こちらでは、昨日入梅が発表された。先ず目がいくのは、咲き始めたばかりの紫陽花である。花は咲きはじめから次第に色を変えて、七変化とも呼ばれる。紫陽花の花の色は、土壌のなかの酸度に関係があるという話を最近聞いた。一般に酸性度の高い土は、植物が栄養素を吸収するのを阻害して、野菜などの育ちを悪くする。その酸度を下げるために、カルシュウムを施すことが必要になる。ところが紫陽花のあの鮮やかな藍色を出すのは、酸度の強い土であるらしい。
詩嚢涸れ紫陽花の藍浸々と 山口 青邨
庭の隅に小さく咲くニゲラを見て、芝生の勢いに負けていよいよ小さくなっていくので、淋しい気がしていたが、散歩道の畑で、草丈80㎝に成長したニゲラを見つけた。しかも、ほとんど花は終わり、袋状で風船のような、実がかわいらしい。図鑑をみると、この果実をドライフラワーにするのが人気、とあった納得である。入梅の発表後、雨はさほど降らない。野菜畑にはちょうどいい雨であった。週末は、新潟の蒜馬山への山行を計画しているので、それが終わるまで梅雨の雨は待って欲しい。