17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
桜がすっかり散りすいたと思ったら、
あっという間に美しい新緑の季節。
部屋の窓からも、毎朝のように、
飛び交うツバメを見かけるようになり
季節は一気に、春から初夏へ。
6階だというのに、うちのベランダには
時折、こんなかわいらしい訪問客も。
見つけたみみにゃんは窓にはりついて
にゃーおにゃーおと大騒ぎ。
窓を開けると大惨事になるから
それだけは我慢してもらったけれど。
このところすっかり暖かくなったから
私はようやく重い腰をあげて衣替え。
クリーニングに出す冬物を選り分け、
こんまり式にときめかないものを処分したり
洗えるものをせっせと洗濯しつつ、
冬物と夏物を入れ替えていたら
丸一日終わってしまって、くたくた。
合間に投票に行くのが精一杯の週末でした。
東京での世界国別対抗戦が終わり、
日本は残念ながら3位だったけど
ゆづの見事な演技が見られたのは
何だかんだ言っても、やっぱり幸せ。
華麗で壮大な冒頭の4回転サルコーは
GPファイナルを上回るGOEをたたき出し、
次のトゥループが3回転になったけれど、
冷静に後半の3A+3Tをダブルにして
最後の3Lzのキックアウトを回避し、
結果的に7.4ポイントをしっかりゲット。
4Tの失敗で6.2もの基礎点を失い、
3A+2Tにしたことで更に3.13を失っても
その他のジャンプで高いGOEを稼いだ上、
演技構成点はすべて9点台を確保して、
結果的にGPファイナルとわずか1.77点差。
ゆづの体調が悪いことも忘れて
言葉もなく、感動してしまった。
彼の素晴らしさは負けないことではなく、
負けを負けのままで終わらないところ。
世界選手権でハビに負けたことで
ゆづはさらに強くなった気がする。
今シーズンの最後の最後に、
こんな素晴らしい演技を見られた幸福。
ありえないようなシーズンを乗り越え、
ゆづはこの先、どこまで行くのだろう。
寂しいような、怖いような、楽しみなような。
どれだけ、ハラハラどきどきさせられても
最後の最後まで見守ってゆかなければ。
生まれてきて良かったと思えるくらいの喜びに
人生でそう幾つも出会えるものではないけれど
私にとってゆづの演技は間違いなくその1つ。
そんな幸運に感謝して、今シーズンを終えよう。
神さま、ゆづ、本当にありがとうございました。
犬や猫の行動学に造詣が深い獣医師、
ジョエル・ドゥハッス氏の名著、
「
猫、この知られざるもの-心理と神秘」は
わたしの愛読書のひとつ。
先日も読み返していたら、
こんなフレーズを見つけました。
「猫が無反応にじっとしていると思うのは
幻想にすぎません。実際には、
猫はあなたの感情の振動にあわせて
共鳴しているのです。(中略)
猫は静かに愛の放射線をなげかけながら
付き添いをする、
少しも邪魔をしないで一緒にいる、
それは自己犠牲と献身に
他ならないと言えましょう。」
先日も体調を崩して寝ていたら
ベッドの上で、見守るように
ずっと添い寝してくれていた。
ヒーターマットを導入してからは
私のベッドでは寝なくなっていたのに。
自己犠牲や献身かは分からないけど
わたしに何らかの共鳴をしながら
そっと寄り添ってくれるのは確か。
そしてそんなみみにゃんから
確かに「愛の放射線」を感じながら
眠るのはとてもしあわせでした。
右足首の捻挫と剥離骨折が完治していない上
先日の手術跡の炎症により再手術が必要というから
ゆづは国別対抗戦には出さないと思っていたのに
出場させると聞いて以来、何だかもやもや。
そりゃ、ゆづも負けたまま終わりたくないだろうし
ファンとしてもまた見られるのは嬉しいけれど。
公式記録にならない祭りのような大会なのに
日本スケート連盟は無理をさせすぎでは。
視聴率の面でも、勝負の面でも
ゆづが欠かせないのは分かるけれど、
彼の選手生命を第一に考えてほしいのに。
国別対抗戦に出るために、手術は諦めて
対処療法でしのぐことになったなんて
いくら何でも、あんまりすぎる。
ゆづの姿がしばらく見られなくても
国別対抗戦で日本が勝てなくても
どんなことだって我慢するから
一刻も早くゆづを休ませあげてほしいと
ファンとしては、願ってやみません。
折角桜が満開になったというのに
明日から5日連続で雨だというから
貴重な晴れ間となった今日の早朝、
川辺の小路に足をのばしてきました。
ここは
秋に紅葉狩りに来たところ。
ああ、今年もそんな桜が見られた。
当たり前のことが、こんなに幸せ。
幸せは本当はどこにでもあって
「幸」「不幸」というのはきっと
それが見つけられるかどうかの差なのかも。
桜は寒い冬を光合成もせずじっと耐え、
やっとの思いで花を咲かせたんだろうな。
そして花を散らせた後はほっとして、
待ちに待った葉をいっぱいに広げ、
飢えと疲れを癒すにちがいない。
明日からの雨に花が散るのは残念だけれど
桜にとっては慈雨となることでしょう。
爛漫の春は、まだ始まったばかり。