ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

キャンディード!

2010年07月31日 22時28分00秒 | 音楽・アート
昨日、待ちに待った佐渡裕さんの真夏のオペラ、
バーンスタインの「キャンディード」を観てきました。
これまでの「蝶々夫人」や、「魔笛」、「カルメン」など
伝統的で誰もが知っている演目とは違い、
ヴォルテールが原作の、思想的・哲学的な寓話に
現代的なアレンジや、社会風刺も盛り込んだ、
ミュージカルのような、型破りのオペラ。

バーンスタインらしいメロディーラインや
美しいコーラス、楽しいダンスや、凝った演出を
エンターテイメントとして楽しみながらも、
最後には、深く考えさせられる物語でした。

(題名のない音楽会のテーマ曲がキャンディードだったとは・・・)

戦争や、暴力や、地震や、災害や、
不公平や、不条理に満ちたこの世界に
生きる意味とは何なのか、という問いを
場所を変え、シチュエーションを変え、
何度も何度も問いかけてくる、そんな作品。

「我々は純粋でも無垢でもないけれど
自分の庭を耕さなければならない」という
最後のメッセージが、いつまでも心に響いて。


(私は惑星なら「木星」になりたいな-「喜びをもたらすもの」)

上演後は、佐渡さんと握手して写真も撮って、
CDにサインもしてもらいました。
ひと言でも感激したことを伝えたかったのに
大きな温かい手に触れたとたん、
感激のあまり、何も言えなくなってしまって。

素敵な贈り物がいっぱいの夜でした。
わたしも、わたしの庭を耕していこう、
そんな思いに包まれながら。

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根拠のない確信・2

2010年07月27日 23時10分00秒 | 友人・仲間
やっとこの暑さに体が馴染んできたみたいで
いったん衰えかけた食欲も、倍増。
お風呂上りに風通しのいいところで涼んでいると
ああ夏っていいなあと、しみじみ。

先日、夕ごはんの後片付けをしていたら
NYの友達から、「元気?」って電話が。
彼女は高校1年の時に一番仲の良かった友人で
なぜか、働いている組織も同じようなところで、
男兄弟がいないこととか、親の年頃とか、
とにかく、共通点が多いせいか、
何十年も会ってないのに、何でも話せる。

お互い、何とかなるか分からないことを抱えながら
どうしようかなあと、悩んでいることも同じなら、
最後には必ず、まあいいか、で終わるところも同じ。
そのくせまた、ああだこうだと蒸し返した挙句、
やっぱりまた、どうにかなるか、で終わるところも。

(夕暮れ時の空に浮かんでいた雲)

その彼女からも、最後に言われた言葉が、
「まったく何の根拠もないんだけどさぁ、
K子(私)なら絶対何とかなるって気がするんだよねー」
聞きようによっては、無責任極まりないこんな言葉も
この前の友達の言葉とシンクロして、
なんだか本当にありがたくって、うれしくって。

そういうわたしも、彼女の心配事を聞きながらも
実は全然心配してなかったりする。
だって彼女なら絶対だいじょうぶと疑ってないから。
「根拠のない確信」って、単なる直感だけど
同時に「無条件の信頼」みたいなものかもしれないな。

こうして「根拠のない確信」のかたちで
私と、私の人生を無条件に信頼してくれる人がいる。
それはわたしが一人で信じているより
大きなパワーになって支えてくれている気がして。
また、かけがえのない宝ものをもらってたんだなぁ。
そしてわたしも、決してお返しとしてでなく、
ただ直感的に「あなたは大丈夫」と信じていることが
彼女らの未来を支える力になると、いいな。

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夏、満開

2010年07月25日 19時21分00秒 | 生活
祇園祭が終わりと同時に梅雨が開け、
凶暴なまでの暑さと共に炎帝到来。

先週の終わりには、職場のみんなと
エジプト料理のランチを食べに、カフェテリアへ。
見た目には怪しげな、モロヘイヤのスープも、
お豆とお肉を煮込みも、結構おいしかったなあ。
わたしが初めて食べた、イスラムのハラルフード。



涼しげに見えるテラス席で食べたかったんだけど、
この日の外気温は、体温と同じくらい。
食べ終わる前に倒れそうなので、また次回にでも。



そして土曜日、仏語の授業に大阪天満宮へ行ったら
天神祭のまっただ中で、浴衣の人・人・人。
お神輿の行列に行く手を阻まれ、ちょっぴり遅刻。

そして今日は、近所の商店街の夏祭り。
市内の大学のチアガールの子たちが
暑い中、元気いっぱいにパレードしてて。
どこもかしかも、夏、満開だなあ。



記録的な猛暑になるという、つらい夏だけれど
そんな夏だからこその楽しみを見つけては、
ひとつひとつ、味わっていこう。
折角の夏に、冬を恋しがるなんて勿体ないから。

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わたしが猫だったら・・・

2010年07月21日 15時33分00秒 | ねこ
わたしが仮に、猫だったとしたら、
「にゃんにゃん分析」によると、こうなるんだって。



ううう、我ながら(?)かわいいにも程がある・・・
みみにゃんが仔猫だった頃にちょっと似てるかも。

でも当のみみにゃんは、この暑さで少し食欲が落ち、
みみにゃんがいなくなるのではと心配になるくらい、
ブラッシングの度に毛が抜けるにもかかわらず、
いなくなる気配も、やせる気配もなく、
堂々たる存在感で、風の通り道を常時占拠中。


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根拠のない確信

2010年07月19日 21時29分00秒 | 友人・仲間
梅雨が開けたと思ったら、いきなりの真夏日。
マンションが公園や神社に囲まれている私の部屋は
毎朝窓を開けると、セミの大合唱がブブゼラ状態。
テレビの音どころか、掃除機の音も聞こえないほど。

そんな中、今年も3年連続見事なクジ運を発揮して
「一万人の第九」の中でも一番の激戦区、
アルトパートで無事当選・・・したのに。

恐れていた通り、当選したレッスンのクラスが、
フランス語の授業の日時とモロかぶり。
来年は、佐渡さんの指揮で歌えるかどうかも
もはや分からないというのに・・・断念。
第九友達も、今年も一緒に歌えることを
とても喜んでくれていたというのに。

昨日その友達と会って、事情を説明して謝ると
友達は残念がりながらも、「また歌えるよ」って。
たとえしばらく佐渡さんの指揮で歌えなくなっても
またいつか必ず歌える日がくるよ、って。
なんか、その言葉にとても救われた思いがして。

(今日は実家に行ってきました。父の病院の空もすっかり夏空)

彼女はもともとシングルマザーで、
中学生の息子さんは、一昨年ひきこもりになり、
その上彼女自身、現在失業中の身の上なのに、
NGOでのボランティアを3つもかけもちしつつ、
勉強も始めるなど、精力的で元気いっぱい。
何だかとても幸せそうで、充実感に満ちていて。

「自分でもどうしてか分からないけど
なんか大丈夫、これでいいって気がするんよ」
わたしもそういうの、ちょっぴり分かる。
根拠のない自信や確信って、結構大切なもの。
わたしもこれまで、大きな決断をする時、
いつも決め手は、根拠のない確信だったから。

絶対大丈夫、どうにかなる、って確信していれば
大抵どうにかなるような気がする。
彼女のこと心配する気持ちは、消えたどころか
逆に大いに励まされてしまったかも。

だから私も、今年は佐渡さんの指揮で歌えなくても
いつか必ずまた歌える、と確信していよう。
彼女もわたしも、この先何があっても絶対大丈夫、
そのことを疑うことなく、確信していよう。

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