREN女(わたし)のからだから」の大橋由香子さんは「前回の発言で女性たちがなぜ不快感を持ったのか、全く分かっていない」と指摘。「周囲を見渡せば、一人暮らしや子どものいない夫婦、婚姻届を出さない事実婚など、多様な家族がある。いろんな生き方が認められる風通しのよさが必要なのに、現実派はその逆」とした上で「日本の家族政策の息苦しさの根本に、大臣のような価値観がある。それを取り除かない限り、少子化対策は無理です」と批判した。
(2007.2.7 岐阜新聞)
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「子ども2人以上、極めて健全」柳沢厚生労働相また問題発言

2007-02-06 20:15:25 | ジェンダー/上野千鶴子
長太郎百合とリコリスの球根を植えようと場所を探していたら、
アカバナトキワマンサク(紅花常盤万作)が咲きはじめているのを見つけた。

春に「まずさく」から、「まんさく」となづけたとか。

アカバナトキワマンサク(別名・紅花常盤万作・マンサク科) 


昨年はたくさん花がついていたのだけど、今年はちらほら。
  
蜘蛛の足のような花弁が、ユニークでかわいい。

プリムラ・マラコイデスの濃紅も好きな花。
昔はこの花を秋から育てて、プランターに一杯咲かせていた。
  
今年は、玄関横に3株植えただけ。
このところの暖かさで、花がたくさんつきはじめた。


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2月2日に安倍総理と柳澤大臣に送った「申入書」の配達証明が届いた。


配達証明つき速達だったので、一通800円と高かったけど、
これが↑ちゃんと届いた証拠です(笑)。

と思っていたら、
お昼過ぎに朝日新聞名古屋本社の記者から電話があり、
柳澤大臣が午前中、閣議後の記者会見でまたまた問題発言。
「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたい
という極めて健全な状況にいる」という発言をどう思うか、
コメントを求められた。
「とんでもない発言。謝罪をしているけど、何が問題か
まったく分かっていない。産む、産まないは女性が決める。
こんな考えの人は厚生労働大臣には不適格。・・・・」
などなどとけっこう話したんだけど、他の人のコメントとダブらないように、
コンパクトに言いたいことをまとめてくださった。


(朝日ニュースターの画像)

以下は、わたしのコメントも載っている朝日新聞夕刊の記事です。
岐阜版には記事が間に合わなかったので、なおこさんが、
名古屋版を買って、FAXで送ってくれた記事です。。

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「結婚・子供2人 極めて健全」 柳沢厚労相が発言
朝日新聞 2007年02月06日
「子どもは2人以上という健全な希望」 柳沢厚労相が発言

 柳沢厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、参院の自民党議員から辞任要求が出ていることに対し「与えられた任務に、私の持つ力のすべてをあげて取り組んでいきたい」として、改めて辞任を否定した。さらに、今後の少子化対策への取り組みについて「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが大事」と述べた。
 国立社会保障・人口問題研究所が05年に実施した調査によれば、9割が「いずれ結婚するつもり」と答え、希望する子どもの数は「2子以上」が85%にのぼるが、実際にはそこまで達していないことを踏まえた発言。
 少子化対策では、若者の雇用安定化▽若年世帯に対する経済支援▽子育てを喜びと感じられるような若者の意識改革――などの政策が重要との認識を示した。
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柳沢厚労相「結婚・子供2人、健全」発言に疑問の声(webは東京版)
「子どもは2人、健全」また厚労相、疑問や反発
人生観出た■人間を頭数としかみている

 柳沢厚生労働相の発言が、また波紋を広げそうだ。野党側が国会運営の正常化に向けて動き始めた矢先。「女は産む機械、装置」発言の波紋が残る中、6日の会見では若者が「結婚し、子どもは2人以上持ちたいという健全な状況にある」などと語った。識者からは改めて疑問の声が上がった。
 コラムニストの天野祐吉さんは「結婚願望とか子どもの数を、統計データを基に、多数派、少数派というならいいが、『健全』という言葉を使うのがおかしい。『産む機械』発言と奥の方でつながっている気がするし、失言というより、彼の人生観、社会観が出たんだろう」とみる。その上で「少子化担当のポストは無理だと思うが、柳沢さんはある意味正直に発言しただけ。政治家だけでなく、多くの人たちの中に無意識に残っているこうした考え方がなくならないと、大臣を代えても問題は解決しないと思う」。
 心理学者の小倉千加子さんも「結婚したい、子供が2人以上ほしい、というのを健全とすること自体、古い道徳観からくる発言で、年齢的な限界を感じる」と言う。「こういう発言が止まらない人が厚生労働大臣をしているから、ピントのずれた政策が続き、少子化が止まらないのだと思う。(夫の発言をメディアでしかった)奥さんはずっとまともな方のようだから、これからは外で何か発言する前に、奥さんにチェックしてもらった方がいい」と話した。
 一方、大日向雅美・恵泉女学園大教授(ジェンダー論)は「発言は適切でないが、これを単なる失言の上塗りと取るべきではない」と指摘。「少子化対策で必要なのは、産みたいと思う人が安心して産める環境整備。その責務は国にあることを厚労相は心にとめて施策に励んでほしい」と言う。
  柳沢厚生労働相に辞任を求める申入書を送った市民グループの一人、岐阜県山県市の寺町みどりさんは「いつ、何人の子どもを産む、あるいは産まないかを選ぶのは、国際会議で宣言された女性の権利だ」と反発。「子どもを産まない女性は価値がないという認識の現れであり、『産む機械』発言への謝罪も心からの謝罪でないことがはっきりした」と話す。
 フェミニズム史を研究する水田珠枝・名古屋経済大名誉教授も「やぱり全然わかっていない。子どもが一人か、いない人でも健全な人はたくさんいる。大臣の勝手な決めつけだ。人間を頭数としかみていないのではないか」と話した。

