ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

ハッピー・ハロウィーン

2009年10月30日 21時51分00秒 | 生活
わたしの通勤路の途中にある美容院には
今月の初め頃から、ハロウィーンの飾り付けが。
この写真じゃ分からないけれど、
左の大きなのは、首がくるくる回って、
右の小さなのは、パンプキンの中から出たり入ったり、
夜には内側からライトが灯って、何とも楽しい。



そういえば、前の職場では毎年のように、
ハロウィーンに、全員が仮装したことがあったっけ。
わたしも頭まですっぽり、おさるの着ぐるみを着て、
長いおしっぽ、ゆらゆらさせながら応対に出て、
お客さまに、目を丸くされたりしたことも。
同僚も、カルメンやら、カッパやら、神父さまの姿で
一日、大真面目に仕事をするのがおかしくて。

何に仮装するかで毎年悩み、万策尽きて妹に、
高校時代のセーラー服を貸してほしい、と頼んだら、
「わたしの目の黒いうちは、そんなこと絶対させへん」と
えらくきっぱり、断られてしまったことも。
なんだか、誤解されたような気がしないでもないけれど。
・・・そんなこんなを思い出す、ハロウィーン。

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連戦の日々

2009年10月29日 21時53分00秒 | 生活
四ツ折との決戦はともかく、
これから年末にかけて、待ち構える2つの決戦。
そう、仏検準1級と、一万人の第九。

仏検は、去年の間抜けな敗北のリベンジとしたいものの
逆に返り討ちに遭うかもしれず、気の抜けないところ。
でもこの期に及んでジタバタしても仕方がないので、
淡々と細々と、一歩でも前へ進んでいくしかなく。



第九は決戦というより、歓喜の晴れ舞台。
いつの間にかレッスンも3分の2を終え、
本番の舞台が近づいていると思うと、ただ嬉しくて。
余裕のなかった去年は、他のパートにつられまいと
耳を塞ぐようにして、必死に歌っていたけれど、
今年は他のパートの音を聞きながら歌う、多少の余裕も出て
全体のハーモニーを、体全体で感じながら歌うのは
下手は下手なりに、とても幸せなひととき。

ベートーヴェンって、やっぱり天才だなあと思うのは
何度歌っても、歌うたびに感動してしまう旋律の美しさ。
一人で、掃除機かけながら歌っている時でさえ、
感極まって、うるうるしてしまうのに
それがハーモニーになって深みを増しちゃうんだから、
レッスンのたびに、心も魂も洗われる思い。
もっともっと、歌いたい。
もっともっともっと、美しい音色で歌いたい。

リベンジを賭けた決戦と、歯が欠けるリスクを賭けた決戦、
そして、最高の喜びを味わうための決戦。
これからは大変だけど楽しい、連戦の日々。

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決戦の四ツ折

2009年10月28日 16時48分00秒 | 仕事・職場
先日実家に帰った際、父の病院に続く脇道を通っていったら
藪や畑の中に、小さな手焼きのお煎餅屋さんを発見したので
みそ入りせんべいの厚焼とそれが二ツ折になったもの2種類を、
職場へのお土産に持って行きました。

(こうして一枚ずつ手焼きされたお煎餅)

ランチの時に、さあどうぞと広げて食べてみたら、
小麦粉とお砂糖と麹味噌とゴマだけのシンプルなもので
思いの他、香ばしくておいしいと評判は上々。
ただその半端じゃない硬さに、みんな大騒ぎ。

厚焼はともかく、二ツ折を食べようとすると
前歯だと歯が欠けそうで、文字通り歯が立たず、
手で割ろうにも、割ることも出来ず、
みんなあっちを噛んだりこっちをかじったり、必死。
噛むたびに、脳髄にまで衝撃が伝わるほどの食感。
頭痛の時には、とてもじゃないけど食べられない。

