卯の花は夏のシンボルだ。佐々木信綱が作詞した「夏は来ぬ」は、唱歌として明治の時代から歌い継がれてきた。
1.うの花のにおう垣根に、時鳥
早もきなきて、忍音もらす、夏は来ぬ。
4.さつきやみ、蛍とびかい、水鶏なき、
うの花咲きて、早苗うえわたす、夏は来ぬ。
ところで「卯の花」は空木の花という意味で、数多くの種類がある。いま盛りと咲くタニウツギはピンクだし、八重咲のシロバナヤエウツギというのも図鑑にある。昨日、散歩をしていたら、花壇に白い花が咲いているのを見かけて、もしかして、これがあの唱歌に歌われた「卯の花」ではないかと、ネットで画像をあたってみた。なるほど、卯の花にもたくさんの種類があって、花の形が違うものが多い。なかにひとつだけ、写真のような丸い形の花もある。
序に仕入れた知識では、旧暦の卯月に咲くので卯の花、憂きのうをとって憂いのシンボルとされるなどという記事もあった。卯の花が咲いているのに、昨日、今日は4月中旬並みの気温。本来の初夏の気候に戻って、畑の野菜たちの成長を促して欲しい。