熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

知財戦略コンサルテイングシンポジウム

2008-03-08 22:33:47 | Weblog
「知財戦略コンサルテイングシンポジウム2008」に参加してきました。

昨年、9月から始まった「知財戦略コンサルタント育成研修」の成果発表が中心のシンポジウムです。
私は、座学研修のみ受講し、実地研修には参加していませんので、今回の成果発表を楽しみにしていました。

ところが、事例発表は1事例のみで、パネルデイスカッションで2事例の概略が紹介されただけでした。
5事例全て発表して頂ければ良かったと思います。

事例発表は、知財コンサルテイングの代表的な事例として参考になりました。
他の2事例については、ピンポイントのコンサルテイング、弁理士業務にかなり近い内容で、知財戦略コンサルテイングの事例としては疑問符がつく感じがしました。

発表を聞いた感想ですが、未だ知財戦略コンサルテイングが何かを代表事例で説明することはできていないように思われました。

モデレータ・コメンテータの方が、2事例の一つについて、「コンサルテイングを受けた企業は、知財活動・企業業績ともに優れており、コンサルテイングの課題を見出すのが難しい。したがって、企業が現在行っている知財活動が、専門家の目でみて正しいことが確認されたことも成果です」と感想を述べていました。

しかし、日常実施している活動が妥当かどうかを調べるために、コンサルタント料を支払う経営者がいるとは思えません。
課題の設定も、現状把握から課題を見出す、だけでなく、現状とあるべき姿との差異を課題として設定するという方法もあるので、現状がそれほど問題がないので、コンサルタントがやり難いというのは、コンサルタントとしてどうかなと思います。
企業は、何か問題があるからコンサルタントに依頼してくるのでしょうから、コンサルタントには、企業の真の問題点を見出すことが求められていると思います。

私も知財コンサルタントを目指していますので、今回の発表はいろいろな点で参考になりました。

それにしても中小企業の知財コンサルテイングは難しい!!



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