常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

幹事さん

2014年02月10日 | 日記


ここのところ、所属するいろんな会の新年会いっぱいあった。考えてみれば、会場を設定しメンバーの出欠をとり、会を楽しく運営するには幹事さんの役割は非常に大きい。長く続く会に必ず有能で気配りの行き届いた幹事さんの存在がある。38会のH氏などその好例だ。グループのメンバーの状態を把握し、決まっている新年会だけでなく、いいタイミングで臨時の会を行って絆を強めることも重要である。

新年会降る雪をみて高階に 川畑 火川

酒盃を片手に、テーブルを囲んでの楽しいおしゃべり。これは人間の古い歴史に行われていた記録がいくつもある。1世紀後半の帝政ローマのギリシャ人思想家のプルタルコスの『食卓歓談集』に「宴会の幹事はどういう人物であるべきか」という記述がある。

そこであげられているのが。
「先ず飲めばたちまち酔う、などということのない人。あるいは反対に、酒は飲まないなどと言わない人。こんな人は宴会を指図するより子供を監督するのに向いている。」

さらに付け加えて言っている。
「人が無様なふるまいに及ぶのを見て見ぬふりをしたり、あるいは逆に、世話役が宴会から楽しみを奪ったりしないように。謹厳を友とし、かつ遊びにも無縁ではない、その両方の性格がうまく混じりあっていて、いずれにも応じられるようでなければならない。」

こんな幹事さんが帝政ローマの時代から求められたいた。幹事さんの苦労のもとに集うものは、酒に溺れることなく、その楽しみをつくる協力者でなければならない。

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大雪の朝

2014年02月09日 | 詩吟


山形の積雪は40センチほど。駐車場から車を出すために5時から除雪。こちらが一段落すると義母の家の玄関先を除雪。さらに、今日開催される吟剣詩舞の予選会場の雪掃きと3箇所で雪と格闘する。今シーズン初めての除雪であった。気温がまだ氷点下だが、帽子のなか、頭から、上半身から汗が流れ落ちている。会社勤めで、朝駐車場に来客の車が入れるように除雪して疲労困憊したことをふと思い出す。

午前10時から、吟剣詩舞の県大会予選、合吟の部に出吟。課題吟は瀬川雅亮「偶成」。5チームが出吟、第二位で予選を通過。5月7日の県大会の出吟権を得る。チームは新しいメンバーが入り、吟の基本に立ち返って練習をしてきた。とりあえず、結果を残せたので、次の大会でもがんばれる下地ができつつある。

「富貴功名何ぞ論ずるに足らん」の起句は、人生のありかたを詠じる。物質的な富を世界中で競い合う今日、もう忘れ去られている徳目である。花に吟じ、月に嘯く。こうした自然に寄り添った生活態度も、今日の社会では詩に詠むほどには尊ばれない。詩を通して、かつては尊ばれてきた日本人の心を偲びながら、残された日々を楽しんでいきたい。


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料亭 千歳館

2014年02月08日 | 日記


大正4年に建てられた大正モダンの洋館。ここは山形市の老舗料亭千歳館である。日本料理が専門だが、洋風でモダンな感じの外観とのミスマッチがまた面白い。この建物は明治の末に山形大火により消失した料亭が、大正に入って復活した。2月7日午後5時30分、山大38会の有志が新年会をここで開いた。参加者7名、かつては多くの同窓生が集まったこの会も、年を追うごとに出席者は少なくなっている。古稀を過ぎて、寄る年なみに体調を崩すほか、酒を控える人も増えているようだ。ひとしきり回顧談が過ぎると、顔を見せない人の消息が話題となる。

探りあふ顔かなしきに河豚を食ふ 杉山 岳陽

料理のメインは河豚鍋であった。ストーブ2台の室内は、河豚鍋の熱気と合わさって上着をきていられないほどである。ほかに山形牛のステーキはボリュームもあり、古稀を過ぎた面々には、多少カロリーオーバーのような気もする。鍋の終わりの雑炊は絶品であった。

もう20年も前のことになるが、会社勤めをしたころ、正月広告のテーマに山形のお正月料理をテーマにしたことがあった。料理研究家の斉藤仁さんに料理の構成をお願いした。斉藤さんが選んだ料理は、塩鮭の料理だった。この千歳館の板前さんが包丁を握った。鮭の色合いきれいな郷土料理のいい写真が撮れた。この写真に斉藤さんの料理の知識を生かした文章がついた。いまでもこの企画はよかったと思っている。海から遠い山形には、新鮮な魚がなかった。正月の晴の料理にも塩魚を工夫して使ったのである。



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写真を楽しむ

2014年02月07日 | デジカメ


デジカメにアートフィルターいう機能がある。私の買ったカメラには12種類のアートフィルターがあるが、普段風景のみを撮っているのであまり使用しない。ベランダの観葉植物は冬の期間、室内に入れて管理するのでただでさえ雑然としてしまっている。今日、思いついて障子から入ってくる光が観葉植物のあたっている室内を、リーニュクレールで撮ってみると意外に面白い。

ブログには写真好きな人が多く、写真をテーマに投稿する人も多い。これらのブログを見ていくだけでも楽しいが、自分の撮る写真の参考になるので勝手に読者登録をさせもらっている。やはり写真を好きな人たち、シャッターチャンスが得られる場所の積極的の出かけられている。私もいつもそうしたいと考えているが、せいぜいできるのは、雪山の登って普段目にできない風景を撮るぐらいがやっとである。

これからは、カメラの機能にもっともっと習熟して写真を撮る楽しさを追求したい。


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冴え返る

2014年02月06日 | 日記


「冴え返る春の寒さに降る雨も、暮れていついしか雪となり・・・」捕吏に追われる片岡直次郎が入谷の遊女三千歳をひそかに訪ねる歌舞伎の場面だ。冴え返るから始まる名調子が舞台の効果をいやが上にも盛り上げる。ちょうど昨日から今日にかけての気候のように、立春をすぎて寒さをぶり返すのを冴え返るという。春寒に通じる言い回しだ。寒気と暖気が一進一退しながら、春がやってくる。

冴え返りさえ帰りつつ春なかば 西山 泊雲

義母の家の水道管が破裂して、噴水のように水が外に溢れた。もう半世紀以上になる水道管は、この寒さと積年の錆でボロボロ。水道工事屋さんの応急処置で直したものの、ほかの管もいつ破裂するか分からない。気候の回復を待って、管の交換を検討する。工事の人の話を聞くと、この寒波による凍結で、緊急出動が増えているとのこと。寒気のピークは今日の夜だとのことである。

北海道の寒波も強烈のようだ。「冴え返る」などという、なまやさしい表現ではとてもあてはまらない立春寒波だ。


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