熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

冤罪(続き)

2010-09-21 17:55:27 | Weblog
厚生労働省の偽の証明書発行事件をめぐり、大阪地検特捜部の主任検事が証拠のフロッピーディスクを改ざんした疑いが明らかになりました。

当の検事は、「遊んでいるうちに書き換えてしまった」という弁解をしていますが、これはありえませんね。
明らかに、改ざんです。

冤罪を検察が自ら作り出すという前代未聞の不祥事です。

この疑惑をめぐり、最高検の伊藤鉄男次長検事は緊急の記者会見を開き、「報道を素直に見れば、何らかの犯罪になる疑いが濃い。もはや捜査せざるを得ない」と述べたそうですが、当然ですね。

この検事は、かなりの事件を担当しているようで、今、注目の小沢関連事件も担当しているそうです。
検察の供述調書で事実を認めた元秘書や元議員が、検察に対してした証言を裁判で否認するようなので、検察の供述著書の真否がまた争われますが、このような不祥事を起こした検事が担当して作成した供述調書の信頼性は低く評価されるでしょうね。

今回の検察の証拠改ざん疑惑が事実であれば、法治国家の根幹を揺るがす大事件です。
今後、裁判では、検察が提出する証拠の真否を慎重に判断することになるでしょう。

最高検は徹底的な内部捜査を行って膿を出し切り、国民の法への信頼を取り戻して欲しいと思います。




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