熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

上杉鷹山

2014-01-25 08:47:36 | Weblog
先日、BSテレビで「上杉鷹山」を取り上げた番組を放送していました。

上杉鷹山は、江戸中期の米沢藩(山形県)の9代藩主で、名君として知られています。

鷹山が藩主となったのは明和4(1767)年で,米沢藩の藩政改革がそこから始まりました。

改革の指導についての鷹山の事績は,藩主の時代と隠退後の後見役としての時代に分けられます。

藩主時代は、明和・安永期の改革を実施し、奉行竹俣当綱を執政として、農村支配機構整備(代官制改革)、農村復興,産業の開発および藩校の興譲館の設立を進めましたが、自らも食事は一汁一菜、衣は木綿着とし、奥女中の削減や仕切料を3分の1とするなど徹底した質素倹約を実行しました。

正に、「隗より始めよ」ですね。
国民に増税を押し付けて、議員定数削減には手をつけようとしない日本の政治家とは大違いです。

藩主隠退後は、新藩主となった治広に対して、有名な「伝国の辞」を贈っています。

それは3カ条からなり、「国家は先祖より子孫へ伝えるもの、人民は国家に属するもの、国家は人民のためにあるもので、君主が自由にできるものではない」というもので、君主専制を戒めたものです。

現行の日本国憲法は、権力者(国家、官僚、政治家等)を拘束するもので、上杉鷹山の「国家は人民のためにあるもので、君主が自由にできるものではない」と同じ考えです。

自民党の憲法改定案は、現行憲法とは反対に、国民を拘束するもので、「人民は国家のためにあり、君主が自由にできるもの」という考え方のようです。

上杉鷹山は、数々の名言を残していますが、何といっても有名なのは、鷹山公が子息に教訓として詠み与えた「なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」ですね。

これは、「人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かうのである。ただ待っていて、何も行動を起こさなければ良い結果には結びつかない。
結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからだ。」と言う意味です。

私の座右の銘の一つでもあります。

鷹山公が17歳で上杉家を継ぐに当り決意を詠んだものとして「受けつぎて国の司の身となれば忘るまじきは民の父母」があります。

本当に民に寄り添い、民のことを第一に考えた名君ですね。

最後に一つ、古希を迎えた鷹山が家臣に、「年を取るとわがままが出てくる。そんなときは、遠慮なく戒めてくれ」という趣旨の言葉を残しています。

本当に謙虚な名君ですね。

高い支持率に舞い上がって、裸の王様になっているどこかのリーダーとは大違い。





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