17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
今日は身を切るような寒さの中、
一時帰国中の元インターンさんも寄ってくれて、
せわしいながらに、楽しい仕事納め。
今年も数多くのささやかな幸せや出会い、
素晴らしい経験や、感動や学びなどを
両手いっぱいに抱えて一年を終えられることに
心から感謝しつつ、見送る2009年。
本当にありがとうございました。
来年はどんな年にしよう、とふと思った時、
心に浮かんだのが、堀朋子さんのこの詩。
「とくべつお金が
あるわけではない
大きな家に
住んでもいないし
立派な仕事を
しているわけでもない
若くもなければ
美しくもなく
聖者のような心を
もってもいないのだが
今のままでいい
今のままでいい
何も与えず
何も奪わないで下さいと祈る」
良いことばかり続かなくていい、
とびきりの何かを与えられなくていい、
何が起こっても、どれだけ転んでも、
わたしが心の中で大切にしているものを
奪われることなく、また手放すことなく、
来年もその先も、いだき続けていられますように。
早いもので、今年も残すところあと2日。
昨日、普段残業が多くお疲れ気味のお隣の組織の方に
「年内いつまでですか?」と聞かれたので、
「年内31日までで、年明けは4日から。」と答えたら、
「なんだか自分が恵まれているような気がしてきた!」と
明かりが灯ったような笑顔で言ってもらえたので
何だかわたしも、良いことをしたような気分(?)
ガラガラの電車も、ガラガラの建物の中も、
ちょっぴり寂しいけれど、ちょっぴり楽しい。
明日からはおそらく、わたしの職場だけになるから
建物内を踊りながら歩こうが、歌いながら歩こうが、
誰の目を気にすることもない、自由な感じで。
でも、踊るのも歌うのもほどほどにして、
あと2日、無事に勤め上げられるよう頑張らなくちゃ。
一方、自宅では買い換えたばかりの洗濯機が、
想像以上に静かで、うれしい&びっくり。
本当に動いているのか心配になって
いまだに、何度か確認しに行ってしまうほど。
そしてついでに買い換えたオーブンレンジも
キッチンボードの棚にぴったり収まり、
今まで出来なかった様々なことをやってくれて
驚くやら、楽しいやら、感心するやら。
年の瀬ぎりぎりに迎えた新しいわたしの応援部隊、
年内には何とか説明書なしに使えるように努力するから、
これから迎える新しい日々、どうぞよろしくね。
今日は年末恒例となった、佐渡裕さんの
「21世紀の第九(別名:炎の第九)」の日。
毎年のことながら、どれだけ楽しみにしていたか。
今年は例年よりも、あらゆる意味ですごかったかも。
出だしでいきなり、爆発的な音の大波に押し流され、
その後もホール全体を満たす、色彩豊かでつやのある響きが
時に優しい流れとなり、時に渦や濁流、大津波となって、
わたしの魂の琴線を共鳴させ、かき鳴らしながら、
高みへ、高みへと、押し上げていく。
そしてクライマックスの第四楽章の合唱。
心ふるえるばかりの、美しさ、荘厳さ、崇高さ。
思わず瞳を閉じて、その音色に身をひたすと
とどめようもなく、涙が流れてしまって。
天上世界を垣間見たような、そんな幸福感。
(シンフォニーホールの天井)
佐渡裕さんの、心奪われる渾身の指揮や、
ソリストや合唱方々の天上の美声は言うに及ばず、
今日のセンチュリーオーケストラも、本当にブラボー。
橋下知事もぜひ、聞きに来て下されば良かったのに。
ベートーヴェンは多くの偉大な作品を残したけれど
たとえ生涯、この1曲だけしか作らなかったとしても
生まれてきた価値があったのじゃないかしら。
第九をこの世に残してくれたことに、感謝します。
そしてこの感動をもって、今年を終えられる幸せにも。
大掃除もひと通り終わったので
今度は自分の体のケアというわけで
日帰りで海の見える温泉へ。
生まれて初めて経験した岩盤浴では
夏でも、めったなことでは汗をかかない、
足のひざから下も汗がいっぱい出て、びっくり。
岩塩と、トルマリンと、炭と3種類の岩盤浴で、
途中こまめに休憩を入れながら
たっぷり汗をかいて、かなりすっきり。
その上、アロマオイルで、
足のリンパマッサージまでしてもらって。
(買ったばかりのシクラメン2鉢もひなたぼっこ)
その後、汗を流すだけのつもりで入った、
お風呂がこれまた種類が豊富で楽しいのなんの。
ジャグジー、炭酸泉、アルカリ泉に
露天風呂も5-6種類はあったような。
どれだけ長時間半身浴をしても感じたことのない
芯からジンジンするほどのぬくもりが
帰宅後もずっと続いて、夜までぽっかぽか。
一年間たまっていた冷えを一掃出来たかも。
寒さが厳しくなってきたら、また行きたいな。
今とっても幸せな人にも、まあまあ幸せな人にも、
幸せと悲しみが半分くらいの人にも、
ちょっぴり悲しい思いでいる人にも、
そしてとても悲しくてつらい思いをしている人には尚更、
安らぎに満ちたクリスマスでありますように。
わたしはクリスチャンではないけれど、
夜が一番長い冬至が過ぎ、
寒さは厳しくなっても、日一日と昼が長くなり、
新しい年へと時が移るこの時期に、
世界の平和や、すべての人の幸せを、
祈る日としてのクリスマスは大切にしたくて。
生きとし生けるものすべてに、メリークリスマス。