ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

幸せをかみしめる

2014年03月30日 19時38分00秒 | フィギュアスケート
真央ちゃん、優勝良かったあ。
回転不足やらロングエッジを取られて
点数は思うように伸びなかったけれど
大きなミスなくまとめられて
満足した笑顔を見ることが出来て。
あっこちゃんも、心のこもった
スピード感ある、のびやかな演技で
これまた見ていて涙が出ました。



これはブリティッシュユーロスポーツ。
解説に人間味や、愛があって、
聞いていて楽しいから、大好き。
"A phenomenal effort!"
"That was a quite exceptional performance"
"He could not have given any more."
"He honestly could not have tried any harder."
"He dug so deep..."
と、全力を出し切ったゆづの演技を大絶賛。

スコアを待つ間も「かなり接戦になるだろうけど
彼が勝った気がするな。」「僕もだ。」などと
間違いをおそれない主観的なコメントがいい。
日本の解説は、客観的で冷静なのはいいけど
時に、ちょっと物足りなく感じてしまうから。
今夜はエキジビション見ながら幸せをかみしめよう。
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王者になったロミオ

2014年03月29日 17時21分00秒 | フィギュアスケート
まだ女子フリーが残っているものの
ここまですばらしい試合展開。
女子シングルは自己ベストの嵐で
競技は二の次で、ただただ演技に見とれ、
その素晴らしさに酔いしれました。

男子も今回は幸せにひたってしまった。
点数は今ひとつ伸びなかったけれど
久しぶりにジェフリー・アボットの
繊細で力強い、納得の演技が見られたし、
町田樹のSPの「エデンの東」は永久保存版。
彼は情熱が空回りしがちな印象だったけど
今回はすべてがピタリとはまっていて、
心に刻まれるような見事な演技でした。

ゆづの演技は、冷静には見るのは無理。
やっとこさ4回転サルコーを決め、
4回転トゥループに成功したあたりから
もう涙が出て出て、画面の前で号泣。
終了後は一人スタンディングオベーション。
いやもう、優勝できて本当に良かった。



一夜明けて、やっと冷静に録画で鑑賞。
振り付けや表情は今シーズン1番だったし
すべてのジャンプを決めたとはいえ、
1つ1つのジャンプはかなり危うく、
後半の疲れっぷりも、かなりのもの。
課題も、まだまだいっぱいあるのは確か。

それでも、ゆづのジャンプの軸の細さ、
高いジャンプを可能にする膝の柔らかさ、
若々しく、しなやかでキレのある動き、
振り付けを音にぴたりと合わせる音楽性、
思いを前面に押し出した、渾身の演技は
競技としての技術うんぬんを超えて
否応なく、心をゆさぶるものがある。

しかしついに3冠王になっちゃったか。
王者を追いかける若きプリンスが似合って、
本当はまだちょっと早い気もするけど、
ふさわしい器にこれからなってゆくのでしょう。
町田樹といい、ゆづといい、間違いなく、
フィギュア男子に新時代が到来したようです。
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アントワネットのお墨付き?

2014年03月24日 21時30分00秒 | 生活
スーパーでふと眼にして釘付けになり、
思わず買ってしまった、ベルばらプリン。
しかもパッケージの絵柄が2種類。
宝塚みたいだけど、オスカルとアンドレ篇と
オスカルとマリーアントワネット篇。

オスカルとアンドレが「ああ、なつかしき、
モンブランの香り・・・」とつぶやき
マリー・アントワネットがバラを背負って
「わたくしのお墨付きですわ」と囁くなら
これはわたしとしては、もう買うしかなく。



小学校時代にどっぷりハマったベルばら。
最近いろいろな商品に登場しているけど
よもや、プリンにまでなったとは。
去年ベルばらカルタ、買っちゃったけど。

ちなみにパッケージの裏側は、
「この味わい、いっさいの裏切りなし」
もう一つは、「スプーン用意!進撃!」
訳がわからないけど、スプーンを持って
進撃したことは言うまでもありません。
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筋肉痛とひきかえに

2014年03月23日 22時37分00秒 | 生活
お彼岸なのでお墓まいりを兼ねて
電車に揺られて、実家へ帰省。
車窓からも梅や桃など春の花木が
景色に華やかな彩りを添えて
山も野も、いよいよ春本番の趣き。

(満開だった実家の駅前の梅)

お墓まいりと言っても殆どは草むしり。
必要以上にだだっ広い、田舎のお墓は
草むしりだけでも、本当に重労働。
でも2年越しのドクダミとの抗争には
ついに勝利を納めたのか、姿はなし。
やったーと、ひそかにガッツポーズ。

静かにご先祖様に感謝すべき時間を
ドクダミとのバトルに費やすなんて
ご先祖様は呆れてるに違いないけれど
遠くから世話しに来たことに免じて
お許しいただけることを願いつつ。

帰宅後は、少し庭の草むしりも。
だだっ広さはお墓をはるかにしのぐけど
今の時期はまだ土もやわらかいし、
草の根も浅いから、面白いように抜ける。
調子に乗って、つい頑張りすぎて、
情けないことに、腕も足もガクガク。

それでも私の疲れと筋肉痛と引き換えに
一人暮らしの母が、花や野菜を植えて、
わび住まいのささやかな喜びとなることを
親不孝娘なりに、祈っているのでした。
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大自然のハーモニー

2014年03月15日 21時00分00秒 | 音楽・アート
兵庫県立美術館で現在展示中の
ポンピドゥーセンターコレクション展
フルーツ・オブ・パッション」を鑑賞。
ポンピドゥーセンターは行ったことがないし
現代美術は結構好きだから、楽しみで。



巨大なキャンパスをグレーに塗っただけとか
さすがに訳の分からないものも多いけれど
訳が分からないなりに、面白かったりして。
中でもわたしが一番気に入ったのは
「エコー」と題されたツェ・スーメイの映像作品。

切り立った険しいアルプスの岩肌に面した
緑の草に覆われた崖の上にイスを置き、
チェロを抱えてぽつんと座る女性の後姿。
圧倒的な自然を前にあまりに小さな存在。
ところが、その女性がチェロを弾き始めると、
峻厳な山々から次々とこだまが鳴り響き、
こだまがこだまして、それがまたこだまして
響き渡る、重厚で荘厳なハーモニー。

しばらく手を止めて、鳴りやむのを待つと、
女性はまた違うメロディーを弾き、
山々がまた何十奏ものハーモニーで応えて。
それはまるで、人間と自然とが
会話しているかのような、不思議な感覚。
同時に、無に等しい位の小さな存在でも
水紋が水面に広がるように、
山全体にこだまを響かせるように、
何かを生み出せる力があると示しているよう。

第50回ヴェネチア・ビエンナーレで
金獅子賞を受賞したというこの作品は
見ている最中よりも、むしろ後になって
静かな感動がこころに広がるような味わい。
この作品に出会えただけでも
見に行った甲斐があったと思えました。
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