スマホのアプリで、「山旅ロガー」と「地図ロイド」というのを見つけた。この二つを併用すると歩いたコースを地図上に表示できる。衛星通信を利用するガーミンのGPSと同じ機能を、スマホで利用することができる。カーナビや電子地図の普及で、地形図の世界にも変化及んでいるようだ。昨日、書店へ出かけて地形図の売り場に当たって見たが、在庫は手あかのついた古びたものばかりであった。昔の地図売り場には、広い範囲の地形図の在庫があったものだが、欲しい地形図は取り寄せでなければ入手も難しいようだ。地形図も電子化が確実に進んでいるということだろうか。
ラインは山仲間との連絡に重宝している。以前、仕事をしている時の携帯は、必ずポケットに入れて応対することが必須であったが、リタイアしてからは、携帯やスマホを持っていても、身辺にあるとは限らない。ラインやメールに入れておくことで、趣味の連絡には十分洋に用がたせる。しかも記録が残っているので、約束した日時の確認するにも便利である。昨日、孫からラインのビデオ電話が来た。新しく越したアパートの様子も、娘と孫の元気な様子も、瞬時に映し出される。こんな機能が無料で利用できるとは、時代は進化している。
スマホで利用できるのは、新しい機能ばかりではない。「青空文庫」を入れておくと、明治の文豪もロシア文学も、図書館で探すまでもなく、家でいながらにして読める。電子化された今の流行作家も、すぐに購入できるし、電子リーダーで読むことができる。掌サイズのスマホに、図書館なみの空間がある。情報過多ということもしきりに言われるが、スマホのなかの貴重なものを選び、自分の血肉としていくことが大事になる。