17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
わたしは生来、面倒くさがり屋だから
世の中はもう、面倒くさいことばかりで
仕事なんて、面倒くさいことこの上なく
この夏くらい暑かったりすると
普通に生活するのさえ、もう面倒で。
NHKの
宮崎駿の「プロフェッショナル」の
録画を昨日見てからというもの、
そんな自分を大いに反省しているところ。
わずか4秒のシーンを描くのに1年3ヶ月かけ、
16万枚もの絵と格闘し続ける彼が
言った言葉が、妙に心に響いてきて。
「大事なものは、たいてい面倒くさいんだよ。」
(みみにゃんのこんな姿も、この夏最後)
イライラを隠さず、周囲に怒鳴りちらし、
むきだしの神経をびりびりさせながら
自我まる出しの仕事ぶりを見ていると
とても一緒に働きたいとは思えないけれど
その彼が言う言葉にはやはり説得力がある。
そう言われれば、確かにそうだなあ。
大事なものは、たいてい面倒くさい。
でもその面倒くさいことの先にしか
見えない景色、味わえないものがある。
だからといって、面倒くさがり屋が
急に変わるわけではないのだけれど、
ああ面倒、と思うたびに、
呪文のように唱えてみることにしよう。
「大事なものは、大抵面倒くさいんだよ。」
日曜の土砂降りで発熱した街が冷やされて以来、
大気にも、空にも、風にも、一気に秋の気配が。
金曜までは35℃以上の圧倒的な猛暑が居座り
秋なんて永遠に来そうにない感じだったのに。
頑固な夏の高気圧の後ろに隠れていただけで
秋の空気は、ちゃんと控えていたんだなあ。
気がつけば、日が暮れるのが早くなった。
気がつけば、セミがすっかり鳴りをひそめ
代わりに見かけるようになったのは、赤とんぼ。
気がつけば、ねこじゃらしの穂が揺れていて
夜もうっかりすると、肌寒さを感じるくらい。
テレビでも「今年の夏はとにかく暑かった」と
夏はいつのまにか過去形で話されていて。
秋は大好きな季節だから、すごく嬉しいけれど
あんな暑かった夏がこんなにあっさりと終わると
なんだか調子が狂ってしまって、少しさみしい。
もう少しだけ、汗だくになりながら
溶けそうになるアイスクリーム食べたかったな。
もう少しだけ、汗を流してさっぱりした夜に
はふー、といいながらビール飲みたかったな。
夏って、暑いさなかにはうんざりしてしまうのに
終わるとなると、急に淋しくなるから不思議。
秋を待ち焦がれる一方で、また暑さが戻るのを
同じくらい待ち焦がれている、私なのでした。
暑い、暑いとは思っていたけれど
8月の平均気温は過去最高の見込みとか。
なのにわたしはお盆休みどころか
週末まで休日出勤だったりしたので
ブログの更新も滞ってしまって。
それでも不思議と体は元気かも。
食欲が全く落ちないこともそうだけど
熱帯夜をモノともせずに眠れるから。
以前から気付いてはいたことだけど
最近それがデータで証明されて。
実はプライベート用のガラケーが壊れて
やむなくスマホに買い換えたのだけれど
睡眠状態を記録出来るアプリを使い始めて
毎晩スマホを枕元において眠ると
どのくらい寝返りを打っていたか、
ぐっすり眠れたのは何時間くらいか、
何時頃半覚醒していたか等が記録されて
これが結構正確で、おもしろい。
もちろん日によって多少違いはあるものの
たとえばこの夜、気温31℃、湿度71%の中
私は4時間、ほとんど寝返りも打たず
死んだように、爆睡していたらしい。
寝苦しい夜ほど寝返りの数が増えるけど
私はそもそも寝返り自体がかなり少ない。
どうりで朝起きたら肩がこると思ったら。
それにしても日によっては32度や33度でも
モノともせずに爆睡するわたしって
つくづく、「エコ」な特異体質みたい。
熱帯夜に睡眠効率99.2%は金メダル級かも。
日に日に朝の蝉時雨が勢いを失い、
日が暮れるのが早くなったとはいえ、
今年の暑さは、ただものじゃない。
すこぶる風通しの良い部屋だから
夏でも殆どエアコンなしで過ごせたのに
今年はもう無理。もう限界。
とはいえ、どれだけダレダレでも
食欲がなくなることはないし、
カーブス通いも続けているから
私はただうんざりしているだけ。
実は本格的にへばっているのは
全身毛皮をまとった、9歳のみみにゃん。
近頃では飲食する量も減ってしまって
あっちでデロン、こっちでベロンと伸び、
抱き上げてもデロリンと腕から垂れて、
もはや、半分液状化状態。
そんなみみにゃんのためにも、先頃ついに
リビングの広さに合ったエアコンに買い替え
29℃設定ながら、時々使い始めました。
湿度が違うだけで、体はずいぶん楽。
暑さというのは体には結構なストレスなんだ。
原発を0にするために頑張ってきたけれど
みみにゃんが溶けてしまわないよう
節電は他のところでしなくては。
みみにゃんはどうにか今のところ固体です。
昨夜はなにわ淀川花火大会。
自宅ベランダからのんびり楽しみました。
ああ、今年も花火が見られたなあ。
そんな風に思うのは年齢のせいかしら。
めんどくさがって三脚使わなかったから、
写真はボケボケでごめんなさい。
そして今日は37-38℃の酷暑の中
実家のお墓参りに行ってきました。
お盆にはちょっと早いけれど
お盆休みはないし、来週末は出勤だから
行けるのが今日しかなくて。
ただならぬ暑さで汗だくになったけれど
前回の除草剤が功を奏したみたいで
ドクダミもほとんど姿を消していて
母ともどもお参り出来て、ひと安心。
どうにかご先祖さまにご挨拶出来ました。
めぐりくる季節の行事を繰り返す意味が
この年にして少し分かりかけてきたみたい。
こんな当たり前の夏を当たり前に過ごせる、
そのささやかなしあわせに感謝しつつ。