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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

野菜を食べる

2017年07月19日 | 農作業


畑づくりの目的は、自分で作った採れ立ての野菜を食べることにある。夏野菜は採れる時期が集中する。美味しく大量に食べるには、古来自前の野菜を食べてきた先人の知恵がある。夏野菜の「ダシ」などはその最たるものであろう。朝採ってきた野菜、キュウリ、ナス、オクラ、オオバなど手当たり次第に切り刻む。納豆昆布を合せて、醤油をかけて出来上がり。冷奴にかけたり、熱いご飯に乗せると食が進む。野菜の滋養が身体に沁みこんでいくような気がする。

キュウリが毎日採れる。ぬか漬けによし、キュウリ揉みのさっぱり感も夏の食卓にはもってこいである。家の庭でキュウリを作っているお宅に行ったとき、まだ成長しきらないもぎ立てに、味噌を添えてお茶うけに出してくれた。なるほど、味噌の風味がキュウリの独特の香りにマッチする。小さいキュウリが珍重されているのも事実である。私は葉の陰にあるキュウリを見逃して、途方もなく大きいキュウリを採ることも稀ではない。しかし、このようなことは昔からあったようで、ものの本には、煮物によし、と記してある。我が家でも大きくなったキュウリは味噌汁に入れて食べる。

古い文献では、シロウリはよく出てくるが、キュウリの記述はあまりない。『養生訓』を書いた貝原益軒に『菜譜』があるが、「これ瓜類の下品なり。味よからず。かつ小毒あり。性あしく、只ほし瓜とすべし」と、キュウリの評価は低い。江戸時代、京都では、キュウリはあまり食べられなかったらしい。
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