◆(東京版の記事)(また、タレントの遙洋子さんは「自民党内で『極めて理知的で温厚』と言われる柳沢大臣ですら、端々に女性を傷つける一連の発言をする価値観にとらわれているのがこの国だ、と知るいい契機になる」と話した。
 社民党の福島瑞穂党首は6日昼、国会内で記者団に「色んな生き方の選択肢があるという問題の本質を理解していない。このような大臣の下で審議はできない。辞任要求を続ける」と述べた。)
◆(東京版の記事・差し替え?)与党・公明党の浜四津敏子代表代行も不快感を示した。6日午後、国会内で「少子化問題の本質や背景についての誤解があるから、同じような発言が出てくるのだろう。『たくさん産んでね』という発想が違う。 女性はほとんど怒っていると思う」と語った。

 
〈柳沢発言要旨〉
 家庭を営み、子どもを育てるということには、人生の喜びがあるんだという意識の面で、自己実現といった広い範囲で、若い人たちがとらえることが必要だと思う。他方、ご当人の若い人たちは、結婚をしたい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけです。そういう若者の健全な希望に、我々がフィットした政策を出していくということが大事だと思っている。
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子どもをいつ、産むか、産まないか、産むべきであるとか、
国であれ、家であれ、わたし以外のだれかに
コントロールされたくない。
おんなは、子を産むための「資源」ではない。

「産む、産まないは、女(わたし)が決める」。
これが、性と生殖の自己決定権である。


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特集「勝てる選挙~市民型選挙集中セミナー1」/『む・しの音通信』59号

2007-02-06 11:02:16 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
わたしが編集をしている「む・しネット」の『む・しの音通信』59号は、
特集「統一選直前~市民型選挙集中セミナー」Part1
《あなたも市民派議員になろう~
「勝てる選挙~市民型選挙の手法》。

「女は産む機械」柳澤大臣発言への辞任要求も出したし、
通信を「みどりのwebページ」にアップしようとしたけれどHPが開かない。
プロバイダーがメンテナンスのようで、少しの間、使えないみたい。
HPのほうは復活したのだれど、
メールも昨日から発信はできるのですが、届かなくて困っている。

ということで、とりあえず先に、選挙セミナーの特集をブログで紹介。
セミナー参加者による、レポートをかねての、粒ぞろいの原稿です。

(「通信」につき、無断転載・転送は禁止)。
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特集「統一選直前~市民型選挙集中セミナー」Part1
《あなたも市民派議員になろう~
「勝てる選挙」市民型選挙の手法》


選挙セミナーの報告
担当スタッフ・小川まみ
 

 1月20日(土)~21日(日)、「市民型選挙集中セミナー」Part1「公示日までにすること~政治活動の手法&選挙の準備行為」を「ウィルあいち」で開催した。
 候補者予定者本人とその選挙スタッフ向けの実践講座で、講師は、寺町みどりさんと知正さん。参加者は関東、関西、四国、九州まで13名。飛行機で飛んできた人も3人いた。

●【セッション1】「ルール編」
 「市民派議員」と「市民型選挙」の基本的な考え方、政治活動と選挙運動の違い、「公職選挙法」の違反になることとならないこと、について学んだ。
 まずは基本の「選挙の仕方が議員のスタイルを決める」。「どの政党とも組織とも関係せず、利益誘導をしない」市民派議員になるには、有権者とダイレクトにつながる市民型選挙を実践する必要がある。選挙で組織から応援を受けると、それがしがらみになり、結局のちの利益誘導につながってしまうからだ。「市民派議員は一日にしてならず」。立候補の決意をした時からがスタートである。

●【セッション2】「メッセージ編」
 「メッセージをどう届けるか」ということで、リーフレット・ニュース・選挙ハガキの作り方と使い方について、実践的なワークショップを行った。候補者等は選挙の「事前運動」は禁止、でも政治活動をすることはできるので、言葉をよく吟味して「公職選挙法」に抵触しない文書を作る必要がある。実際に各自持ち寄ったリーフ、ニュースなどを使って、講師から「この言葉は公選法違反になる」と具体的な指摘があったのでよく理解ができた。メッセージは質と量の両方が必要。中身が濃いメッセージを、繰り返し届けることで思いが伝わる。発信者はたくさん出している気になり勝ちだが、メッセージは受け取る側がどう思うかが重要で、市民の立場にたって考えなければならない。
 「選挙ハガキ」の使い方については、参加者から「こんな使い方ができるとは思わなかった」とおどろきの声もあがった。

●【セッション3】「実践編」
 いま、どれくらい準備ができているのか、を参加者それぞれが認識するために、「現況チェック表」と、「当選するために必要な要素」を「レーダーチャート」に書き込んで目に見える形にした。漠然と大丈夫なんて思っていても、やらなければならないことを逆算すると、明日から何をどれだけ実行しなければいけないのかが一目瞭然。参加者は「のんびりしていられない」という気分になった。
 最後は「選挙本番の街頭演説」。立候補予定者8人が一人3分の演説をした。張りのある声で自信を持ち、他の候補者とは違う独自性をアピールして、「だから私でないと!」と有権者に思ってもらえることが重要である。
 今回私は、担当スタッフも兼ねて参加した。
 「む・しネット」の選挙講座に初めて参加する人が多く、数日前に参加者が増えたため、担当としてはうれしい悲鳴。新しい人との出会いはやっぱりよい。

