ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

終わらない明日に

2010年09月25日 22時27分00秒 | 生活
フランス語漬けの苦しい毎日の楽しみだった
「ゲゲゲの女房」が終わっちゃった。
放映開始当初からの見込みどおり、
本当に素晴らしい物語で、朝起きるのが楽しみだった。
終わっちゃったのが、もう本当に残念で、
来週からは朝起きるのが、辛くなっちゃうかも。

そして「龍馬伝」も間もなく終わっちゃうんだなぁ。
歴史上の人物だから、無理だと分かってはいるけれど
なんとか暗殺を逃れて、生き残らせられないものか。
折角、日本の改革の第一歩をお膳立てして、
個人的にも、やっと愛する妻を得たところなのに、
30そこそこで死んじゃうなんて、あんまりすぎる。
翌週から日曜日の夜が、憂鬱になっちゃうかも。

(近所にオープンした、カフェ兼お菓子と雑貨のお店)

でも、まだ続いている楽しみもあって。

まずはイチローの、10年連続200本安打。
10年連続っていうところに、感動する。
1年くらい、故障して途切れそうなものなのに。
ストイックに努力を続ける、職人肌のこの選手は
今日も、明日も黙々とグラウンドに立ち続ける。
彼の姿は私には「木を植えた男」と重なって見えて。

それから白鵬の連勝記録も、ひそかな楽しみ。
ため息が出るような報道ばかりが続く中、
心をぱっと明るくしてくれる、数少ないニュース。
朝昇龍が去り、野球賭博で大揺れの相撲界を
一人背負って立つ、威厳と風格に満ちた背中は
重圧の中、孤高の高みへと一歩一歩進んでいく。
彼も間違いなく、偉大な「木を植えた男」の一人。

わたしもいろいろと苦しい時期だけれど
彼らの記録が続くことを祈り、その姿に励まされ、
朝も元気に起きて、日曜の夜も穏やかな心で、
わたしはわたしの木を植え続けていこう、と思う日々。
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プチ・戒厳令

2010年09月21日 20時04分00秒 | フランス語
実はここ1ヶ月ほど、プチ戒厳令を発令中。
どうしても、やむを得ないお付き合いと
近所に息抜きに外食に出る以外は、
友達との約束も含む、外出を最大限自粛して、
フランス語に集中しないといけない、緊急事態で。

それくらい今回は強敵で、勝算が薄くって。
DELF・B2も言うに及ばず、
所属している組織の、語学習熟試験も全く自信なし。
来月同じ週に、のべ3回も受験するのだけど
やればやるほど、運しかないかもと思い始めて。

(ささやかな息抜きに、初めて携帯をデコってみました)

B2も読解と仏作文は何とかなるかもしれないけれど
聴解と、口答のプリゼンが、私にはハードル高すぎ。
聴解も仏検とは違って、試験用に録音された物ではなく
ノイズだらけの街角でのインタビューそのままとか
ラジオや、テレビ放送がそのまま使われたりと、
ネイティブ同士が、自然に話しているものが多くて。

何についてかの説明もなく、いきなり始まるから、
一体何の話?と探っているうちに、終わってしまう。
しかも1問目は、流れるのは1回こっきり。
知っているテーマが扱われることを、祈るしかないかも。

とはいえ、ここで諦めたら悔いが残るし、
時間がなかったと自分に言い訳したりしたくないから、
1点でも点が取れるよう、努力だけはしなければ。
天命を待つ前に、まず人事を尽くさなくちゃね。
二兎追うものは・・・なんて不吉な言葉は封印して、
一石二鳥!と呪文のように唱えつつ・・・。
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最高の7分間

2010年09月18日 12時03分00秒 | 音楽・アート
遅ればせながら、小澤征爾さんお帰りなさい。
松本で行われた、食道がんの手術後初の、
サイトウ・キネン・オーケストラとの復帰コンサート、
録画していたものを、先日ようやく観ました。