しかもバリボリ噛む音がうるさくて、話が聞こえない。
「おいしい~」だの「噛めない~」だの「うるさい~」だの
お煎餅だけで1時間、大盛り上がり。

能書によると、厚焼は「お子様からお年寄りまで食べやすく」、
二ツ折は「少し固めで歯ごたえがあり」なのだそう。
噛む度に頭の芯まで響くこれが「少し」固めと言うのだったら、
「昔懐かしい、硬いせんべい」と明言している四ツ折は
いったいどこまでやってくれる気なのやら。

普段お菓子を食べない上司も、ランチと夕方に2度も食べ、
「今度は絶対四ツ折食べたい!」とリクエスト。
そこまで言って頂いたら、今度はぜひ買ってこなくっちゃ。
わたしも確かに子供の頃食べたことがある味なのだけど
久しぶりに食べると、インパクト大きくて。
もう少し顎と歯を鍛えて、四ツ折との決戦に臨まねば。

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ビッグ・イシュー

2009年10月24日 22時18分00秒 | 社会
今週OECDが発表した相対的貧困率についての報告書では
日本では6.7人に一人が、貧困状態なのだとか。
OECD加盟国の中でも、ワースト4。
しかも貧困層の83%を働く人が占めているとのこと。
街には物や贅沢があふれ、豊かに見えるこの国が、
まともに働いても、まともに食べられない国だったとは。

雨宮処凛がビッグ・イシューに書いていました。
「生きていることそのものは無条件に肯定されてもいいはず」で
「今の社会はちょっとダメだったり少し不器用だったりする人が
本気で生きられなくなってしまうような残酷なことになっている」
「ちょっとくらいダメでも不器用でもあたりまえに生きさせろ」と。
無茶苦茶なようで、実は筋が通っているのでは。

ビッグ・イシューは、雑誌は買わない私が唯一購読している雑誌。
本屋さんでは買えず、ホームレスさんが街角で売っているもの。
300円の代金のうち、160円が販売者の収入になるため、
ホームレスさんの自立支援としてイギリスで始まり、
日本でも、大都市を中心に広がりつつあるみたい。



わたしも最初は、ホームレスさんの力になれればとの思いで
雑誌そのものには大した興味がないままに買っていたものの
いつの頃からか、内容がそのものが面白くて買うように。
仏語の授業でも、毎週1ページ位の作文を提出するのだけど、
そのネタとしても、結構使わせてもらっていて。

購入するのは、大体いつも梅田のWさんから。
暑い日も、寒い日も、大勢が行き来する通路の隅っこで、
歯は殆どないけれど、ちゃんとヒゲを剃り、髪を切り
首からきちんと名札を下げて、日に焼けた笑顔で立っていて。
「がんばって下さいね」「ありがとうごじゃいます」
そんな会話も、今では楽しみのひとつ。

頑張る人が、ちゃんと食べられる社会になるように
路上生活から脱出出来る人が、一人でも増えるように
どうか街角で販売者の方を見つけたら、買ってみて下さいな。
なにより内容のある、面白い雑誌ですから。

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故郷の青い空

2009年10月23日 21時42分00秒 | 家族
来月はフランス語の試験と第九のレッスンで多忙になり
行けないかもしれないから、今日は再び実家へ。
抜けるような青空は、吸い込まれそうに青く、
長らく腰を痛めていて、不自由していた母も、
お布団を干せるまでに、ようやく回復したみたい。



父はお風呂に入れてもらったばかりで
ちょっと疲れて眠そうだったけど、
ひげが伸びていたので、ひげを剃り、
顔も手足も、粉を吹くくらい乾燥していたので
足の指先までたっぷりクリームを塗って、つやつやに。
ひげだらけのシェイバーも、きれいに洗っておきました。

どれだけ寝たきりでも、話すことも出来なくても、
出来る限り、父らしい姿に整えてあげたくて。
父の尊厳を守るために出来るのは、それくらいのことだから。

父の菊が姿を消した、がらんと広い庭には、
母が植えた白菜や水菜が小さな葉を広げ、
母のささやかな食卓に彩りを添えていました。
春が来たら、もっと色々な苗を植えよう。
母の食卓に、楽しみが少しでも増えるように。

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