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市民派の基本
  愛知県日進市・島村紀代美
 

 この「直前講座」は私にとって、まさに最終確認の重要な場。今は切迫した気持ちの中で毎日を過ごしていることもあって、一つひとつ確実に自分の中に刻んで帰るという気構えで、講座に臨んだ。
 【セッション①】は「ルール編」。講師の寺町みどりさんから「総論および基本的な考え方」を、また寺町知正さんからは「実践的な手法」についてレクチャーがあった。
 まずは前半。みどりさんは『市民派議員になるための本』(寺町みどり/学陽書房)の中で、「無党派・市民派議員とはなにか?」について書いている。講座では理解をより深めるために、ホワイトボードを使って、「市民派議員」と「それ以外の議員」の対比を具体的に図で示した。ここではその内容の詳細については書けないが、この講座のテーマ「選挙の仕方が議員のスタイルを決める」という意味がよくわかった。
 また、みどりさんから「議会の場できっちり仕事をするのが議員」と、「議員の基本」についての話があったが、議会で仕事をしない議員が多い現状の中で「市民派」にとって活動の基本だと感じた。今後なにか迷うことがあったら、常に帰らなければならない原点。この場所、この時間のことを、けっして忘れないでおこうと決めた。
 その後の「実践的な手法」では、知正さんから「知識・知恵を身につけること。ルールを知らなければ活動はできない」と「手法の原則」について説明があった。法にのっとり、正当な議論を展開するのが市民派議員の手法。しかし、ルール通りに仕事をしようとすれば必ずあつれきが起こるということも、覚悟しておかなければならないようだ。それは私がこれまで自分の目で見てきた事実でもある。
 具体的なノウハウももちろん大切だが、わたしにとって「市民派の基本」をきちんと確認できた【セッション①】。参加して本当によかったと心から感じている。

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「自分を信じること」
   愛知県武豊町・小寺岸子
 

 わたしは講座を受講するまで、現実から逃げていた。「公職選挙法」をよく理解していなかったからだ。しかし、受講までの事前の課題と講座で、自分と向き合うこととなった。
この講座でわたしが得たものは「自分を信じること」、「着実に広げること」、「選挙が議員をつくる」ということ。
 【セッション2】「メッセージ編」の演説のテーマは、「自分の思いを仲間に向けて、切羽詰まって頼む状況で話すこと」。わたしの演説では、寺町さん、みどりさんのお二人から、「自信のなさは演説にでる。自分を信じてください」といわれ、はっとした。頼れる人だと思うから、託してくれる。あたり前のこと。議員は話すことが仕事。この4年間どう過ごしてきたのかと問われ、プロ意識が欠けていたことを自覚した。
 演説は、わたしからの有権者へのダイレクトなメッセージ。自分の想いを言葉にできるように毎日練習すると決めた。演説中には、自分の名前を覚えてもらえるようにフルネームを随所に入れる。具体的に何をしたいのかを話す。失敗を恐れず、わたしの気持ちを届けることができれば、力強さがでると信じて、現在、毎日風呂の中で練習中。寺町さん、みどりさんは、欠点を的確に指摘してくださるので理解しやすい。
 【セッション2】では、メッセージをどう届けるのかも学んだ。演説のほかに、文書によるメッセージとして、リーフレット、ニュースがある。いずれも、自分の言葉でメッセージを書くことが大切。でも、文書違反には気をつけて・・・とていねいにリーフのチェックをしていただいた。
 そこで印象的だったのは、「あなたの政策はあなたのものです」というみどりさんの言葉だった。わたしのメッセージは、わたしの中にある。わたしは車いすの議員。議員は、わたしのメッセージを伝えられる素敵な仕事。

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演説で大切なことは
   兵庫県伊丹市・あいざき佐和子
 

 知人から「こんなセミナーがあるよ。あなたにピッタリじゃない?」と教えてもらい参加した「市民型選挙集中セミナー」。準備が遅れており、いまひとつ自分自身に自信が持てずにいた私にとって、まさにピッタリで非常に有意義なセミナーであった。
 特に【セッション③】。「街頭演説で自分の考えを訴える」という設定のもと、参加者が3分間のスピーチを行ったが、自分の長所・短所がすっきりし、大きな収穫となった。私は演説に関して「上手くない」と不安を抱いていたのだが、講師に「話し方は悪くない」とコメントをもらい、自信につなげることができた。演説はとにかく堂々と話すことが重要である。基本的な自信を持つことができたのは大変ありがたいことであった。
 同時に短所も明確化した。「リポーターっぽい」とのこと。つまり全体的に客観的で、自分が変えていくという気持ちが伝えられていないのだ。自覚が薄く、考えが甘いことのあらわれであろう。これは大問題である。早急に意識の切り替えを行い、毎日イメージトレーニングをすることにした。大切なことに気づくことができ、これもありがたいことであった。
 また他の参加者の演説を聞けたのも非常に勉強になった。ベースに強い信念や熱意がある方は、雰囲気や話し方も堂々として説得力があり素晴らしい。小手先のテクニックより、大事なのは「何がやりたいか」という思いがどれだけ強いかである。それは伝わるものなのだと気づかされた。相手の心に訴える演説を目指そうと強く決心した。
 とにかくやみくもに焦っていた私だが、内容の濃い充実の1日を通して、良い点・悪い点・今後の方向性がはっきりし、頭の中をスッキリまとめることができた。あとは前進あるのみである。自分のやりたいこと訴えたいことを今一度練り上げ、一人でも多くの方に届けられるよう、残りの期間をフル回転で走っていこうと思っている。

