熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

秘密保護法

2014-06-10 19:51:55 | Weblog
岩波書店発行の「秘密保護法何が問題か ー 検証と批判 」を読みました。

秘密保護法の問題点については、いろいろと報道されていますが、正確に理解している方は少ないと思います。

そこで、この本を読んでみました。

この本には、弁護士、大学教授、作家等の文化人が、「国家・情報・民主主義」「自由と平和はどう脅かされているか」「秘密保護法とはどのような法律か」「秘密保護法逐条解説」「ツワネ原則」についてわかりやすく書かれています。

この本を読んでみると、秘密保護法の問題点が良くわかりますね。

このような欠陥法というか悪法を、国民の反対を無視して強行採決した与党の行為は民主主義を踏みにじった行為として後世に語り継がれるでしょう。

この法に賛成した政治家の名前を記して校生に残さなければいけませんね。

私が問題だと思うのは、罪刑法定主義に反すると考えられるからです。

国民に刑罰を課すのは、犯罪構成要件と刑罰とが法定されている必要があります。

秘密保護法は、刑罰については明記されていますが、肝心の構成要件については不明確な記載です。

特定秘密の漏洩が罪に当たるのですが、何が特定秘密なのかは明らかにされていません。

また、特定秘密の妥当性については裁判所ですら検証すらできないという恐ろしい内容です。

これでは裁判所は何を基準に判決を下すのか、被告の権利は守られるのか、甚だ心もとない状態です。

このような悪法は一刻も早く廃案にしなければいけません。

自民党を支持する人が多いようですが、秘密保護法に反対する人も多い。

国民的運動を展開していかなければ、暗黒時代に突入することになりそうです。








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