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森のなかでは春の花が終り、木々の緑が主役である。花を見るのはうれしいが、滴るような緑にも癒される。山には四季それぞれの美しさがある。人は自然に触れると何故か元気を貰える。足が丈夫で元気であるうちは、できるだけ長く自然に触れ合っていたい、それがこの年になっての願望である。
山道をゆっくりと歩く、これが高齢でも山歩きを続けられる唯一の方法であるらしい。心拍数をあげないことこそが山歩きの秘訣だ。筋肉中に乳酸を発生させてはいけない。体力の60%以上の強度の運動では、乳酸が筋肉中たまる。筋肉痛のほか、息切れの原因になる。さらに汗をかき過ぎる歩行。脱水によって疲労が促進される。
高齢になれば原点に立ち戻って、歩行の基本を復習すべきだ。もう年だからと歩くのを諦めたくない。ネット上には、参考にすべき歩行講座など、動画で解説してくれるサイトが多数ある。80の手習いなどと冷やかされそうだが、人よりも努力することなしに、筋肉の衰えを防ぐ方法はない。