ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

朝の挨拶と鷹揚な運転

2023年10月30日 13時33分57秒 | 社会

こちらに来て気づいたり驚いたことが2つ。

まず一つめは、朝の散歩の際に歩く陶彩の径では

見知らぬ人とでも互いにあいさつすること。

誰であれ、人とすれ違ったり、追い越す時、

まるで登山の時のように挨拶を交わすことが多く、

最初は戸惑ったけど、今はそれが気持ちがいい。

高齢の方が多いけど、顔見知りも何人か出来て、

今日も頑張ってらっしゃるなと励まされています。

 

 

もう一つは、信号機のない横断歩道や

横断歩道すらない車道を渡るとき、

車がかなり前から停車して待っててくれること。

自分がこのまま歩き続けても、止まることなく

車が先に通り過ぎるなと思うような状況でも

車が停まって待ってくれてるものだから、

頭を下げて、小走りすることもしばしば。

何でも信号のない横断歩道での一時停止率は

岐阜県は65.4%で全国5位だというから、納得。

 

 

52.0%で17位の兵庫県や、34.6%で36位の京都府、

26.7%で44位の大阪府に慣れてた身にとっては

最初はちょっと驚くというか、恐縮するというか。

大阪市なんて、横断歩道があろうがなかろうが

歩行者も運転手も、1対1の仁義なき戦いあるのみ。

ある種、自己責任で突っ切ってたものなあ。

 

地方都市には、過疎化やシャッター街など

問題もたくさんあるのは事実だけれど、

こうした美徳もいっぱいあることを

日々気づかせてもらっているところです。

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おちょぼ稲荷さんとお多賀さん

2023年10月24日 13時04分58秒 | 寺社めぐり

抜けるような青空の、温かい秋の陽気に誘われて

海津市にある、おちょぼさん(千代保稲荷神社)と

滋賀県にあるお多賀さん(多賀大社)にお参り。

 

 

ここは入り口でお揚げとロウソクを買って

それを本殿にお供えするスタイル。

割と朝早くにお参りしたにもかかわらず

すでに多くのお揚げがお供えしてありました。

このお稲荷さんはどんな祈願でもOKなのだそう。

 

 

境内には狛狐さんたちが集合している一角があって

ここでも祈願出来るということだったので、

こちらでもしっかりお願いしてきました。

 

 

その後びゅんと車を飛ばして、お多賀さんへ。

「お伊勢参らばお多賀へ参れ、

お伊勢お多賀の子でござる」と謡われるのは

伊勢神宮に祀られる天照大御神の親神、

伊邪那岐・伊邪那美命がここのご祭神だからだそう。

立派な社殿の中では七五三やお宮参りの方々が

次々とご祈祷を受けられていました。

 

 

鳥居前のお太鼓橋にも挑戦してみましたが、

見た目以上に傾斜がきつくて

這いつくばらないと降りれない情けなさ。

でもどうにか無事にクリアできました。

 

 

境内社には金咲稲荷大明神などという、

めでたげなお名前のお稲荷さんもあったので

こちらでもしっかり手を合わせ、

帰りにはおみくじも引いてきました。

中吉とはいえ「波しずかなる海のように

穏やかな運勢にして吉。」と嬉しい言葉でした。

 

 

帰りには途中、うちのお墓にも立ち寄り

心の中で亡き父母と長々と語らってお参りし、

穏やかな気持ちで帰ってきたのでした。

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秋祭と冷蔵庫

2023年10月16日 13時44分25秒 | 寺社めぐり

厳しい暑さが一段落したので

できるだけ散歩に行くようにしています。

帰りに立ち寄る氏神様では

秋祭りのおみこしを見せて頂きました。

 

 

境内を甘い香りがすると思ったら、

絵馬をかける棚の後ろに立派な金木犀。

5mくらいの大木だったので

境内いっぱいに香りが漂っていました。

 

 