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オプション講座に参加して
   埼玉県越生町・田島公子
 

 私は4年間、議会では会派に属さずひとりで懸命に活動してきた。今も三セク温浴施設の岩盤浴設置、温泉掘削の問題や、ゴミ焼却場の更新施設の問題で頭がいっぱいで、どうしても議員活動のほうに力がかかっている。その他のことは無意識のうちに手をつけたくない気があるのかもしれない。
 今回の講座では政治活動のすすめ方を勉強したが、一緒に活動してくれる仲間はいない。今は議員活動の一環として議会報告を新聞折込にし、駅頭でも配布しているが、個配はしていない。
 家々に配っているところを見られると、同僚議員から何か言われそうなのが嫌だ。後援会の看板を出しているのも、公明党以外はほんの2,3人なので、これも何か言われそうでしたくない。
 「人になにか言われることばかり気にしている。頭の中でできない理由ばかり挙げている。あなたの声は市民に届いているのですか。 市民の声をちゃんと聞いているのですか。レーダーチャートにゼロの項目が複数あれば面積はとれない。それでは可能性はない」とみどりさんと知正さんに指摘されて、気づかされた。一方で、議会報告を出しているのだから、特に何かしなくてもいいかなという甘えがあったことも確かだ。
 まずひとりでできることから始める。私が活動してきたことや、今後の4年間にしたいことをできるだけ多くの人に伝える。やると決心すれば、できないことはないはずだ。議会では十分目立ってきたのだから、今さら恥ずかしいもない。
 できるだけ人に会って意見を聞く。私と直接話したい人も結構いるだろう。幸い、まだ時間は多少あるのだから、実現したい政策の中身をもう一度検討し、まずはひとりから始めることを決心した。

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とにかく行動を!
   長野県下諏訪町・青木利子
 

 「集中セミナー」翌日のオプション講座の課題は「あなたが今抱えている問題」である。
 オプション講座は、まず事前に出された課題に対峙することから始まる。「自分が今抱えている問題に対して「①テーマ、②具体的な状況、③あなたは、その問題をどう解決したいのか?④解決できないのはなぜ?」 問いに答える作業をするなかで、自分の現状を把握し、何が問題か、問題を解決するための障害は何なのかを、自分自身で気がつくことができるのだと、講座のなかで解った。
 例えば、わたしのテーマは「リーフレットについて」であるが、状況についてのわたしの答え「リーフレットに自信を持ちたい」に対しては「リーフレットを使って行動すれば自分が変わる。具体的な反応を貰えば必ず自信につながる。自分が踏み出すことでテンシ
ョンを上げる」と講師からアドバイスをもらった。
 また、他の参加者からも「見栄えがよくなるように、紙の色を変えた方がいい」「自分で作ったと自信を持つ」「他の人に感想を聞く」等、アドバイスがあった。
 今回のオプション講座で獲得したのは、事前に提出したテーマの答えだけでなく、私がグレードアップするための処方箋は「まずは行動することだ」とつかめたことだ。目の前の問題を自分で解決することで、強くなれると改めて理解した。
「一歩踏み出すことからがスタートだ」という講師のことばを、肝に銘じて進みたい。自分の行動が答えをだす。もっと言えば、今の状況を好転にもっていけるのは、自分だけということだ。
 また今回の講座の中で、他の参加者のディスカッションを一緒に聞くことができ、さらに自分のものとして参考にしたことは収穫だった。
そして何よりも、日頃の活動がいかに重要かと改めて感じた。

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スタッフとしての心がまえ
    市民スタッフ E・T
 

 私は市民スタッフとして参加しました。
 この講座で私は、「無党派・市民派議員」とは、①政党や組織に関係ない人、②我々の収めた税金のチェックが出来る人、③利益誘導しない人、④弱者の立場で考えられる人、⑤「議会報告」を市民に届けることができる人、⑥政策を提案できる人、⑦議員のもつ権力を正しく行使する人、⑧市民の一人ひとりの声に常に耳を傾けられる人、であると理解しました。
 議会を変えたいと願う私は、この条件を満たすと信じられる友人を応援していく決心をしました。共感してくれる仲間を増やし、スタッフと共にしっかり見守り続けなければならないと、肝に銘じています。
 また「選挙で自治会推薦は、実質的にあり得ない」と、ともまささんが言われました。自治会の総会において全員一致で認められなければ、使えない言葉だと聞いて、この自治会から出るのだから、と安易に「推薦」と書くことが間違いであると知りました。地域を越えてこのまちの人々のために、議員は何をするのか姿勢が問われています。この視点を大切にして利益誘導型にならないよう、問題を普遍化し追及して欲しいと思いました。
 選挙にはやって良いこと悪いことが「公選法」で定められているとのこと。昔とはさま変わりして、選挙事務所での茶菓の提供すら規定されています。ボランティアは湯茶とお茶うけ(せんべい・くだもの・漬物など)程度だそうです。選挙には誰でも志をもてば出られる、そのための法律だと思いました。
 「公選法」を守れば、選挙に莫大なお金がかかりません。私たちは、カンパもお願いしていくつもりです。
 講座に参加して知らなかったことや疑問に思っていたことが解決しました。仲間と話し合い、ルールにのっとり、多くの市民に理解していただけるよう頑張っていきます。

