常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

桔梗

2017年07月26日 | 


雨上がりの山道に、桔梗が静かに咲いていた。毎年、この季節に同じ場所に花を咲かせるから、宿根草なのであろう。「月見草は富士山に似合う」と言ったのは太宰治であるが、「桔梗は和服の女が夕涼みしている風情」と言った人がいたように思うが、誰であったか失念してしまった。

女三十桔梗の花に似たるあり 松瀬 青々

山道での、こんな出会いも楽しいが、道しるべのように丸太の皮を剥いて、〇合目と書き、そのわきに落首のような言葉が書いてある。「人間よ山も不況と熊がいい、ありのままスッピン見せたら…君の名は?」世の中の人の常識を逆手にとって、人の営みの愚かしさ突いている。思わず笑ってしまうブラックジョーク。
コメント
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