ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

歌に私は泣くだらう

2021年05月31日 19時48分00秒 | 生活
先日、京大名誉教授永田和弘さんの
オンラインの講座を受けました。
永田氏は細胞生物学者であり歌人。
同じ歌人の奥様は乳癌で他界。
その二人が大学時代に出会ってから
死別するまでの四十年を
二人の短歌で綴る1時間半でした。



河野裕子さんの晩年の歌。
「長生きして欲しいと 誰彼数えつつ
つひには あなたひとりを数ふ」。
「手をのべて あなたとあなたに触れたきに
息が足りない この世の息が」。

その河野さんを支え続けた永田氏の歌。
「歌は遺(のこ)り歌に私は泣くだらう
いつか来る日のいつかを怖る」。
「最後まで決してきみをはなれない
早くおねむり 薬の効くうちに」。

三十一文字からあふれるような
「愛」という言葉では尽くせぬもの。
永田氏の本は何冊も読み、
ドキュメンタリーも見ていて、
すべて知っている話だったのに、
それでもご本人の口から語られると
改めてしみじみと心に沁みました。
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ワクチン接種に思う

2021年05月26日 20時42分00秒 | 生活
あーあ、ついに日本はアメリカの
渡航中止・退避勧告がレベル4だって。
感染レベルはさほどではないけど
ワクチン接種の遅れが原因だろうな。
確かに、母は今月中の予定だけど
65歳未満はいつになることやら。



それにしてもこのワクチン接種の
世界的不公平は、なんだかなあ。
大国間で争奪戦を繰り広げた結果、
世界のワクチン接種の75%が
10カ国で占められている現実。
WHOのテドロス事務局長が
「恥ずべき不公平」と呼ぶ現実。

ワクチン争奪戦に出遅れた政府を
今一つ責める気持ちにならないのは
そうした大国間のワクチン争奪戦に
節操のなさを感じてしまうせいかも。
自分の身の安全が第一になるのは
仕方ないこととは思いつつも。

オリンピックの開催の有無も含め
まだ先が見通せない中にあって
日々いろいろなことを思うけれど
それだけにとらわれることなく
過ごすのも大切かもしれないな。
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五月闇

2021年05月19日 20時04分00秒 | 生活
5月16日、記録的な早い時期に
今年は梅雨入りしました。
それから毎日のように雨模様。
もっと美しくて爽やかな五月を
楽しんでいたかったのに、
これも温暖化の影響なのかしら。



否応なく移りゆく季節に、
否応なく流れる時の流れに、
心がついていかない時がある。
失ったものを思うとき。
二度と戻らぬものを思うとき。
雨の日は、心の中にも五月闇が
しのび込んでくるようです。
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テレビを譲る

2021年05月10日 20時32分00秒 | 生活
どこへも出かけられないので
このところ少しずつ部屋の片づけ。
先日は使っていないテレビを
ジモティーでお譲りしました。
午前中に掲載したら午後には売れて、
夕方には引き取りという速さ。

(近所の公園のバラは今まさに満開)

すみずみまで掃除をした上に
マンションの玄関まで運んで
タダ同然でお譲りしたので
とても労力には見合わないけど
捨てずに済んだことはうれしい。



引き取りに来たのは学生風の青年。
テレビが壊れて困っていたのだとか。
12年モノの古い液晶テレビだけど
まだまだ現役で動いてくれるはず。
電源も入れられず眠っていたテレビは
新たな役割を得て、少し胸を張って
青年と共に旅立っていきました。
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