先日、京大名誉教授永田和弘さんの
オンラインの講座を受けました。
永田氏は細胞生物学者であり歌人。
同じ歌人の奥様は乳癌で他界。
その二人が大学時代に出会ってから
死別するまでの四十年を
二人の短歌で綴る1時間半でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/53/6b49edd90dd22e5d6eb8cb0f1f5dff2c.jpg)
河野裕子さんの晩年の歌。
「長生きして欲しいと 誰彼数えつつ
つひには あなたひとりを数ふ」。
「手をのべて あなたとあなたに触れたきに
息が足りない この世の息が」。
その河野さんを支え続けた永田氏の歌。
「歌は遺(のこ)り歌に私は泣くだらう
いつか来る日のいつかを怖る」。
「最後まで決してきみをはなれない
早くおねむり 薬の効くうちに」。
三十一文字からあふれるような
「愛」という言葉では尽くせぬもの。
永田氏の本は何冊も読み、
ドキュメンタリーも見ていて、
すべて知っている話だったのに、
それでもご本人の口から語られると
改めてしみじみと心に沁みました。
オンラインの講座を受けました。
永田氏は細胞生物学者であり歌人。
同じ歌人の奥様は乳癌で他界。
その二人が大学時代に出会ってから
死別するまでの四十年を
二人の短歌で綴る1時間半でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/53/6b49edd90dd22e5d6eb8cb0f1f5dff2c.jpg)
河野裕子さんの晩年の歌。
「長生きして欲しいと 誰彼数えつつ
つひには あなたひとりを数ふ」。
「手をのべて あなたとあなたに触れたきに
息が足りない この世の息が」。
その河野さんを支え続けた永田氏の歌。
「歌は遺(のこ)り歌に私は泣くだらう
いつか来る日のいつかを怖る」。
「最後まで決してきみをはなれない
早くおねむり 薬の効くうちに」。
三十一文字からあふれるような
「愛」という言葉では尽くせぬもの。
永田氏の本は何冊も読み、
ドキュメンタリーも見ていて、
すべて知っている話だったのに、
それでもご本人の口から語られると
改めてしみじみと心に沁みました。