17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
以前からずっと念願だった、
満開の藤を見に行ってきました。
調べてみたら割と近くに
藤で有名なお寺があることが分かって。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/42/3a9b48c331c54a7772d50d6c81510ccc.jpg)
青空の下で風に揺れる藤は本当にきれい。
小さな藤棚くらいしか見たことがなかったから
こんなに見事な藤が見られてウキウキしてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/bb/7a02877d75f70d2110ef6b43502c6b84.jpg)
名物の九尺藤の盛りは過ぎていたけれど
ちょうど白い藤が満開になっていました。
あまり見たことのない珍しい白藤だけど、
紫の藤に負けず劣らず優美な風情。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/ae/ed09ced5f8e5bfeeb612c5f2914a6af8.jpg)
境内にはこんな珍しい八重咲の藤も。
一瞬、葡萄の房のようにも見えますが
あたり一面甘い香りが漂っていました。
やっと近くに藤の名所が見つかったから
来年は満開の九尺藤を見ることを
楽しみにしようと思っています。
バレトン仲間のAさんは
上海から来日して約20年の中国人。
日本留学のご主人に付いて来日し、
東京で10年、その後岐阜で暮らしてるけど
お母さんが施設にいらっしゃることもあり、
2か月に1度くらいは帰国してるそう。
このGWもしばらく帰国してしまうから、
ジムで会えなくなるのがちょっと残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/fc/6fe2b388c648c457859e33b5b7019352.jpg)
<可愛いネモフィラも満開>
ご存じの通り上海では不動産が高騰し、
上海にも家を持っているAさん曰く、
「多治見は家が本当に安いねー」。
そりゃ上海と比べられましても(笑)
それでも子どもさん家族が日本にいるから
ずっと日本に住み続けたいんですって。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/0b/42bfea75ad145225a8ab1a737929386e.jpg)
<山吹も咲き始めました>
Aさんは年齢も近く、人懐こい方だから
ジムで会ってお話しするのが結構楽しみ。
それにしても上海や東京といった、
大都会中の大都会に住んできた人と
こんな地方都市で知り合いになり、
励まし合って汗を流しているのだから
人生って面白いと思わずにはいられません。
これは朝の散歩道の一部だけど
こう見えても実は桜の並木道。
もうほとんど散り透いてしまったから
ただの木立にしか見えないけれど
風が吹くたび、ひらひらひらひら、
まだ桜の花びらが散ってきます。
敷き詰められた花びらで道は薄桃色。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/cf/617a9236705c15b1449728f2e41295fb.jpg)
もう殆ど葉桜になってしまったから
誰もお花見には来ないだろうけど
私はこの桜の花の最後の風情も好き。
桜の木が一年かけて育んだ花の
最期のひとひらまで愛おしみつつ
行く春を惜しむ今日この頃です。
急にぽかぽか陽気になったので
つい先日、お弁当を持って
小高い山の上にある公園で
のんびりピクニックしてきました。
散り始めたしだれ桜と
咲き始めたつつじの競演に迎えられて。
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美しく手入れされたヒノキの森の
緩やかな遊歩道を歩くと
緑の香りと静けさに包まれて
心まで穏やかになってゆくよう。
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もみじの柔らかな新緑も目に鮮やかで
ああ、今年も生命が巡ってきたんだなあと
毎年のことながら静かに感動してしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/4f/ed24c956939dfd2e132ac9a7f7342cbf.jpg)
若い頃は春には別れや変化があって
楽しいことばかりではなかったけれど
そういう思い出を全部ひっくるめても
春はやっぱり美しいし、
そこかしこに祝福が満ちているよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/c3/24580275318a2932e8473773e821470c.jpg)
来年も、再来年も、その先も、
どんな悲しいことや辛いことがあっても
そしていつか私たちがいなくなった後も
こうして春が来て、花が咲くんだなあ。
そんな当たり前のことが
何だかとても大きな救いのような気もするし
春の美そのもののような気がするのでした。
やっと満開になったソメイヨシノが
昨夜の風雨で早くも散り始めました。
せっかく満開になったばかりなのに
花の生命は何とはかないこと。
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<遠目にはまだまだきれいな桜並木>
「古きものが、常に新しきものと入れかわり・・・
この天地の間を動いてゆく。
この身が震えるほどの変転の中にあって
人の為せることというのは、
いかほどのものであろうか。
哀しいほどに、人の為す技は無力ではないか。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/06/2359dbd779631ebb8100f2304fe6dd78.jpg)
「桜を眺めていると、
その人の技のはかなさが思われて、
人というものの可憐さに、
おれはしみじみとしてならぬのさ。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/80/d4ea30a0c9acd2d5ba1ab8f57084fc87.jpg)
<道端に散る花びらの中で咲くたんぽぽ>
「だからおれは・・・桜を見ていると、
人というものが愛しくなって
涙がこぼれそうになってしまうのさ。
おれは、人でよかったと、
こうしておまえと酒を飲みながら
桜の葉が風に触れるのを眺めていると、
そのように思うてしまうのだよ・・・」
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<風が吹くたびに舞う桜ふぶきも美しい>
夢枕獏の「陰陽師」の中で
源博雅が安倍晴明に語る言葉。
この季節にはいっそう胸に響く。
生きとし生けるもののはかなさと、
それゆえの愛おしさを胸に抱いて
生きてゆきたいと思うのでした。