『む・しの音通信』59号(2007.1.30発行)
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明日は、後半の「選挙公営」の特集ほか、をアップする予定です。
以下は、インホメーションに掲載した「市民型選挙集中セミナーPart2」の案内です。

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統一選直前~市民型選挙集中セミナーPart2
あなたも「市民派議員」になろう!
~勝てる選挙「市民型選挙」のノウハウ」
日時:2月24日(土)13時~20時
   2月25日(日)9時~14時まで
会場:ウイルあいち・視聴覚ルーム
講師:寺町みどり&寺町知正
Part2《告示日から投票日まで》  
     ~選挙運動の手法~
【セッション①】 基本編
告示日までに準備すること~選挙の流れを理
解する/選挙でできること、できないこと~ 
公選法上の留意点
【セッション②】 実践編
選挙チームの考え方~ヒトとモノの動かし方
 /当選するために必要な要素~あなたの選挙 
の現状分析
【セッション③】話しことばのメッセージ
選挙本番のメッセージ/選挙カーの具体的な 
回し方のコツ/頭演説の基本とスキル
《対象》無党派・市民派の立候補予定者およぴ
そのスタッフ(政党関係者は除く)
《参加費》会員5千円/会員外1万円
    (オプション講座は別途1万円)
●お問い合わせは、寺町みどりまで

 ◆選挙オプション講座(2月25日・日)
 ・全2回の「集中セミナー」で、2月のみ参加される方は、
「オプション講座」の参加を条件とします。
個別の政治活動、選挙運動で抱えている問題を、具体的に
出していただき解決方法を個別にアドバイスします。
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わたしのことは、わたしが決める/「日本女性学会による、柳澤大臣発言に関する意見書」

2007-02-05 11:46:22 | ジェンダー/上野千鶴子
せんじつ、「モレラ岐阜」で買ってきたのは、
「豆富屋さんのチーズケーキ」だけでなく、
輸入食品専門店「ジュピター」のチョコレート。



バレンタインのチョコを買おうと思ったんだけど、
ちょっと早いので板チョコとトリュフチョコにした。
  

朝のコーヒーといっしょに、まずはトリュフを味見。


口当たりがなめらかで、甘くて苦いチョコの味。
おいしーい。うーん、満足。

と、一息ついて、今日のブログに取りかかる。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
一期一会のクリックを

ここからは、柳沢大臣発言と、選挙の結果のつづき。

「柳沢大臣の辞任を求める署名」は6日まで続いていますので、
ここで一気に辞任に追い込むために、ぜひあなたもご協力を!

柳澤大臣の発言の撤回と辞任を要求します(署名フォーム)

申し入れ書や抗議文が載っている「againstGFB」 

わたしたちの申し入れについて、信濃毎日新聞に記事が載っていたと
友人からFAXが届きました。

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地方議員48人ら厚労相辞任要求

柳沢伯夫厚生労働相が女性を「産む機会」に例えた問題で、愛知、長野など16都府県の地方議員48人らが2日、厚労相の辞任と首相による罷免を求める申し入れ書を、厚労省と首相官邸にファックスで送った。
 厚労相発言について「子どもを産んだ人、安心して産み育てたいと願う人、産みたくても産むことができない人、産まないことを選択した人、すべての女性に対する暴言で、同時に、生まれてくる子どもに対しての侮辱だ」と批判している。
 無党派の市議や町議らが中心で、愛知県日進市の後藤尚子市議らが呼び掛け、女性を議会に送るグループなど19団体と市民205人も名を連ねた。長野県内からは、小林純子・安曇野市議ら市町村儀5人と県民10人が名を連ねた。
(2007.2.3 信濃毎日新聞)
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以下に、日本女性学会第14期幹事会および会員有志
の「日本女性学会による、柳澤大臣発言に関する意見書」を紹介します。

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        日本女性学会による、柳澤大臣発言に関する意見書

                            2007年2月2日
               日本女性学会第14期幹事会および会員有志

柳沢伯夫厚生労働大臣が2007年1月27日、松江市で開かれた集会で、女性を子どもを産む機械に例え、「一人頭で頑張ってもらうしかない」と発言をしていたことが明らかになりました。

 これは、子育て支援を司る行政の長としてまことに不適切であり、即刻辞任されるよう強く求めます。

 大臣の発言には、以下のような問題があると、私たちは考えます。
 第一に、人間をモノにたとえることは、人権感覚の欠如と言えます。

 第二に、女性を産む機械(産む道具)としてみることは、女性蔑視・女性差別の発想だと言えます。また、この観点は、優生学的見地に容易につながる危険性をもっているという意味でも問題です。

