
千歳山のきれいな雪景色の画像が欲しいと、ずっと思っている。先日からの雪で少し雪景色らしい風景になったが、もっと美しく見える瞬間があるはずだ。雪のせいで普段見えない尾根が現れて、正面にくぼみが見える。ものの本によると、1500万年前の火山活動で、その頃は海底にあった山形盆地に吹き出した火山であったらしい。地表に隆起したした流紋岩が、想像もできない年月をかけた浸食作用によって、山形のランドマークといわれる三角錐の山容になったと書いてある。阿古耶姫の伝説は以前に書いたので繰り返さないが、初雪の千歳山の姿はインパクトがある。
陸奥国の阿古耶の松の木がくれていづべき月の出でやらぬかな
こう詠まれたこの山の松も、マツクイムシの被害でどんどんと枯れている。だが、麓に棲んでいると、朝日も月も、この山の向こうから顔を出すので、確かに日の出も、月の出もやや遅れていることは確かである。日かげになると雪が融けるのも遅くなり、車の運転にも影響がある。今年この山に何回登ったか、数えて見たが30回ほどであった。大きな山へ登るときの足馴らしやトレーニングにはやはりもってこいの山である。