雨になった。梅雨入りは宣言されていないが、田には稲が育ちはじめている。家のまわりにも、かっては、稲が伸び始めた田では蛙の大合唱が聞こえてきたものだ。田は自然と淘汰されて目につかなくなっている。宅地化でどんどん田が街の郊外と化していった。最近は、田を作るひとがいなくなって、田が放置されて雑草に占有されてしまう光景も珍しくなくなった。
五月雨の晴れ間に出でて眺むれば
青田涼しく風わたるなり 良寛
ミナミジサイチョウという南アフリカに生息する大型の鳥がいる。ペットショップで置いていたが、逃げ出して千葉の柏の山近い農地で見つかった。この鳥は雨に弱く、雨の日には飛びづらくなり、捕獲作戦がテレビでライブで放映されている。初めて見る鳥で珍しい映像だ。中国の昆明市では、15頭ほどのアジア象が、餌を求めて、街のなかを行進する映像が流れている。地球の環境破壊は、絶滅危惧種と言われる動物の世界にもさまざまな影響をもたらしている。