勤労感謝の日、この祝日は戦後の新憲法になって制定されたものだ。その前は新嘗祭といいその年の米の収穫に感謝し、このお祭りから新米を食するのが一般であった。神道の一年で一番大きなお祭りで、この日は天皇陛下も神に祈りを捧げた後、神饌を食される。わが家では、今年畑に植えたものだけを食卓にのせて、一年の食に感謝の意を表わした。
みそ汁にはシュンギクを使った。種を蒔いて、ようやく秋の日のなかで伸びはじめた新芽をおろぬいたものである。土と太陽の力を受けて伸びようする新芽は、体内に取り入れるとそのエネルギーをそのまま貰うことができる。
ヤーコンとニンジンのきんぴら。このふたつの根菜の持っている甘みが、油と醤油とからまっていい味を出す。親戚からいただいた新米とシンプルな惣菜で、しみじみとその旨さを味わう。11月の3連休は、静かに暮れた。