15キロも痩せて、筋肉もげっそり落ちたせいで
以前から痛めていた腰痛が、更に悪化して
5分と立っていられないような状態なのに、
いざ、指揮台に立ち、振り始めた途端に
別人のように表情が変わり、力がみなぎり、
全身から、わっと何かが噴き出すよう。

医者から許された時間は、わずか10分。
彼が選んだのは、チャイコフスキーの
CM等でも有名な、弦楽セレナーデの第1楽章。

(お元気なころの小澤征爾さん-Google画像より)

その出だしの弦楽器の旋律の、美しさと言ったら。
水晶のように澄んだ泉が、静かに流れ出すような。
聞きなれたメロディーなのに、
こんなに美しい曲だったかと、思わず息をのむほど。

やっぱり、小澤征爾さんって、すごい。
がんを克服して、帰ってきてくれてありがとう。
またこうして、聴かせてくれてありがとう。
音楽の美しさ、よろこび、しあわせを
改めて感じさせてもらえた、最高の7分間。
英語では、才能ある人をgiftedと形容するけれど
私にはこういう人達こそ、神さまからのgiftそのもの。
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動き始めた季節

2010年09月15日 21時28分00秒 | 生活
9月に入っても立ち去る気配すらなく、
お構いなしに、35度を連発していた朱夏の炎帝が、
ここ2-3日、ころっと気を変えたように撤退開始。
昨夜などは、涼しいを通り越して肌寒いくらい。
何かここにきて、一気に季節が動き始めたみたい。

気が付けば、いつの間にか日も短くなり、
わたしの家のベランダにも陽射しがのびてきて、
みみにゃんは毎朝、光の中でごろんごろん。
暑いだろうに、猫はやっぱりおひさまが好きなんだなあ。


(夏やせは・・・しなかったみたい)

街のショーウィンドウも、すっかり秋の装いとなり
競い合うように、季節の先取りを始めたけれど、
中でもびっくりは、郵便局の年賀状の予約の案内。
まだ連日の猛暑だった9月の初めに
予約のちらしが入っていて、思わずめまいが。
季節を先取りするにも、ほどってものがあるのでは。

とか言いながら昨日、文房具屋さんに立寄ったら
もう来年のカレンダーやスケジュール帳が売っていて
なかなか見つからない、お気に入りのがあったので
つい、システム手帳のリフィルを買ってしまった。
実は、これにはひそかな願掛けの意味もあるんだけど、
なんだかんだ言って、年賀状の先を行ってしまったかも。

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淋しくておいしい夜

2010年09月11日 22時33分00秒 | グルメ
来週、ラマダン明けのインターンさん、
その翌週、ウズベキスタンからのインターンさん、
更にその翌週、2年働いてくれた派遣さんの3人が
次々と、職場を去ってゆくにあたり、
フランスからのインターンさんの歓迎会も兼ねて
久しぶりにみんなで、近くの神戸吉兆へ。

女性ばかりの賑やかさに、淋しさが見え隠れして、
その複雑な気持ちを、柔らかく包み込むような
上品で、繊細な、初秋を感じさせる見事なお料理。

(菊の花びらを散らしたお餅入りのおすまし)

メインの金の酒盃に盛られた季節の点心は
あまりの美しさに、食べるのがもったいなくて。
ほぼ全員がカメラを持ってきていたため、
しばし、箸もつけずに撮影会となり。

(菊花入りのごま豆腐と、きのこご飯も)

6人のスタッフが3人減り、淋しくなるなぁ。
淋しくても、でもお料理はおいしいなぁ。
わたしはまた、こうして残されるんだなぁ。
こんな時でも、おいしいものはおいしいなぁ。
淋しさ隠しの、わたしの切ないカラ元気も
きれいで、やさしい味の中に溶けていくよう。

Miss you.
Bless you.
And thank you,all.

コメント (4)
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