先日、滅多に電話もよこさい娘から、「野菜
ありがとう。シュンギク、ナムルして食べた
らおいしかった。ありがとうね。」「うん、
そうかよかったね。」と返事をしたのだが、
恥ずかしいことに、ナムルがどんなものか知
らなかった。たくさん採れたツルムラサキの
調理法を探していると、「ツルムラサキのナ
ムル」というのが出てくる。よく調べると、
ナムルとはお隣の韓国料理で、家庭料理で定
番のものであるらしい。野菜や山菜などを茹
で味つけものの総称とある。「野(ナ)」+
「物(ムル)」で野菜を意味するようだ。解
説にビビンパの添え物と書いてある。そうい
えば、韓国料理の焼き肉屋へ行ったとき、ビ
ビンパのトッピングにゼンマイや野菜の和え
ものがあったことを思い出した。韓国ではナ
ムルの主役はゼンマイ、豆もやし、ホウレン
ソウの三種だが、野菜ならなんでもよく、た
くさんのバリエイションがあるようだ。
ところでツルムラサキのナムル、美味。韓国
の調理法は、どこかで、日本の食べ方に通底
したものがあるように思える。食べ物に限っ
たことではなく、韓国の文化が、日本の隅々
にまで深く浸透していることは間違いない。