ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

チャンピオンの器

2014年02月28日 22時58分00秒 | フィギュアスケート
金メダルを取ってからというもの
すっかりメジャーになってしまったゆづ。
あちこちひっぱり出されて大忙しだけど
下村文部科学大臣との会談の席で
ただ「うれしい、頑張ります」に終わらず
自らスケートリンク不足問題を訴えるなど
メダリストになったから言えること、
メダリストとして言うべきことを
ちゃんと自覚して行動していることに感心。



チャンピオンになる技術だけでなく
チャンピオンとしても人格的資質も
ゆづはきっと目指しているんだろうな。
ちやほやされても、ぶれない軸を持って。

圧倒的多数の大輔ファンに押されながら
これまでひっそりと応援してきたけれど
もはや押しも押されもせぬ、世界のゆづ。
ゆづが言うとおり、まさにこれがスタート。
小憎らしいくらいしっかりしているところも
小生意気なくらい堂々としているところも
妙に子どもっぽいところも、全部まとめて、
金メダリストになったゆづがめざすものを
いちファンとして暖かく見守っていこう。
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勝負の果てに

2014年02月22日 22時05分00秒 | フィギュアスケート
女子フィギュアのおかげで
胃の調子がおかしくなってしまった。
ショートの結果を知った時から
一緒になって落ち込み、気分も低迷。
胃もきゅーっと縮んでしまって。
痛々しくて、見るのも辛かった。
そしたらフリーのあの演技。
朝っぱらから、大泣きさせられて。

フリーが散々のゆづの場合は、
あんなに悔しい金メダルはなかったけど
渾身のフリーの真央ちゃんの場合は
あんなにうれしい6位もなかった。
あの笑顔が見られるのなら、
メダルなんて、どうだっていい。



あっこちゃんも万全ではないながらも
彼女らしい情感にあふれた、
スピードに乗った、のびやかな演技。
上位の選手たちも軒並み見事で、
見ごたえのある、良い勝負だった。

上位の選手が、次から次へと
オリンピックの魔物の餌食となった
残念づくしの男子の試合とちがって、
多くの選手がベストの演技をして
歓喜の涙を流すようなこんな勝負なら、
スコアもメダルも必要ないから。
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金メダル、おめでとう

2014年02月16日 14時25分00秒 | フィギュアスケート
ゆづ、金メダルおめでとう!
昨日は朝フランス語の学校に行く前に
結果だけを知って、一気に大興奮。
すぐに録画を見たい気持ちを抑えて
いつもと同じ電車に乗ったはずなのに
なぜか東西線ではない大阪駅に着くし。
しかもなぜか乗りなれた地下鉄の駅に
たどり着けずに大まわりしてしまうし。
わたしも相当舞い上がってたのかなあ。
これも、オリンピックの魔物のしわざ?

そんなことはさておき、実際の演技は
心臓マヒものの、ヒヤヒヤどきどき。
金メダル獲得を知ってたからいいものの
知らなかったら、卒倒していたかも。
4回転サルコーの転倒はともかく、
3回転フリップでこけるとは。
しかも大きな得点元の後半の3Lz-1Lo-3Sの
最後の3回転サルコーがキックアウトされて
基礎点が半分くらいになったとは。
最後のスピンも、回転速度ヨロヨロだし。

(これは美しく決まった4T)

でもオリンピックの魔物が呑み込んだのは、
ゆづだけじゃなかったみたいで。
パトリック・チャンも細かいミスを連発し
めったにないような、冴えない演技。
他の有力選手も、ため息が出るばかり。
やっぱり恐るべし、オリンピックの魔物。
本当、ゆづが金メダル取れたのは、
幸運の女神に愛されたとしか言いようがない。

でも各局の取材に答えるゆづの受け答えは
19歳とは思えないほどしっかりしていて。
「たぶん、金メダルをどこかで意識していて、
無意識に、意識しないようにしようとするあまり
意識している自分を、見失っていました」なんて
こんな冷静で客観的な19歳、いるかしら。
金メダルを取っても「とにかく悔しい」と
繰り返すゆづが、あまりに「ゆづ」らしくて
そこには、心底ほっとしました。

(昨日はNew York Timesの一面トップもゆづ)

正直、ゆづがソチでベストの演技をして
チャンを破って、金メダルを取ってしまうと、
その後目標を見失うのではと心配だったから。
「プルシェンコ選手のように、どんな時も
常にミスのない演技をする選手になりたい。」
この忘れ物は、4年後に取り返してくれると
信じる楽しみを残してくれたことがうれしくて。

プルシェンコは、まだジュニア時代のゆづに
「結弦が自分を倒したら、次は結弦の時代になる」と
感涙ものの言葉を言ってくれたそうだけど、
ゆづなら、それをきっと実現させてくれるはず。
これからは、その日を楽しみに応援するつもり。

(Credit: International Figure Skating)

メダルセレモニーでは、表彰台に上がる前、
表彰台にもきちんとお辞儀をして、あがっていた。
リンクでスケートを出来ることに感謝して、
観客がいてもいなくても、リンクに毎回、
お願いします、ありがとうございました、と
深々とお辞儀をするような、ゆづだから
幸運の女神も愛したのかもしれません。
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マイ・ファースト・盆栽

2014年02月09日 18時43分00秒 | 花・自然
立春を過ぎて訪れた寒波も
ようやく峠を越したみたいで
雪がちらほら舞う一日ながらも
ひざしがそそぐ室内では
かわいい木瓜のうす桃色のつぼみが
一輪、二輪、ほころび始めて
春の兆しを感じさせてくれる。



実はこれ、マイ・ファースト・盆栽。
近所のお花屋さんで見かけて、
あまりにかわいらしかったから
思わず、買ってしまったもの。
これまで育てたのは草花ばかりで
こうした植木のものは初めて。
ちゃんと育てられるか心配だけど
しばらくは、このかわいらしいつぼみが
次々開くのを楽しむことにしましょう。
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知らなきゃいけないこと

2014年02月04日 21時56分00秒 | 趣味
実は年始以来、「永遠の0」の
原作本にどっぷりはまってしまって。
3日くらいで読み終わった後、
今度はじっくり時間をかけて
2度目を読んでいるところ。

この出版不況にもかかわらず、
百万部を売るだけのことはある。
読み終わった後に心の中で波紋が
どんどん広がるような力があって。
宮部久蔵など、魅力的な登場人物が
心の琴線に次々触れてくる。



映画も良かったけれど原作はそれ以上。
例えば、おばあさんが亡くなった時
なぜおじいさんが号泣したのか、
映画では語られなかったその理由に
原作では思いっきり泣かされた。
零戦に乗った宮部が最後どうなったかも、
原作を読まないと分からない。

作者が戦友会の人と対談した時、
「宮部のような人は何人もいた」と
言われたという逸話もじんとくる。
本当に、あんな人がいたなんて。
しかも、何人もいたなんて。
実際、宮部は何人かの実在の人物を
モデルにして描かれているのだとか。

第二次大戦のこと知ってるつもりで
わたしは何も知らなかったみたい。
史実に忠実に描かれているとはいえ
もちろんこの本1冊だけで
第二次大戦を語るべきではないけれど
知らなきゃいけないことが
まだまだ一杯あるなあと思えてきて。
今まであまり読まなかった戦争物も
これからは読んでみるつもりです。
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