ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

いつか壁を越える日まで

2010年01月31日 17時48分00秒 | フランス語
わたしのフランス語の学習の、とりあえずのゴールは、
所属する機関独自の、言語別習熟度判定試験なのだけど、
かなりレベルが高そうな上、級などはなく、ただ合否だけ。

たとえ今回、準1級に合格しようが、
仏語が「使える」レベルには程遠いと思い知った今、
真央ちゃんの演技に奮起をうながされたこともあって、
次なるマイルストーンとして思い立ったのが
フランスの国民教育省が実施しているDELF試験。

これは初級のA1から上級のC2まで6段階があり、
早速、DELFの試験官の資格も持っている、
フランス語のクラスの先生に相談してみると
現在のわたしのレベルはB1とB2の間位らしい。

(そんなことは知ったこっちゃない、お気楽なみみにゃん)

どんな試験か全く知らないので聞いてみたら、
日常生活でどれだけ使えるか、という観点から
読解、聴解、文書作成、口答表現の、
それぞれの実力を総合的に判定するものだとか。
DELFなら春と秋の2度、実施されているから、
B1、B2合格を、次の目標にしてみようかな。

語学の勉強って、先の見えない孤独なマラソンだから、
途中途中に細かい目標を立てて、励みにしていかないと
わたしなどは、到底続きそうにない。
そして語学には、ひとつの目には見えない壁があって、
それを超えないと、やめて数年で限りなくゼロに戻るけど
わたしのフランス語は、まだその壁を越えられてないから。
いつかその壁を越える日を目指して踏み出す、一歩。

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鐘の音響く

2010年01月29日 21時46分00秒 | フィギュアスケート
今夜は、フィギュアスケートの四大陸選手権。
フィギュアスケート自体大好きな上に、
わたしはめっぽう、真央ちゃんに弱い。

今日も、昨日のSPで失敗して3位と出遅れた
真央ちゃんのフリーの演技が終わった途端、
食事中だったにもかかわらず、
思わず、声をあげてわんわん泣いてしまった。

そして、まさか自分でも泣くと思ってなかったので、
子供みたいに泣いてる自分に、正直びっくり。
まだあどけなさの残る、かわいらしい19歳の演技が
なぜここまでわたしの胸を打つのかしら。

わたしなんて、密室のたった2人の試験官相手の面接でも
試験なんか受けるんじゃなかったと後悔するくらい、
緊張して、失敗して、凹むという、情けなさなのに、
たくさんの観客やテレビの視聴者に注目されながら、
勝負しなければならない真央ちゃんの重圧は、いかばかりか。

(黄水仙の香りが運ぶ、かすかな春の気配)

それなのに、転んで、失敗して、ライバルに大敗して、
新聞や雑誌にいろいろ書かれて、いろいろ言われて、
それでも真央ちゃんは、トリプルアクセルを飛ぼうとする。
何度失敗しても、何度転んでも、自分を信じ続けて。
そのことが多分何よりも、胸を打つみたい。

そして今日、真央ちゃんは2度もトリプルアクセルに成功。
そして、ラフマニノフの「鐘」の音に合わせて滑ったというより
彼女の演技から、「鐘」の音が響いてくるようだった。
演技としては完璧ではなくても、思いが伝わってくるような。
オリンピックでは、メダルなんかもうどうでもいいから
とにかく、真央ちゃんの「鐘」の音が会場一杯に鳴り響きますように。
そしてわたしも諦めることなく、挑戦してみよう。
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オノ・ヨーコという人

2010年01月27日 21時34分00秒 | 出会い
先日テレビをつけた時やっていたのが、
たまたま、オノ・ヨーコさんのインタビュー。
発売されたばかりの彼女の新刊、
「今あなたに知ってもらいたいこと」を中心に
今の彼女の思いなどを話していて、
気になったので、早速買ってきて読みました。


わたしはどうも彼女のことを誤解していたみたい。
というより、何も知らなかったみたい。
今年77歳になるとは思えない、瑞々しい感性。
数々のバッシングや差別を乗り越えた、しなやかさと
それらすべてを包み込むくらいの、大きな愛。

彼女の根底にある、ピュアで、美しく、善なるものが
手に取った瞬間、湧き出てくるような、そんな本。
心の中で求めているのに上手く言葉に出来ずにいたものを
ぴったりの言葉で書き記してくれているだけでなく
彼女は、実際にそのように「生きて」きた人でした。

今更ながら、オノ・ヨーコさんという人に出会った感じ。
出会えて良かった、出会うのに間に合って、良かった。
美しい、美しいエネルギーに満ちた、この本のおかげで。

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がびょーんな日曜日

2010年01月24日 17時14分00秒 | フランス語
ああ、思い出したくもないけれど、
今日仏検準1級の2次試験受けてきました。
結果は、我ながら散々たるもの。
穴があったら、入りたい。
穴がなくても、掘ってでも入りたい。

精一杯落ち着いたふりをしてきたつもりでも
もう1つのお題が何だったかが
今も思い出せないくらい舞い上ってしまっていて。
「心の静けさ」の「し」の字もないありさま。

一応しゃべるにはしゃべってきたけれど、
言葉はうまく出てこないし、文法もヤケクソだし、
質問に対する応答は、ちょっと的外れだったような。
終わった途端、がーん、がびょーん、どひゃーが押し寄せ、
帰りのエレベーターの中では一人だったのをいいことに
頭を抱えて、うわーんと大声で叫んでしまった。

(早朝に見られる、朝霜)

でも考えたら、今のわたしの実力はこんなもの。
もっと上手くやれたはず、なんていう後悔は
自分を、かいかぶりすぎてるだけ。
結果がどうあれ確かなのは、まだ全然ダメだってこと。
仏語話せます、なんて言えるレベルには程遠い。
それを思い知っただけでも、良かったとしよう。
そしてまたこれからも、細々と頑張ろうっと。

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モーニング・グローリー

2010年01月20日 14時27分00秒 | 花・自然
「超多忙」が、普通の「多忙」にゆっくりと移りつつあり、
いつまで続くかわからないながら、元気に頑張っています。
メール等で励ましてくれたみなさん、本当にありがとうね。

ちょっと気分転換したくなって、BSで録画しておいた、
「モーニング・グローリー」のドキュメンタリーを観ました。
それはオーストラリア北部等で年に数回、
夜明けと共に現れる、高速回転する巨大な雲の帯のこと。
長さは最大1,000kmにもおよび、
横向きの竜巻のように高速で回転しながら
時速40-60kmというスピードで駆け抜けていくのですって。
時にはこんな風に何列も並んで
次々とやって来ることもあるというから、びっくり。

(パラグライダーから撮影された、幾筋ものモーニンググローリー)

どこから見ても、これは龍にしか見えないなあ。
何百キロも続く、白く神々しく壮大な、龍。
すごい、すごい、すごい、すごい。
地上にはこんなすごいものが存在するんだなあ。
実際にこの目で見たら、感動のあまり泣いてしまうかも。

しかもこの雲の前側にはすさまじい上昇気流があるらしくて、
プロペラ付のパラグライダーでこの雲の上に乗っかったら
エンジンを切って、そのまま何時間も、何百キロも、
この雲の上を滑るように飛んで行くことが出来るんだって。
いったん雲の内部に巻き込まれたら命はないけれど、
うまく乗れれば、そこには時を忘れる奇跡の光景。

自然が生み出すこうした驚異にくらべたら、
人間の営みなんて、どれほどちっぽけなものか。
こんな奇跡の現象を生み出す大いなるものへの畏敬の念と共に
なぜだか、ちっぽけな営みを続ける元気をもらった気がして。

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