自宅ではようやく扇風機も掃除して片付け、

以前、姉妹から貰っていた祝い金で

念願だった冷蔵庫もついに買い換えました。

今度の冷蔵庫はドアにタッチするだけで開くし、

新しい機能が色々あってまだ使いこなせてない。

電気代も大幅に下がると言うから

これから楽しみに、そして大切に使うつもりです。

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美濃焼祭と幸兵衛窯再び

2023年10月09日 14時12分55秒 | 音楽・アート

この三連休には美濃焼祭が開催されました。

街のあちこちが会場になっているのだけど

駅の通路には巨匠の作品がずらりと展示。

 

 

人間国宝をはじめ、名だたる名作陶家の作品を

アクリル越しにだけど拝見することが出来ます。

 

 

改札出たところの正面では

雅なお琴の演奏が響いていました。

 

 

お祭りに合わせて幸兵衛窯でも

秋のいろどり市が催されていました。

これは七代目加藤幸兵衛さんや

八代目加藤亮太郎さんの作品展。

 

 

そしてお楽しみは蔵出し市。

いつもよりお得な価格になった、

素敵な器やオーナメントが並びます。

 

 

普段作陶をしている職人さんたちも

この日ばかりは店頭でお手伝いされているので

ひとつひとつの器の特徴や工夫、

苦労話なども聞けてそれだけでも楽しい。

 

 

人間国宝の六代目加藤卓夫さんが生み出した、

幸兵衛窯特有のこのペルシャンブルーを出すには

4ー5回釉薬をつける必要があるのだとか。

それだけ手間と時間をかけても

製品になるのはごく一部なのだそう。

 

 

幸兵衛窯の作品を使ったお手前も頂けるとあって

これは見逃せないとばかりに行ってきました。

上の写真にあるのが、風炉とお水差し。

床の間のペルシャ風の飾り物は

確か六代目か七代目の作品。

 

 

両脇に写っているのが八代目の作品で、

私たちがお茶を頂いたもの。

真ん中は特別に見せて頂いた七代目の作品で

高台のついたワイングラスのような器を

茶器として使う趣向がとても斬新。

でもどうやって持つのがいいのかしらと

同席した方と笑って話がはずみました。

 

 

また今回は八代目が穴窯から作品を取り出すところも

拝見することが出来ました。

防熱のために忍びのような姿をした八代目が

窯から1つ1つ白く燃えさかる茶器を取り出すと、

瞬く間に赤くなり、やがて黒に変化していきます。

その時表面に入る貫入が立てる貫入音は

ちりんちりんと、繊細でかすかな響きで

生まれたての器たちが奏でる音楽のよう。

これを聴けただけでも来た甲斐がありました。

 

 

それで今回買ってしまったのが

青釉の美しさに魅せられたこちらの3点。

中央は古代エジプトで崇拝された、

猫の姿をした女神バステトで、

月と豊穣の神であると同時に

人間を病気や悪霊から守護する女神なのだとか。

凛とした中にも愛らしさがあって

前回伺ったときから欲しかったもの。

朝晩眺めては幸せを感じています。

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三重県 多度大社

2023年10月06日 16時41分45秒 | 寺社めぐり

先日、上げ馬神事で有名な、

三重県の多度大社に参拝しました。

神馬というと人形が多いけれど

ここにいたのは、なんと本物の白馬。

お勤めとは言え、ごくろうさまですね。

 

 

水音が心地よい清々しい境内の奥に

本宮と別宮が並んでいます。

この左手にあるのが本宮。

伊勢神宮の天照大御神の御子神である、

天津彦根命が祀られているのだとか。

 

 

本宮の右手にあるのがこの別宮。

伊勢神宮のように門にはみとばりがかかっていて

時折、風でふうわりと吹き上がります。

 

 

上げ馬神事の坂は見るからに傾斜がきつくて、

無理に馬を駆け上がらせるのはかわいそう。

いっそ血気盛んで身軽な若者たちに

競ってもらってはだめなのかしら。

今年はいろいろ批判もあったようだし。

 

 

でも秋限定の切り絵の御朱印は

白馬が凛々しくてとても素敵。

それに、とにかく深呼吸してしまうほど

境内の空気が清々しく爽やかで

またぜひお参りに伺いたい神社でした。

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