我が家に掛けてあるカレンダーもとうとう残り1枚になってしまった。師走である。師走の語源をみると「物事をしはつる月」というのがあるが、一般に言われるお経をあげる師僧がかけ走る月という説よりも説得力があるような気がする。師走になると、新年を迎える準備など何かと忙しい。ただでさえ月日が経つのが早く感じるのに、この月は恐らくいつもの月よりさらに早く過ぎる感じがするであろう。
「師走女房に難つけな」という俚諺があるが、何かと忙しい女房たちが化粧をするのを忘れるということらしい。「師走女の化粧には山の神もこわがる」というのもあるが、こちらは醜い山の神より、師走女はもっとひどい顔になっている、ということである。冬タイヤへの交換、畑にあるダイコンの始末など、女房ならずとも普段の月よりもすることが多い。