アナベル
2021年06月20日 | 花
春の桜前線は、はっきりと気温の高い南から北へと北上する。梅雨前線も前線の北上に伴って梅雨入りする筈だが、今年は関東と東北の梅雨入りがほぼ同じになった。それにつれて、梅雨の時期に咲くアジサイも、南の方と同じ時期に咲いているようだ。ブログを拝見していて、南の方に住む方が紹介しているはなが、ほぼ時期を同じくしてこの地方でも咲いている。温暖化の影響がこんなところにも現れている。
アナベルはアジサイの仲間だが、アメリカ原産で白い可憐な花を秋まで咲かせる。気品があって日本の本アジサイよりも好きな花である。エドガー・アラン・ポーの詩に「アナベル・りー」がある。一説にはこの花の名はこの詩がアナベルの花言葉の由来であるとされている。
昔々のお話です
海のほとりの王国に
一人の娘が住んでいた
その子の名前はアナベル・りー
いつも心に思うのは
僕への愛と僕の愛
僕もあの子もふたり子供
海のほとりの王国で
愛し愛して愛以上
僕と僕のアナベル・リー
翼あるあの天使さえ
僕らの愛をうらやんだ(翻訳;ウィキペディア編集部)
二人の愛は、やがて引き裂かれ、アナベルは墓に閉じ込められてしまう。しかしアナベルが死んでからも、二人の愛は強く、何ものにも二人のたましいを引き離すことはできなかったと詩は続く。「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」がこの花の花言葉になっている。