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寒さが一段と強まって、日帰りの温泉に行く楽しみが増した。まだ日が落ちる前にゆっくりと湯に浸かって温まる。温泉の効用に血管の若返りいうのがあると聞いて毎日通っている。眉のような下弦の月が西に青空に掛かっていると、思わず見上げて立ちどまる。
宵月のさやけきを見る風邪心地 楠目橙黄子
作者は、私が見たと同じ月を見たとき、一瞬寒気を感じて風邪をひいたと思う。夕飯もそこそこに床に就くが、ふと目覚めると全身に汗をかき、熱が出ていた。そんな苦しさのなかにも、宵に見た月の美しさが忘れられない。渡る世にはさまざまな苦しさがあるであろう。その人生のあらゆるシーンで変りのないのが美しい月で、人を裏切ることはない。
冬至から大寒へ、寒さが増し、インフルエンザが流行の兆しを見せている。温泉で温まり、熱い鍋を囲んで、風邪など引かないように、お互い気をつけたいものである。