向日葵
2017年07月10日 | 花
季節を感じさせる花で、夏の代表といえば向日葵ということになる。私にとっては記憶のなかの花でもある。映画「ひまわり」で、戦場へ行った帰ってこない恋人を探しにいく、ロシアの大地に地平線のかなたまで咲き乱れる向日葵は、強く印象に残り、今でも忘れることはない。ソフィア・ローレンが格好よかった。もう10年以上も前になるが、そんな光景が見られることを期待して、北海道の摩周湖の近くの向日葵畑を見に行ったこともある。期待にたがわぬ光景であった。
向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ 前田 夕暮
詩吟の優秀吟の課題吟にこの歌が選ばれ、コンクールの予選会に挑戦したこともある。見事、落選となったが、今となってはいい思い出である。向日葵は太陽に向かって咲く、と書くが私がみた向日葵畑では、太陽に向かっているのもあるが、背を向けて咲いているのもあった。ただし、ここ数日の照りつける太陽のなかで咲いている姿は、夏の花として一番似合っているのではないか。同じ季節の花でも、タチアオイがあちこち花を開いている。花が茎の先端で咲き終わると、梅雨があけるとい言い伝えもある。