 第三に、女性(人)が子どもを産むように、国(国家権力、政治家)が求めてもよいというのは、誤った認識です。産む・産まないの決定は、個々の女性(当事者各人)の権利であるという認識(リプロダクティブ・ヘルス・ライツ理解)が欠如しています。リプロダクティブ・ヘルス・ライツの考え方は、カップル及び個人が子どもを産むか産まないか、産むならいつ、何人産むかなどを自分で決めることができること、そのための情報と手段を得ることができること、強制や暴力を受けることなく、生殖に関する決定を行えること、安全な妊娠と出産ができること、健康の面から中絶への依存を減らすと同時に、望まない妊娠をした女性には、信頼できる情報と思いやりのあるカウンセリングを保障し、安全な中絶を受ける権利を保障すること、などを含んでいます。

 第四に、子どもを多く産む女性(カップル)には価値がある(よいことだ)、産まない女性の価値は低いという、人の生き方に優劣をつけるのは、間違った考え方です。産みたくない人、産みたくても産めない人、不妊治療で苦しんでいる人、産み終わって今後産まない人、子どもをもっていない男性、トランスジェンダーや同性愛者など性的マイノリティの人々など、多様な人々がいます。どの生き方も、平等に尊重されるべきですが、柳澤発言は、子どもを多く産む女性(カップル)以外を、心理的に追い詰め、差別する結果をもたらします。

 第五に、少子化対策を、労働環境や社会保障の制度改善として総合的に捉えず、女性の責任の問題(女性各人の結婚の有無や出産数の問題)と捉えることは、誤った認識です。子どもを育てることは、社会全体の責任にかかわることであって、私的・個別的な家族の責任としてだけ捉えてはなりません。

 第六に、「産む(産まれる)」という「生命に関する問題」を、経済や制度維持のための問題(数の問題)に置き換えることは、生命の尊厳に対する危険な発想といえます。もちろん、出産を経済、数の問題としてとらえることが、社会政策を考える上で必要になる場合はありえます。しかし、社会政策はあくまで人権擁護の上のものでなくてはならず、生命の尊厳への繊細な感性を忘れて、出産を国家や経済や社会保障制度維持のための従属的なものとみなすことは、本末転倒した、人権侵害的な、かつ生命に対する傲慢な姿勢です。

 以上六点すべてに関わることですが、戦前の「産めよ、増やせよ」の政策が「国家のために兵士となり死んでいく男/それを支える女」を求め、産児調節を危険思想としたことからも、私たちは個人の権利である生殖に国家が介入することに大きな危惧の念を抱いています。

 柳澤大臣に発言にみられる考え方は、安倍首相の「子どもは国の宝」「日本の未来を背負う子ども」「家族・結婚のすばらしさ」などの言葉とも呼応するものであり、現政権の国民に対する見方を端的に表しているものと言えます。2001年の石原慎太郎「ババア」発言、2002年の森喜朗「子どもをたくさん生んだ女性は将来、国がご苦労様といって、たくさん年金をもらうのが本来の福祉のありかただ。・・・子どもを生まない女性は、好きなことをして人生を謳歌しているのだから、年をとって税金で面倒をみてもらうのはおかしい」発言も同じ視点でした。産めない女性に価値はないとしているのです。少子化対策が、国のための子どもを産ませる政策となる懸念を強く抱かざるを得ません。
 
 小泉政権に引き続いて、現安倍政権も、長時間労働や格差、非正規雇用差別を根本的に改善しようとせず(パート法改正案はまったくの骨抜きになっている)、障害者自立支援法や母子家庭への児童扶養手当減額、生活保護の母子加算3年後の廃止などによる、障がい者や母子家庭いじめをすすめ、格差はあっていいと強弁し、経済成長重視の新自由主義的優勝劣敗政策をとり続けています。ここを見直さずに、女性に子どもを産めと言うことこそ問題なのです。したがって、今回の発言は、厚生労働省の政策そのものの問題を端的に示していると捉えることができます。

 以上を踏まえるならば、安倍首相が、柳澤大臣を辞職させず擁護することは、少子化対策の改善への消極性を維持するということに他ならず、また世界の女性の人権運動の流れに逆行することに他なりません。以上の理由により、柳沢伯夫厚生労働大臣の速やかな辞職と、少子化対策の抜本的変更を強く求めるものです。
                                   以上
-------------------------------------------------------------------------------
 


この柳沢伯夫厚生労働大臣の問題発言の愛知県知事選挙への影響について、
中日新聞が、こんな解説を載せています。

 ----------------------------------------------------------------------
【解説】柳沢発言、接戦招く

 4日投開票された愛知県知事選を揺さぶった「(女性は)産む機械」とする柳沢厚労相の発言。現職が有利に進めた選挙戦の最終盤で飛び出した失言で戦いは一気に緊迫した。
 無党派層は新人の石田芳弘氏支持に大きく動き、投票率を28年ぶりに50%以上に押し上げた。だが、大半の女性が「発言」に嫌悪感を示したものの、自民党が推薦する現職の神田真秋氏に決定的な逆風とはならず、石田氏を振り切った。
 「自民閣僚の失言と知事選は別物」と考える多くの有権者が、「今を越える」として着実な愛知の総合力アップを訴えた、誠実な神田氏を支持したことが現職の最大勝因となった。
 32年ぶりに政党相乗りが崩れた愛知県知事選は、参院選に向けた中央の与野党対決の”前哨戦”とも言われた。確かにこの知事選の結果は民主党に打撃となり、統一地方選や参院選に少なからず影響を与える。
 だが、失言が勝敗の決定的要因にならなかったのは、「愛知の未来は自分たちで選択する」と考える有権者が、知事選と中央の”前哨戦”などではなく、県民に最も大切な地方選挙だと認識し、政策や人柄を総合判断して一票を投じた結果だ。
 「堅実な県民性を愛する」と言い切った神田氏。「政治はドラマ」と熱く語り、初対面の人の心もわしづかみにする石田氏。庶民の目線を忘れない阿部精六氏。32年ぶりの激戦だけに、魅力的な候補者が揃った。
 
