17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
先週のんきに温泉巡りなどしてたけど
実はそんなことしてる場合じゃなかったの。
というのも、先月から自動車学校に通っていて、
旅行の頃がちょうど本免の実技試験目前。
それがやっと合格となって本日学科試験を受け、
めでたく念願の自動車免許が取れたました!
大学生の若い子たちの中では悪目立ちし、
教官には「免停ですか?」と聞かれる始末。
この辺じゃこの年で免許持ってないなんて
まず考えられないことみたい。
でも高校出た頃の私には免許取る余裕はなくて。
実家は裕福ではなかったのに親に無理を言って、
家から通えない私立の四大に行かせて貰ったから
学費を出してもらうのが精いっぱい。
生活費は奨学金とバイトで全て賄ってたから
とても免許を取るお金なんかなかったし、
社会人になったらその時間もなかった。
還暦過ぎて免許を取るのは簡単じゃないし
致命的に運転センスがなくて苦労したけど
1か月ちょっとで、どうにか合格できました。
これは地方都市で生きていくための覚悟かな。
一人でも動ける翼を手に入れると同時に
夫に何かあった時のバックアップになれるよう。
とは言え、まだまだへっぽこドライバー。
嫌がる夫を無理やり助手席に乗せて
スーパーくらい車で行けるようになるよう
勇気を出して練習しようと思います。
1月も仕事が始まり、十日戎も終わると
お正月がもう随分前のことのよう。
また家事に仕事に猫にとバタバタの日常。
一日、一日をこなすのが精いっぱい。
年末年始の食べ過ぎで疲れた胃腸と
寒さでガチガチになった体を抱えながら。
今年続けてみたいと思っているのが
マインドフルネス瞑想とストレッチ。
筋トレはカーブスでお茶を濁すとして
多少なりとも、心や体の不調を
自分でコントロール出来ればと。
数年前から時々はやっていたけれど
毎日のようにやった方がいいみたい。
(この動画もそのひとつ)
マインドフルネスは去年くらいから
色んな人に色んな場面で勧められました。
日本人にも外国人にも、男性にも女性にも。
まるでシンクロニシティのように続くから
これはやれっていうことだな、と感じて。
効果を実感できるかどうか分からないけど
まずは続けるよう努力してみます。
早いもので今年ももう間もなく大晦日。
今年は頑張った1年だったというよりは
どうにかここまで来させて頂いた1年。
いろんな方の助けや出会いに支えられて
「やっとたどり着いた」感がいっぱい。
若いころは若気の至りと自信過剰で
自力で切り抜けてきたつもりでいたけど
それは単に周囲が見えていなかっただけ。
見えないところ、気づかないところで
今思えばどれだけ支えられてきたか。
「運が良かった!」と思うようなことも
実は誰かが裏で取り計らってくれたり
気を配ってくれたおかげだったりする。
それを気づきもせずに自分の運の良さを
自慢げに話してきたりしなかったかしら。
年齢とともに肉眼は衰えていくけれど
逆にこうして今まで見えなかったものが
見えたり、気づいたりし始める。
だから、ありふれた陳腐な言葉だけれど
今後ますます「謙虚さ」と「感謝」が
わたしの大切なテーマになりそうです。
そして皆さんもどうぞ良いお年を!
この頃、ふと思うことがあって。
それは自分が思うほどに
自分は弱くないのじゃないかということ。
そして自分が思う以上に
多くの人々に支えられてきたことを
忘れすぎかもしれないということ。
例えば、わたしの左手の手首のあたりには
3歳の時にアイロンでやけどをした、
ダイヤ形にひきつれたやけどの痕がある。
かなり目立つところにあるのに、
一度もそのことでいじめられたことがない。
私自身がまったく気にすることなく、
隠しもしなかったせいもあるだろうけど
これまで出会った人々が優しかった。
子どもの頃は、残酷なものだから、
「気持ち悪い」と言われても仕方ないのに
思えば、誰一人、ただの一度も。
おかげでこのやけどの痕を
コンプレックスに思うことなく大人になれた。
(こんなお食事も余裕で完食)
それにわたしは小さい時から体が弱く、
今でも冷えればすぐ体調を崩すし、
体力もないので、無理はきかない。
20代、30代の頃は病院との縁が切れず
入院や手術も何度も経験したけど、
気がつけば、ここ10年くらいは
大きな病気も、入院もしていない。
普段は「体力のなさ」に気をとられ、
「どうにかこうにか元気」位に思っていたけど
同年代の知人・友人がつぎつぎと
大きな病気を経験したりしているのを聞くと
ひょっとしたら私は元気なのかも、と。
これまで自分の体力をずっと否定してきたけど
わたしは自分の体をもっと信じていいし、
自分の体力にもっと自信を持つべきかも。
病弱だったわたしが、この年まで
仕事をずっと続けてこれただけでも、
小さな小さな「奇跡」に等しいこと。
そして自分が優しい人々に囲まれてきたことを
あたり前ではなく、もっと「ありえないこと」、
「あり難いこと」と感謝しなくては。
ここに今のわたしが存在していられるのは
自分が強かったとか、運が良かったではなく、
たくさんの人々に支えられていたから。
これもまた、小さな「奇跡」にちがいない。
そんな当たり前で、大切なことを
日常に流され、忘れてしまうから、
グチったり、文句が出たりするのかも。
誰にでもあるそんな小さな奇跡を
これからはもっと大切にしなければ。
85歳の
ナディア・ステアさんという女性の
すてきな詩を見つけました。
いろんな日本語が出回っているけれど
あまりにも多くのバージョンがあるので
原文から私が訳したものをご紹介。
「人生をもう一度やり直すとしたら、
今度はもっとたくさんの失敗をしよう。
肩の力を抜いて、のびやかに生きよう。
今よりももっと馬鹿げた人になって、
あまり深刻にならないで、
そしてチャンスを逃したりしないで。
もっとアイスクリームを食べ、
体にいい豆類はそこそこにして。
現実的な問題は増えるかもしれないけど、
頭の中の問題は減るはず。
私はこれまで常に良識ある人生を
あまりにもまともに生き過ぎたから。
(後略)」
(みみにゃんは「面白い人生」の良いお手本)
私はまだ85歳までには時間があるけど
なんだか身に染みてしまった。
小さな失敗はいっぱいあるけど
大失敗する勇気はなかったから。
小さなバカはいっぱいしてるけど
大ばか者になる勇気はなかったから。
いつか寿命が来て、この世を去る時に、
「ああ、どうにか無難に生きたなあ」より
「失敗だらけだったけど面白かったなあ」
そう思えたほうが、やっぱり幸せな気がして。
これから一度は「大ばか者」になって
ちっちゃな自分の殻を飛び出して
「大失敗」というものもしてみたいかも。
そうすると何だか面白い人生が
待っているような気がするから。