17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
この週末は西宮酒蔵通近くの
白鹿クラッシックスでディナー。
酒造「白鹿」の直営店で
一度行きたいと思っていたところ。
雰囲気あるエントランスがステキ。
ジャズの流れる広々とした店内は
落ち着いた大人のお店の雰囲気。
アルストロメリアが添えられた、
花かご御膳と吟醸粕汁鍋を頂きました。
アルストロメリアが切れちゃって
写真に写ってないのが残念。
折角なので「大吟醸飲み比べセット」で。
同じ大吟醸でも味わいが全然違うから
好みのお酒と出会うにはもってこい。
また、どのお料理も繊細な味付けで
日本酒によく合って、本当に美味。
締めのひんやり冷やされた十割そばも
ソバの香りとコシのある歯ごたえで
暑くなった今の季節にぴったり。
ほろ酔い気分で、ごちそうさまでした。
先日書いた「魂にメスはいらない」では
死生観についても述べられていて
それがとっても考えさせられたので
今日はそれをご紹介します。
ユングは、生と死について
こんなことを言っていたのだとか。
「われわれの現世をより豊かに
完結した形にしようとするならば
死後の生命についての
物語であれ、神話であれ、
持たないことにはあり得ない。」
生物的な死が全てととらえるなら
生も死も、あまりに即物的で
深みのないものになってしまう、と。
父の死というものを体験したからか
これは心に深く響くものがありました。
わたしにも勝手な「神話」があって
それに支えられ、そのおかげで
ありふれた日々がよりいっそう愛おしく、
かけがえのないものになっているから。
それが例え「神話」にすぎなくても。
春から初夏へと足早に季節は移り、
ツツジに次いでサツキも満開。
私のベランダでも1月に植えた、
スミレが今も元気に咲いてくれています。
私が連休中から読んでいたのが
「魂にメスはいらない」という本。
著名な心理学者の河合隼雄先生と
詩人の谷川俊太郎さんという
異色の組み合わせの対談集。
河合先生曰く、最近の心理学では
依存と独立は反対概念ではないそう。
「必要に応じてどの程度ちゃんと
依存できるかというのは
むしろ独立心のあらわれ」なのだとか。
異性や家族間でも、自立するには
「適切なる依存心」を常に持つことが
大切だと言うのは何だか分かる。
それが「支え合う」ことであり
「頼りにしあう」余白を生むから。
適切度合いが難しいところだけど
「自立」や「独立」という言葉の持つ、
やけに肩ひじ張った感じがスッと抜けて
どこか心が楽になるものがあったので
ここに記しておくことにしました。
今年も西宮神社で年に一度行われる、
太々神楽祭に行ってきました。
新緑の中、錦で彩られたお社には
清々しく晴れやかな気が満ちていて。
さわやかに晴れた五月の空の下、
ゆったりした雅びな雅楽にのせて
巫女さんによる神楽舞が奉納されると
いにしえの時間に戻ってゆくよう。
さらに伎楽というのかしら、
大陸風の衣装をまとった舞の奉納も。
確か「竜王」という演目だったような。
本殿だけでなく、境内のあちこちを
神職さんらや巫女さんが回って、
さまざまな神事をされていました。
衣冠束帯の装束が源氏物語みたい。
昇殿参拝させていただいた後は
直会(なおらい)と呼ばれるお食事会。
真っ昼間だというのに、
お神酒とエビスビールも飲み放題で。
わたしは何も当たらなかったけど
iPadミニやルンバ、大鯛などが当たる、
太っ腹なくじ引き大会も行われ、
帰りには一人一人に手土産まで。
えびす様は福の神だけあって、
惜しむことなく、福を大盤振る舞い。
何だか申し訳なく思えるほどだけど、
いっぱいの福を有難く頂いてきました。
連休中は実家に帰省したほか、
ゴルフでラウンドデビューも。
気持ちの良い五月晴れの午後、
遠く街並みを見下ろす高台からは
新緑が目に、ウグイスが耳に心地良い。
私は相変わらずのへっぽこゴルフで
バンカー地獄にも捕まりまくったけど
ハーフで77のスコアは私には上出来。
100を超えるかと覚悟していたから。
体力がないせいで、全身はくたくた。
当分はハーフが精一杯だろうけど
青空の下のグリーンの気持ち良さと
新たな一歩を踏み出せたよろこびで
十分に満足できたラウンドデビュー。
また時々挑戦することを楽しみに
細々とでも練習を続けなくてはね。