常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

射干

2017年05月08日 | 


長年歩いている散歩道、旧蔵王工業高への坂道に射干の花が咲く。先日、久しぶりにこの道を歩いたところ、射干の群が大きく広がり、道の両側にある林の林床を塞ぐ勢いで咲いていた。このアヤメ科の花は、日当たりのよいところではなく、木々の陰のやや光が届かない環境を好むらしく、驚くほどの増え方である。この散歩道で色々な人と顔見知りになった。年金会館の上で農作業をしている農家の人たち。飄々と散歩を日課にする元気な叔父さん。皆この地で長く住んでいいた人ばかりであるが、一人、二人と顔を合わせなくなっている。その消息を知っているわけではないが、顔を見ないのはうれしいことが起きているとは考えにくい。こうして、顔見知りの人たちとの輪も年ととも変容していく。まさに、年年歳歳、人同じからず、ということか。

くらがりに来てこまやかに著我の雨 山上樹実雄

それにしても雨が降らない。雨を欲しがるのは、ひとり射干の花ばかりではなく夏野菜の苗やこれから蒔く種も同様だ。購入した野菜苗を畑に定植した。これから、空模様を見ながら、野菜たちへ水やりのため、畑に通う日が続きそうだ。

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