それだげに、投票率は相乗りの前回を13.2ポイント上回る52.11%に達し、愛知は燃えた。「民主主義」の主人公である「民」の一票で政治は劇的に変わりうる。白熱した選挙は、その理を雄弁に物語る歴史的な戦いとなった。
(社会部愛知県政キャップ・加藤直人)
(2007.2.4中日新聞)
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柳沢発言女性怒った
(2007.2.4東京新聞)

愛知知事選 有権者の心刺激
 女性蔑視(べっし)に対する痛烈な批判が愛知県知事選に如実に現れた。与党が推す現職候補の優位は実績の重みから直前まで動かなかった。選挙戦後半で飛び出した柳沢伯夫厚生労働相による「産む機械」発言が“怒りの風”を巻き起こし、厚労相をかばう安倍内閣の是非をも問う戦いに一変。民主党などが推薦する候補をあと一歩まで押し上げた。政権政党への不信と失望が表れたとの見方は強い。北九州市長選では与党側があっさり野党側に敗北した。柳沢氏はなお「職責を全うする」としている。 

 「愛知県知事選の接戦は柳沢発言の影響が絶対あると思う。自民を倒すだけの力にならなかったけど、女たちは怒ったんです」。子育て中の働く女性や出産を望む女性約四千五百人でつくるインターネットサイト「ムギ畑」を主宰する勝間和代さんはこう強調した。

 サイトには柳沢氏の失言が報じられた直後から「少子化問題が女性だけに責任があると批判されたように聞こえた、などと反発の声が飛び交い、『産む機械』という表現の問題性は当然としても、むしろ少子化対策に励むといいながら、適任ではない柳沢氏をかばった任命権者の安倍晋三首相への不信と失望の声が多かった」と話す。

 女性政策研究家で東海大北欧学科講師の三井マリ子さんも「中高年以上の男性も『産む機械』発言から『産めよ増やせよ、国のため』といった戦前の風潮を感じ取り、現政権への不信感を強める人が多い」と話す。

 川上和久・明治学院大教授(政治心理学)も「柳沢発言は女性だけでなく、有権者に広がる政治不信を刺激した」と指摘。「地方では談合が相次いだし、直前には宮崎県知事選でそのまんま東(東国原英夫)さんが当選した。愛知でも『変えなきゃ』というムードが広がる可能性は十分にあった。柳沢発言は政権政党に対する不満を一気に押し上げ、政治不信を強める触媒になった」とみる。

 一方、ジャーナリストの桜井よし子さんは「柳沢発言はばかばかしいし、有権者の感情に火をつけるということは十分に認める」と断った上で、「(北九州市長選の)北橋健治氏の当選は想定範囲。柳沢発言が選挙結果を大きく揺さぶったのかどうかはそう簡単にはいえない。投票率が上がると民主党が強いといわれながら、愛知県知事選で(与党系の)神田真秋氏が勝った。いずれにせよ、一勝一敗が想定の範囲だとすれば、民主党の小沢一郎代表も安倍首相も相手を圧倒するまでに至らなかった」と分析した。
(2007.2.4東京新聞)
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北九州市長選・北橋健治氏(民主・社民、国民新推薦)が当選確実!愛知県知事選は接戦(の末、神田氏当選)

2007-02-04 22:26:45 | 市民運動/市民自治/政治

柳沢大臣への辞任要求の申し入れの記事が、
毎日新聞にも載っていました。

全国の女性から怒りの声「柳澤厚生労働大臣は辞任せよ!」(2/3)

この記事、「2ちゃんねる」にスレッドがたっていて、
書き込みは上限の1000件を越えたようだ。
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柳沢発言問題:辞任要求に全国から賛同 岐阜の市民団体(毎日新聞)

 柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言を批判する無党派・市民派の議員や市民でつくる団体が2日、柳沢氏の罷免を求める申し入れ書を安倍晋三首相に、辞任を求める申し入れ書を柳沢氏にそれぞれ提出した。

 提出したのは「厚生労働大臣の辞任を求める議員と市民のネットワーク」(岐阜県山県市)。事務局の寺町みどり・元岐阜県高富町議らがインターネットで呼びかけたところ、2日正午までに東京都や大阪府、愛知県など全国16都府県の地方議員48人のほか市民205人と19市民団体から賛同があった。

 申し入れ書で「すべての女性に対する暴言であり、同時に生まれてくる子供に対しての侮辱です」と反発。「子育てをしやすい環境を整備せず、少子化の原因と責任を女性だけに押し付けるもの」としている。【桜井平】

(毎日新聞 2007年2月3日)
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「柳沢大臣の辞任を求める署名」は6日まで続いていますので、
ここで一気に辞任に追い込むために、ぜひあなたもご協力を!

