ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

藤の季節

2024年04月28日 15時05分06秒 | 花・自然

以前からずっと念願だった、

満開の藤を見に行ってきました。

調べてみたら割と近くに

藤で有名なお寺があることが分かって。

 

 

青空の下で風に揺れる藤は本当にきれい。

小さな藤棚くらいしか見たことがなかったから

こんなに見事な藤が見られてウキウキしてしまう。

 

 

名物の九尺藤の盛りは過ぎていたけれど

ちょうど白い藤が満開になっていました。

あまり見たことのない珍しい白藤だけど、

紫の藤に負けず劣らず優美な風情。

 

 

境内にはこんな珍しい八重咲の藤も。

一瞬、葡萄の房のようにも見えますが

あたり一面甘い香りが漂っていました。

やっと近くに藤の名所が見つかったから

来年は満開の九尺藤を見ることを

楽しみにしようと思っています。

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行く春

2024年04月17日 16時30分25秒 | 花・自然

これは朝の散歩道の一部だけど

こう見えても実は桜の並木道。

もうほとんど散り透いてしまったから

ただの木立にしか見えないけれど

風が吹くたび、ひらひらひらひら、

まだ桜の花びらが散ってきます。

敷き詰められた花びらで道は薄桃色。

 

 

もう殆ど葉桜になってしまったから

誰もお花見には来ないだろうけど

私はこの桜の花の最後の風情も好き。

桜の木が一年かけて育んだ花の

最期のひとひらまで愛おしみつつ

行く春を惜しむ今日この頃です。

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春のピクニック

2024年04月15日 11時34分25秒 | 花・自然

急にぽかぽか陽気になったので

つい先日、お弁当を持って

小高い山の上にある公園で

のんびりピクニックしてきました。

散り始めたしだれ桜と

咲き始めたつつじの競演に迎えられて。

 

 

美しく手入れされたヒノキの森の

緩やかな遊歩道を歩くと

緑の香りと静けさに包まれて

心まで穏やかになってゆくよう。

 

 

もみじの柔らかな新緑も目に鮮やかで

ああ、今年も生命が巡ってきたんだなあと

毎年のことながら静かに感動してしまう。

 

 

若い頃は春には別れや変化があって

楽しいことばかりではなかったけれど

そういう思い出を全部ひっくるめても

春はやっぱり美しいし、

そこかしこに祝福が満ちているよう。

 

 

来年も、再来年も、その先も、

どんな悲しいことや辛いことがあっても

そしていつか私たちがいなくなった後も

こうして春が来て、花が咲くんだなあ。

そんな当たり前のことが

何だかとても大きな救いのような気もするし

春の美そのもののような気がするのでした。

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桜、散る

2024年04月10日 15時05分47秒 | 花・自然

やっと満開になったソメイヨシノが

昨夜の風雨で早くも散り始めました。

せっかく満開になったばかりなのに

花の生命は何とはかないこと。

 

<遠目にはまだまだきれいな桜並木>

 

「古きものが、常に新しきものと入れかわり・・・

この天地の間を動いてゆく。

この身が震えるほどの変転の中にあって

人の為せることというのは、

いかほどのものであろうか。

哀しいほどに、人の為す技は無力ではないか。」

 

 

「桜を眺めていると、

その人の技のはかなさが思われて、

人というものの可憐さに、

おれはしみじみとしてならぬのさ。」

 

<道端に散る花びらの中で咲くたんぽぽ>

 

「だからおれは・・・桜を見ていると、

人というものが愛しくなって

涙がこぼれそうになってしまうのさ。

おれは、人でよかったと、

こうしておまえと酒を飲みながら

桜の葉が風に触れるのを眺めていると、

そのように思うてしまうのだよ・・・」

 

<風が吹くたびに舞う桜ふぶきも美しい>

 

夢枕獏の「陰陽師」の中で

源博雅が安倍晴明に語る言葉。

この季節にはいっそう胸に響く。

生きとし生けるもののはかなさと、

それゆえの愛おしさを胸に抱いて

生きてゆきたいと思うのでした。

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桜、桜、桜

2024年04月07日 16時25分30秒 | 花・自然

名古屋の東谷山フルーツパークに

枝垂桜を見に行ってきました。

このところのぽかぽか陽気で

一気に開花が進んだようで、

ため息が出るような美しさでした。

 

 

桜の名所と言われる場所は

どこもお花見の人でいっぱいで

人を見に行くようなありさまだけど

ここは広くて人の多さも気にならない。

広い園内を散策しながら

ゆっくりとお花見を楽しめます。

 

 

ソメイヨシノも美しいけど、

枝垂桜はピンクも濃くて愛らしく、

舞妓さんのような、優美な風情。

こんなに美しい花々があふれる春は

天からの祝福のように感じてしまう。

 

 

今年もまた桜が見られたこと、

(それもこんな美しい桜が見られたこと)

大切な人と一緒に見られたこと、

それだけで十分幸せであることを

桜は思い出させてくれる気がします。

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