
「冴え返る春の寒さに降る雨も、暮れていついしか雪となり・・・」捕吏に追われる片岡直次郎が入谷の遊女三千歳をひそかに訪ねる歌舞伎の場面だ。冴え返るから始まる名調子が舞台の効果をいやが上にも盛り上げる。ちょうど昨日から今日にかけての気候のように、立春をすぎて寒さをぶり返すのを冴え返るという。春寒に通じる言い回しだ。寒気と暖気が一進一退しながら、春がやってくる。
冴え返りさえ帰りつつ春なかば 西山 泊雲
義母の家の水道管が破裂して、噴水のように水が外に溢れた。もう半世紀以上になる水道管は、この寒さと積年の錆でボロボロ。水道工事屋さんの応急処置で直したものの、ほかの管もいつ破裂するか分からない。気候の回復を待って、管の交換を検討する。工事の人の話を聞くと、この寒波による凍結で、緊急出動が増えているとのこと。寒気のピークは今日の夜だとのことである。
北海道の寒波も強烈のようだ。「冴え返る」などという、なまやさしい表現ではとてもあてはまらない立春寒波だ。

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