柳澤大臣の発言の撤回と辞任を要求します(署名フォーム)

申し入れや抗議が載っている「againstGFB」 

そんな中、今日は、愛知県知事選と北九州市長選の投開票日。
与野党対決となって、「柳沢発言」がどう影響するかと、
注目の選挙といわれていた。

テレビを見ていたら、北九州市長選で早々と
北橋健治(民主・社民、国民新推薦)の当選確実がでました。
愛知県知事選裳、投票率が50パーセントを超えた時点で、
現職の神田さんが3万票リードしていますが接戦です。
投票率が13ポイントアップの51パーセントなので、
大票田の名古屋市が開票するまで結果は分かりません。

ということで、以下は共同通信の速報です。
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愛知県知事選は接戦 北九州市長に民主系北橋氏(共同通信)

2007年02月04日 21:08 【共同通信】
万歳する北橋氏
 北九州市長選で当選を確実にし、万歳する北橋健治氏=4日夜、北九州市小倉北区の選挙事務所
 大型選挙で今年初の与野党対決となった愛知県知事選と北九州市長選は4日、投票が行われ、午後8時に締め切られた。共同通信が実施した出口調査によると、愛知県知事選では、3選を目指す現職神田真秋氏(55)=自民、公明推薦=と、元犬山市長石田芳弘氏(61)=民主、社民、国民新推薦=が接戦を繰り広げている。北九州市長選では、元衆院議員北橋健治氏(53)=民主、社民、国民新推薦=が与党推薦候補を破り、初当選を決めた。いずれも任期満了に伴う選挙。女性を「産む機械」に例えた柳沢伯夫厚生労働相の発言がどう影響するか注目される。投票率は、愛知は午後7時現在41・70%(前回の同時刻33・32%)、北九州は午後7時半現在、46・56%(同33・34%)といずれも前回を上回っている。
愛知県知事選投票始まる【共同通信】
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次は、わたしがぜひやってほしいと思っていた「全国世論調査」。
内閣支持率は、不支持が支持を越え、はじめて逆転しました。

柳沢伯夫厚生労働相が「辞任すべきだと思う」と答えた人は58・7%。
当然でしょう。
その上、問題発言に首相が「適切に対応しているとは思わない」とした人は
74・7%にも上っています。

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不支持44%、支持は40% 安倍内閣で初の逆転(東京新聞)

 共同通信社が3、4両日に実施した全国電話世論調査で、安倍内閣の支持率は40・3%となり、前回調査(1月12、13両日)から4・7ポイント落ちた。不支持率は5・2ポイント増え44・1%と、昨年9月の政権発足以来初めて支持率を上回った。支持率は一貫して下落を続けており、安倍晋三首相の求心力低下があらためて浮き彫りになった形だ。

 女性を「産む機械」に例えた柳沢伯夫厚生労働相が「辞任すべきだと思う」と答えた人は58・7%。柳沢氏や久間章生防衛相の米国批判など閣僚の問題発言に首相が「適切に対応しているとは思わない」とした人は74・7%で、これらの問題が内閣支持率低下に拍車を掛けていることをうかがわせた。

 今の政治について「信頼している」が4・5%、「ある程度信頼している」29・0%だったのに対し、「信頼していない」は23・3%、「あまり信頼していない」42・5%。政党支持率をみても「支持政党なし」の無党派層が39・8%と前回から9・5ポイント増え、政治、政党不信の高まりが鮮明となった。

(共同・2007年02月04日 20時29分)
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わたしは「支持政党なし」の純粋・無党派(笑)ですが、
今回ばかりは、民主系の石田さんに当選して欲しいと思っています。
自民が完敗すれば、柳沢大臣の辞任だけでなく、
安倍内閣も無傷ではいられないでしょう。

最後まで、目を離せない選挙です。

 (追伸)11:09神田真秋氏の当選確実がでました。
あと少しだったのに、ザンネン!
 

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愛知県知事選、自公推薦の現職神田氏が3選確実

2007年02月04日23時12分 朝日新聞
 4月の統一地方選や夏の参院選の前哨戦となった愛知県知事選が4日投票、即日開票され、無所属現職の神田真秋氏(55)=自民、公明推薦=が、いずれも無所属新顔で前犬山市長の石田芳弘氏(61)=民主、社民、国民新党推薦=、元労働団体役員の阿部精六氏(67)=共産推薦=を破り、3選を確実にした。投票率は52.11%(前回38.91%)。

 長年続いた与野党相乗りの選挙構図が崩れ、32年ぶりに与野党第1党が対決。柳沢厚生労働相の「女性は子どもを産む機械」発言への批判が強まり、与党推薦候補が勝利したとはいえ、支持率が低下する安倍政権にとっては、今後厳しい政権運営が迫られそうだ。

 一方、民主党は「知事選での原則相乗り禁止」に沿い、過去2回推薦した神田氏に相乗りせず、独自候補として石田氏を擁立した。好調な地元経済を背景に「元気な愛知」と言われる中で、進む教育や医療の分野などでの格差拡大を指摘。さらに柳沢発言への批判を追い風に終盤、激しく追い上げたが、及ばなかった。

 神田氏は、自民、公明両党議員の後援会や業界団体などの組織的な支援を受け、愛知万博(愛・地球博)や中部国際空港開港など2期8年の実績と手堅い行政手腕を訴え、県政継続を訴えた。柳沢発言についても「不適切」と批判したうえ、「知事選とは無関係」と強調。国政での与党批判の逆風を受けたが、最後は自公支持層を中心に支持を固めて逃げ切った。

 石田氏は、民主党、連合、勝手連の三つが選対の中心で、終盤は無党派層にも支持を伸ばしたが、追いつかなかった。共産党県委員会などでつくる革新県政の会が擁立した阿部氏は出遅れによる知名度不足が響いた。
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