ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

sérénité intérieur

2017年09月30日 21時04分00秒 | 健康・癒し
神社やお寺に行くと心が安らぐから
ひまがあれば伺うのだけれど、
祈願する事は一つじゃないと
叶えてもらいにくいのだとか。
欲ばりな私は、困ってしまう。

それでこのところお願いするのは
sérénité intérieur(心の静けさ)。
「何があっても失われることのない
心の静けさをお与え下さい。」
serenity prayerと同じ思いで。



だって生きていれば、必ず何か起こる。
病気にもなるし、ケガもする。
年も取るし、大切な人も失う。
それは避けようがないし、
たとえ1つ避けても、次は必ず来る。

それにお金やモノを得たとしても
それで幸せになるとは限らないし
形あるものはいつか必ずなくなる。
すべてのことには代償が伴うし。

どうしたらいつも幸せでいられるだろう。
何を失っても、何が起こっても。
そう考えた結果が「心の静けさ」。
そりゃ、何かが起これば心は騒ぐし
何かを失えば、きっと心は暴風雨。
それでも、ひとしきり風が吹いた後
立ち戻れる「心の静けさ」があれば
決して不幸になることはないはず。

私の心はすぐに「ひゃー!」と叫んだり
飛び跳ねたり、沈み込んでみたり
騒がしいこと、この上ないけれど
それでも少しずつ、ほんの少しずつ、
奥底に「静けさ」が広がってきたかも。
でも道のりは果てしなく長そうです。
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ゆづシーズン開幕

2017年09月26日 22時07分00秒 | フィギュアスケート
先日行われたオータムクラシックは
ある意味、ゆづらしいスタート。
SPのショパンのバラード第1番ト短調も
FSのSEIMEIも素晴らしいプログラムだけに
今シーズン、再び見られるのは嬉しい。



それにしても、難易度の上げ方が容赦ない。
昨シーズン以上に「一か八か」プログラムだから
オータムクラシックみたいなこともあり得る。
もともとゆづはスロースターターだし、
まだグランプリシリーズも始まってないし、
あまり最初から完成してしまうと
シーズン途中で息切れしそうで心配だった。
今は課題を整理するためにこれくらいがいい。

心配なのは伝えられている右膝の違和感。
大きな問題なく、オリンピックの大舞台では
SPとFSの完成版が見られるといいな。
今期はそれが最終目標なだけに
私も1つ1つの試合結果に一喜一憂せず
心して見守っていこうと思います。
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萩尾望都SF原画展

2017年09月24日 17時49分00秒 | 趣味
休日にポートライナーで海を渡って、
神戸ゆかりの美術館で開催されている
萩尾望都さんのSF原画展へ行きました。
会場に着く前からウキウキ気分全開。



入り口で出迎えてくれたのは
「百億の昼と千億の夜」の阿修羅と
「スター・レッド」のレッド・セイ。
中学生頃の多感な少女だった私が
心の奥底から、一気によみがえる。



萩尾望都さんの作品は70-80年代頃の
比較的初期の作品が好きで
「百億の昼」も「レッド」もギリギリ。
この頃から次第に絵のタッチも物語も
少女漫画的な繊細で豊かな抒情性から、
よりユニセックスなSFへとシフトしていったから。

「百億の昼」なんて原作は光瀬龍さん。
この阿修羅のタッチもそうだけど
当時の少女漫画の範疇からは逸脱気味。
でもまだ微かに残る抒情性が好きだった。
「銀の三角」「マージナル」あたりが
萩尾望都さんとの蜜月の終焉だったかも。

(出口にはゆらめく炎の中に立つ阿修羅)

初期の頃の展示作品を見ながら
あの頃はこういう女性に憧れてたのに
結局私は私にしかなれなかったな、と
切なく昔の夢を思い出したり。

中期以降の展示作品を見ながら
ポーの一族」や「トーマの心臓」など
わたしの大好きだった作品世界から
萩尾作品が次第に離れ始めた頃の寂しさが
これまた切なく思い出されたり。

別れた昔の恋人と再会し、涙しながらも
あの頃の自分たちはもうどこにもいないことを
改めて感じざるを得なかった・・・そんな気分。
だから思い出って、いつも甘くてほろ苦い。
でもそんな思い出がわたしは愛おしいし、
これからもずっと胸に温めていたいと思います。
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嵐の四十九日

2017年09月18日 22時11分00秒 | 家族

早いもので、父の四十九日の法要で
また実家に行ってきました。
今までは中陰に漂っていた父も
これで仏さまの仲間入りだとか。

大変だったのは、実家からの帰り道。
家に先に着くのは、台風か私かと
スマホで台風の進路予想をにらみながら
一刻を争う、まさにデッドヒート。
着いたとたんに暴風雨になるのも困るけど
電車が途中で止まるのはもっと困る。

(花好きの父のために友人が贈ってくれた胡蝶蘭)


電車が遅れたり、間引かれたりして
大幅に遅れつつも、どうにか家へ。
見事なほど人気のない夜道を急いで
どうにか家に駆け込んだとたんに
すさまじい暴風雨に見舞われて、
ほどなく電車も止まったのだとか。
いやもう本当にギリギリセーフ。

ハラハラ、ドキドキの一日だったけど
そんな四十九日も、なんだか父らしい。
「どうや、面白かったやろう?」という
いたずらな父の声が聞こえた気がします。

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花占い

2017年09月14日 22時14分00秒 | フランス語
フランスつながりで、今日も一つ。
少女の頃に花びらを摘みながら、
「スキ・・・キライ・・・スキ・・・」を
やったことがあるかと思いますが、
フランス人の友人から聞いたんだけど
フランスでは、すごいのよ、これが。

花占いは基本はマーガレットらしく、
effeuiller la marguerite(マーガレット摘み)。
そして1つ花びらを摘むごとに言うのが、
il/elle m'aime un peu(少し愛してる)
il/elle beaucoup(とっても)
il/elle passionément(情熱的に)
il/elle à la folie(狂おしいほどに)
il/elle pas du tout(愛してない)
80%の確率で愛されてるとのこの自信。
さすが、フランス。脅威の恋愛体質。
ポジティブ志向にもほどがある。



正反対に、スーパーネガティブなのがロシア。
Любит (好き)
не любит (嫌い)
плюнет (ツバを吐く)
поцелует (キスをする)
к сердцу прижмет (抱きしめる)
к черту пошлет(地獄へ送る)

「ツバを吐く」、「地獄へ送る」って・・・
これ、本当に少女がやる花占いかしら。
浮気したダンナを疑う鬼嫁じゃなく?
好きな人が、自分にツバを吐くかも、
自分を地獄に送ろうとするかも、なんて
ふつう疑うか、恋するうら若き乙女が。
フランスの能天気さも天井知らずだけど、
ロシアの闇は底なしに深い・・・かも。
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