ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

15歳の誕生日

2019年02月23日 21時01分00秒 | ねこ
今日でみいみはめでたくも15歳。
人間でいうともう70代後半だとか。
15年前は手のひらに乗るほどだったのに
いつの間にかすっかり私を追い越して
猫の時間は人の5倍の速さで過ぎてゆく。



この子を見ているといつも
いのちについて考えてしまう。
猫はごろんと寝ていても
足にまとわりついて甘える時も
何だか、いのち、そのものだから。

野生動物のドキュメンタリーの中で
オカピがチーターに襲われるとき
渡り鳥がハンターに撃たれるとき
私はつい、みいみを抱きしめてしまう。
この子の存在が全てのいのちに
つながっているように感じられて。

私のそんな思いを知ってか知らずか
みいみは今日もただ淡々と
迷うことなく、ブレることなく
ねこ100%を生きているのでした。
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「細雪」な時間

2019年02月18日 21時22分00秒 | 生活
昨年NHKで「平成細雪」を見て以来
どうしても原作を読み直したくなり
昨年末から仕事帰りの電車の中で
わずかな時間に少しずつ読み始めました。

(ドラマの詳細はNHKのHPへ)

細雪の舞台は主に地元の阪神間で
出てくる地名がどれも馴染みがある上
実家のあたりまで登場していて更に面白い。
中学生頃に一度は読んだはずなのに
もうすっかり忘れていたみたいで。

三女雪子の婚活物語のようなものだけど
谷崎潤一郎の華麗な文体から繰り出される
四姉妹らの船場言葉は何ともたおやかで
味わい深い上に、この華やかさ。
日本版ダウントンアビーのようなものかな。

多岐川裕美や熊谷真実が演じる
きらびやかな舞台も観たことあるけど、
舞台やドラマでは描かれない細部も多く
やっぱり原作が一番面白いかも。
今は下巻の真ん中あたりだから、
もう少し通勤時間を楽しめそうです。
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永遠に届くねこ

2019年02月12日 21時30分00秒 | ねこ
昨日は西宮でも朝、雪が降り
寒い三連休となりました。
それでも満ち足りて眠る、
温かそうなみいみを見ていると
わたしまで幸せな気分になる。
谷川俊太郎さんの詩を思い出しながら。



『猫を見る』

灰色のソファに寝そべっている
私の好きな黒い猫が
物ぐさな動きで
ゴムのように伸びをしたら
その爪先は
思いがけず永遠にとどいている

そうであるからには
こいつを
シベリアのツンドラに
放りだしてもいいような気がする

私のタマシイに
いつまでも時は満ちないのに
こいつのヒゲの先で
時は満ちる
私を待たずに


出典:『詩を贈ろうとすることは』(集英社1991年5月刊)
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いつか死んじゃうけど

2019年02月09日 22時06分00秒 | 生活
今日は本当に厳しい冷え込みだったけど、
かわいらしくて、心あたたまる、
スヌーピーのイラストを見つけました。



チャーリーブラウンがつぶやく。
One day, we'll all die, Snoopy.
「ねえ、スヌーピー。
いつかみんな死んじゃうんだ。」

スヌーピーがそれに答えて。
Yes, but all other days, we'll live.
「うん、でもそれ以外の日は
僕たちずっと生きてるんだよ。」

当たり前なんだけど、なんかいいな。
コップに半分の水が入っている時に
「あと半分しか」か「まだ半分も」か
どう見るか、と同じことなんだけど
どんなにチャーリーな気分の時にも
スヌーピーのようなもう一人の自分を
失わないでいたいと改めて思うのでした。
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立春を前に2

2019年02月04日 21時39分00秒 | 寺社めぐり
節分の日、たまたま住吉大社に参拝したら
節分祭の行事でにぎわっていました。
まずは正門付近で振舞われていた
厄除ぜんざいを頂いてから参拝。



鬼に見立てた大きな的に弓を引いて
悪鬼を追い払う厄除けの儀式も行われ
古式ゆかしい装束の方々が勢ぞろい。



楠珺社などの境内社にもお参り。
ここにはご神木とされている
樹齢千年を超えた見事な楠の大木。



境内では梅もほころび始めていて
少し早い春の気配も漂っていました。
どうか良い春になりますように!


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