常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

イチョウ

2014年11月09日 | 日記


イチョウの黄葉が木全体を覆う季節になった。秋の紅葉で、モミジの紅に並んで美しいものの代表格である。イチョウは中国から渡来したものらしいが、生育する地域は、中国、朝鮮半島、そして日本しかない。ヨーロッパで、イチョウの葉のエキスを薬として利用しているので、この木を植えたが、すぐに枯れて生育しならしい。そのため欧州では、日本からイチョウの葉を輸入している。

イチョウの葉エキスはどのような効用があるのか。オランダの大学の研究で、脳の機能不全による12の症状を軽減するという論文を発表している。
集中の困難、記憶の困難、放心、錯乱、エネルギーの欠如、疲労、抑うつ、不安、めまい、耳鳴り、頭痛、身体的遂行能力の低下などである。認知症の人が増えている今日、イチョウはいま一度、その効用を確認してみる必要がありそうだ。

日本ではまだ薬としての認可はないが、健康サプリメントとして販売されている。イチョウの実であるギンナンは、食べるようにするまでに手数がかかるが、炒ったり、焼いたり、煮物にいれるなどさまざまな料理の材料として欠かせない。こちらは、最近の日本食ブームで食べる人も多くなってきたが、食べたことのない欧米人は、その美味しさを理解するまで、時間がかかったようだ。

銀杏散る遠くに風の音すれば 冨安 風生


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