ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

一周忌

2021年10月30日 23時29分00秒 | ねこ
今日はみいみの一周忌。
あの愛しい子がいなくなってから
もう、1年が経つなんて。
一時嵐のように荒れ狂った哀しみも
今では穏やかなものになったけど
やっぱり涙はこぼれてしまうなあ。



でもどれだけ哀しくったって、
涙がこぼれてしまったって、
あの子がくれた無条件の愛情と
幸せな時間に比べれば何でもない。

生まれてきてくれてありがとう。
私の元に来てくれてありがとう。
私と生涯を過ごしてくれてありがとう。
私を大好きでいてくれてありがとう。
私に最期を看取らせてくれてありがとう。
今も変わらず私の心の中にいて、
私の心を温めて続けてくれて、
心から、心から、ありがとう。
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美しい10月に

2021年10月06日 19時57分00秒 | ねこ
バタバタしているうちに
10月になってしまいました。
ブログが1カ月半休眠状態の間に
すっかり秋めいて心地よい季節。
お天気続きで夕焼けもきれい。



でも10月末はみいみの命日。
いなくなって1年も経つんだなあ。
だから10月はこんなに美しいのに
どこかぬぐいようがなく悲しい。
みいみの抜けた穴はいまだに埋まらないし、
この先一生埋まることはないでしょう。
私は胸に開いたこの悲しい穴を
抱きしめるようにして生きていく。

たかが猫くらいで、と思う人がいても
私は何も言うつもりはない。
「たかが猫くらい」を愛した日々が
どれだけ幸福だったか知ってるから。
私の胸に開いた悲しい穴からは
愛おしい日々の思い出がこぼれてくる。
溢れんばかりに、こぼれ出てくるから。
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行く春

2021年04月05日 20時09分00秒 | ねこ
この間まで満開だった桜も
風が吹くたびにひらひらと散り
春もゆっくり移ろってゆく。
今年は本当に桜が早かったなあ。

愛猫を亡くしたことを話した人に
次の子は迎えないのかと聞かれた。
実は、すぐにも迎えたい気持ちと、
最期のつらかった日々を思い出して
迎えるのが怖い気持ちとが半々。
みいみだけを思っていたい気持ちと
みいみに託された愛をほかの子に
伝えたい気持ちがこれまた半々。



こういうことは気持ちに素直に、
今はまず、旅行でもしたいな。
12時間おきのインシュリン注射で
もう何年も出来ずにいたから。

今のこのコロナ禍が収まったら
ひとしきり国内外を旅行して
その後、保護猫ちゃんを迎えよう。
最期までしっかり世話するために、
成猫の方がいいかもしれない。

今はみいみのことを偲び、
行く春を惜しみながら、
日々を過ごしてゆくつもりです。
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みいみのいない3月

2021年03月01日 21時37分00秒 | ねこ
このあたりでは日曜日以来、
うぐいすが鳴き始めました。
2羽くらいがホーホケキョと
鳴き交わすのを聞くのが
このところの朝の楽しみ。
いつの間にか3月だなあ。

先日はみいみの誕生日で、
17才になるはずだったのに。
なのに、みいみがいない。
そのことが事あるごとに
わたしの胸を締めつける。



かと思うと、何かの拍子に
ふとみいみのいた16年半は
全部夢だったんじゃないかという
不思議な感覚にとらわれたりする。
全て私の幻想じゃないかって。

亡くした父に関しては
そんな風に感じたことないのに。
どうしてそんな悲しい感覚に
なってしまうことがあるんだろう。
みいみとの幸せな16年半は
確かに、確かにあったのに。

そんな風に感じられた時は、
罪悪感と喪失感がごちゃまぜで
しばらくいたたまれなくなる。
みいみ、みいみ、みいみ、と
何度も、何度も呼びかけて
いろんな思いをぐっと飲みこむ。
みいみロスの闇はまだ深いな。
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養老先生とまる

2021年02月10日 20時28分00秒 | ねこ
「バカの壁」でもおなじみの
養老孟司先生が飼っていた、
18歳の「まる」が昨年末に他界。
先日、その日の先生を追った
NHKの番組を観ました。
「知の巨人」と言われる解剖学者が
愛猫の死をどうとらえるのだろうと。

いよいよ危ないとの知らせを
出張先からの車中で受けた先生は
握りしめた携帯に残るまるの写真を
何も言わずに何枚も何枚も見つめて。
一見ドライに見えたまるへの態度も
先生なりの愛情表現だったんだなあ。

番組後半で先生が語った言葉。
「猫なんて、役に立つ訳ではなくて、
迷惑をかけるだけの存在なんです。
でも、多くの人がそんな
迷惑をかけるだけの存在を
必要としているとも言える。
私もその一人でした。」



「大体うちのまるときたら動かないし、
ネズミを獲れるはずもない。
でもね、だからこそ、あれでも生きている、
それでいいんだよねって思える。
4キロちょっとの存在なのに、
そう思わせてくれました。」

「そういう存在にどれだけ
心を癒やされているのか。
これだけ飼っている人が多いのは、
役に立つか、儲かるかといった、
存在ばかりが重視される社会で、
実際の人間関係のつらさの
裏返しではないかと思う。」

そうしてまるのいない縁側を
じっと眺めておられる姿からは
寂しさが痛いほど伝わってきて
私の中の寂しさとつい共鳴し
涙がこぼれてしまったのでした。
コメント (2)
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