常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

13日の金曜日

2014年02月13日 | 日記


今日は13日。金曜日ではない。日本では仏滅などいわれのない縁起をかつぐことがあるが、西洋で13日の金曜日といえば縁起では最悪の日だ。キリストの処刑の日が金曜日であったこと、キリストが12使徒とともにした最後の晩餐で13番目の席に座ったのが裏切り者のユダであったからだ。写真はブリューゲルが描いた「絞首台の上のカササギ」。

13日を物忌みし、ホテルなどの13階を省略するのは今日でも行われている。絞首刑で踏み板が外れて落下するのは13番目の階段だ。『レ・ミゼラブル』を書いたヴィクトル・ユーゴーもこの縁起をかついだことが知られている。1871年の冬、ユーゴーは政府の主催する国民会議に出席することになった。会場に向かってパリを出たのは、2月13日。この日の一等の乗客者は13人、ボルドーのホテルでは13号室。ユーゴーはこれだけ重なった最悪の数字に、「ああ、無常!」といったかどうかわからない。しかし、そんな縁起の悪い数字が重なってもユ-ゴーの身に何も起こらなかったことは確かだ。

明日はバレンタインの日。西洋では親しい人に花を贈る習慣らしいが、日本ではどういうわけかチョコレートが贈られる。会社勤めのころは、義理チョコを貰っていたが、定年後はそんな和製の習慣とは無関係になってしまった。

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