同志社大学知的財産法研究会編「知的財産法の挑戦」を読みました。
論文のテーマを探索するために読み込んでいる本で、参考になった論文を紹介します。
この本には、「知的財産法政策の再構築」「日本の知的財産法の現在」「国際的視野からの検討」について、合計17の論文が収録されています。
これらの論文の中で、参考になったのは、「Robert P.Mergesの知的財産法の概念論の構造とその意義」「競争政策と知的財産政策の協働の一側面」「等価理論(均等論)の現在」「知的財産権の共有と損害賠償額の算定」です。
「Robert P.Mergesの知的財産法の概念論の構造とその意義」は、知的財産法の正当化根拠について参考になる見解です。
最近、知的財産法の正当化根拠についての批判が、特に経済研究者から多く出されていますが、知的財産権法の研究者から有効な反論は出されていません。
中山先生によると、日本の知的財産法研究者は実学に傾く傾向が大きく、知的財産法の根本規範、正当化根拠のような基本的なテーマを研究する人が少ないので憂いているそうです。
今こそ、知的財産法の正当化根拠を理論的に説明して、経済研究者からの批判を跳ね返すような研究成果を発表して欲しいですね。
実学は、我々弁理士に任せて。
「知的財産権の共有と損害賠償額の算定」は、論文のテーマの候補になりうる論点が記載されていて興味深いですね。
知的財産法の理解を深めることができる良い本です。
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この本には、「知的財産法政策の再構築」「日本の知的財産法の現在」「国際的視野からの検討」について、合計17の論文が収録されています。
これらの論文の中で、参考になったのは、「Robert P.Mergesの知的財産法の概念論の構造とその意義」「競争政策と知的財産政策の協働の一側面」「等価理論(均等論)の現在」「知的財産権の共有と損害賠償額の算定」です。
「Robert P.Mergesの知的財産法の概念論の構造とその意義」は、知的財産法の正当化根拠について参考になる見解です。
最近、知的財産法の正当化根拠についての批判が、特に経済研究者から多く出されていますが、知的財産権法の研究者から有効な反論は出されていません。
中山先生によると、日本の知的財産法研究者は実学に傾く傾向が大きく、知的財産法の根本規範、正当化根拠のような基本的なテーマを研究する人が少ないので憂いているそうです。
今こそ、知的財産法の正当化根拠を理論的に説明して、経済研究者からの批判を跳ね返すような研究成果を発表して欲しいですね。
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「知的財産権の共有と損害賠償額の算定」は、論文のテーマの候補になりうる論点が記載されていて興味深いですね。
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