常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

記憶の不思議

2018年08月16日 | 日記

  

私のブログには、一枚の写真を添えている。

写真を見ながら記事の内容を決めることも

あるし、書く内容が決まっていて、それに

ふさわしい写真を撮ることもある。

今日のように雨が降っていれば、過去のファ

イルを開いて載せる写真を探すこともある。

今日、載せるために選んだ写真は、白い木槿

の八重咲である。この写真を撮ったのは、ほ

んの十日前のことでしかない。そして奇妙な

ことに気づいた。ファイルのなかに収まって

いる写真は、すでに過去のものとして記憶の

なかにしまいこまれていることだ。白い木槿

でしかも八重咲、という花は撮影の時点では

私にとって初めて見る花であった。しかし、

写真の撮影が終わり、ファイルに納められる

と記憶のなかでは、既知の花となっている。

そしてこの既知の花は雄弁に、誇らしげに語

りかけてくる。「どうお、きれいでしょう。

こんなにも暑い夏、それに負けずに咲いて見

せたわ。私こそこの季節の主人公よ。」

見上ぐれば雨一粒や花木槿 石田 あき子


コメント
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