常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

青空

2018年08月01日 | 日記

朝、澄みきった青空が目に飛び込んできた。

滅多に見られないほどの、きれいな青空だ。

朝のニュースを聞くと、日中は気温が上が

り、37℃にもなるという。熱中症で搬送さ

れる人の数がウナギ上り、死者の数も大雨

の被害と変わりないほどである。きれいな

はずの青空の向こうに、ふと恐怖を感じる。

妻の友人が、昼飯を食べに山形駅に来るか

ら、そこへ出て来い、との電話が入る。老

人が出歩けるような気候であることを、考

えない行動に、思わずダメを出した。

 

10時を過ぎて、雲が出てきた。青空の中の

雲のには趣がある。晩唐の詩人、杜牧も雲

を詩に詠んでいる。

尽日雲を看て首回らさず

無心都て道う才無きに似たり

憐れむべし光彩一片の玉

万里晴天何れの処より来る

「一片の玉」は、青空にぽっかり浮かんだ

雲を指している。杜牧は、雲を詠みながら

世間と相いれない孤独な心象を雲に見てい

る。人は同じ景色を見ても、様々な思いを

心中に抱く。同じような雲を見た夏目漱石

は、大患の病床で、白雲に癒されている。

 

コメント
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