17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
いつの間にか秋もぐっと深まり
あたりはすっかり晩秋のおもむき。
わたしも小春日和に誘われて
近所の桜並木に紅葉狩りに。
もみじの真っ赤な色づきも好きだけど
桜や柿の暖かな暖色系の紅葉も好き。
カサカサ乾いた音を立てる落ち葉を
踏みながら歩くのは、心地良くて。
ジル・テイラー博士の「
奇跡の脳」によると
批判的な判断や分析を司るエゴの左脳に対し、
内なる深い安らぎは右脳マインドの、
「今、ここにある」感覚から始まるのだとか。
自分、自分でいっぱいの左脳を黙らせて
五感を研ぎ澄ませることが大切みたい。
色とりどりの紅葉、枯葉の落ちる音、
あたたかな陽射しのぬくもり、
晩秋のひだまりの落ち葉の匂い、
熟れた柿のとろけるような甘さ。
五感のすべてで秋の幸福を楽しんで
内なる安らぎタイムを満喫した、週末。
ゆづはSPは自己最高と、快調だったものの
FSで4回転ジャンプが崩れたフランス大会。
なのにこれだけの点数が出たのはすごいかも。
GPファイナルへの出場も決定して、ほっ。
GPファイナルではFSの完成形を見たいな。
それにしてもすごいパトリック・チャン。
あまりにも簡単にこなしてしまうから、
プログラムがあっけなく感じるほど。
ドラマや表情はあまりない気がするけど
端整でスピード感のある教科書のような滑り。
ゆづにも勉強になったことでしょう。
GPファイナル出場が決まった今、
気になるのは、ソチへの切符。
ゆづと高橋選手は行くと思うけど
残る1枚を手にするのは誰なのか。
素晴らしい選手が多いだけに
勝負って、やっぱり残酷だけど
だからこそ、心惹かれるのかも。
2015年の9月から、佐渡裕さんが
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の
音楽監督に就任することもすごいことだし、
高橋大輔選手と真央ちゃんの
NHK杯でのダブル優勝も本当に素晴らしい。
なんだかうれしいことばかりが続いて。
真央ちゃんは今シーズン、本当にすごい。
すべてのエレメントがグレードアップして
表現力も幅と深みが広がって、実に豊か。
そして苦しい時代を乗り越えた自信が
ゆるぎないバックボーンになっていて
メンタル面でもまったくブレを感じない。
ソチでの演技が待ち遠しいのと同じくらい
これで最後になるのがさみしいけれど。
高橋大輔選手はSPが特にすばらしかった。
不調のジャンプを本番では決めるあたり
もうさすがとしか言いようがなくて。
それに体のキレといい表現力といい、
アスリートという枠を超えて、
一流のアーティストだとつくづく思う。
GPファイナル争いは熾烈になりそうだなあ。
ゆづは、来週末のフランス大会を目前に
きっと、持ち前の負けず嫌いを全開にして、
めらめら、燃えまくっているだろうな。
でも気合が空回りすることのないよう、
落ち着いて自分のベストの演技をしてほしい。
私も、今からドキドキハラハラしながら
この週末のフランス大会を楽しみにしよう。
この週末に実家に帰った際、
母に促されてアルバムを整理。
就職する前までのアルバムが
まだ全部実家に残されていて。
分厚いアルバムのままでは
持って帰るのも大変だから
必要なものだけ一枚ずつはがして
薄いプラスチックのアルバムに入れ替え。
大変だけど、楽しい作業でした。
(姉から届いた、大きな柿)
ほとんど忘れていた時間や景色、
出会った人々や、訪れた場所が
写真1枚1枚で、よみがえる。
忘れていた、しあわせな時間が
ページの間にひっそりと残っていて。
どれも大切でいとおしい時間を
まだ全部ではないけれど
こちらに連れて帰ってきました。
と同時に、その写真の中にいた、
無邪気で一生懸命なわたしも
少し私の中に戻ってきたみたい。
「お帰り」忘れていた、わたし。