先日、京大名誉教授永田和弘さんの
オンラインの講座を受けました。
永田氏は細胞生物学者であり歌人。
同じ歌人の奥様は乳癌で他界。
その二人が大学時代に出会ってから
死別するまでの四十年を
二人の短歌で綴る1時間半でした。

河野裕子さんの晩年の歌。
「長生きして欲しいと 誰彼数えつつ
つひには あなたひとりを数ふ」。
「手をのべて あなたとあなたに触れたきに
息が足りない この世の息が」。
その河野さんを支え続けた永田氏の歌。
「歌は遺(のこ)り歌に私は泣くだらう
いつか来る日のいつかを怖る」。
「最後まで決してきみをはなれない
早くおねむり 薬の効くうちに」。
三十一文字からあふれるような
「愛」という言葉では尽くせぬもの。
永田氏の本は何冊も読み、
ドキュメンタリーも見ていて、
すべて知っている話だったのに、
それでもご本人の口から語られると
改めてしみじみと心に沁みました。
オンラインの講座を受けました。
永田氏は細胞生物学者であり歌人。
同じ歌人の奥様は乳癌で他界。
その二人が大学時代に出会ってから
死別するまでの四十年を
二人の短歌で綴る1時間半でした。

河野裕子さんの晩年の歌。
「長生きして欲しいと 誰彼数えつつ
つひには あなたひとりを数ふ」。
「手をのべて あなたとあなたに触れたきに
息が足りない この世の息が」。
その河野さんを支え続けた永田氏の歌。
「歌は遺(のこ)り歌に私は泣くだらう
いつか来る日のいつかを怖る」。
「最後まで決してきみをはなれない
早くおねむり 薬の効くうちに」。
三十一文字からあふれるような
「愛」という言葉では尽くせぬもの。
永田氏の本は何冊も読み、
ドキュメンタリーも見ていて、
すべて知っている話だったのに、
それでもご本人の口から語られると
改めてしみじみと心に沁みました。