ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

神戸の休日

2017年04月30日 22時22分00秒 | 寺社めぐり
全然ゴールデンじゃないけど
あまりの陽気に誘われて、
神戸・元町に出かけてきました。
最初に訪れた湊川神社では
新緑をバックに藤の花が満開。



ご本殿では太鼓や鈴の音とともに
巫女さんの舞が奉納されていました。
美しい鳥の音が境内に響き渡って
清々しく、心地よい神社で
思った以上に気に入ってしまったかも。



海岸通近くのフレンチでランチして、
デザートまでがっつり頂いた後は、
山手の、相楽園の回遊式庭園へ。
ここは色とりどりのサツキがきれい。



駅からほど近い都会の真ん中に
こんな場所があるってことを、
今まで知らなかったなんて。
滴るような新緑が目に優しい。



驚いたことに、ここは第11代目の
神戸市長さんの本邸跡らしい。
どんだけ豪邸だったのかしら。
敷地内にはイギリスの貿易商だった
旧ハッサム邸宅もありました。



「べっぴんさん」のロケで
エイミー宅として使われたから
見覚えのある方もいるかも。
マタニティブルーになった、
エイミーが寝ていた寝室がここ。



帰りにはパブロでチーズケーキ食べて
すっかり小旅行気分で帰ってきました。
お天気の中、ほどよく歩き疲れて、
良い気分転換になった休日でした。
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ノッテ・ステラータ

2017年04月28日 21時28分00秒 | フィギュアスケート
今季のゆづのエキシビションは
サン=サーンスの「白鳥」をカバーした
Il VoloのNotte Stellata。
このプログラムも結構好き。
本当に白鳥が舞っているようで。



声から、勝手にかっぷくのいい
おじさんテノールのデュオかと思ったら
なんとイケメン3人のトリオ。
中盤のハーモニーがすごくステキ。



このプログラムを格上げして
来季のSPにしてくれないかしら。
なんて勝手に期待したりしてるものの
いよいよ来季はオリンピックシーズン。
ドキドキ、ワクワクしながら
半年間を待つことにします。

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真央ちゃんの価値

2017年04月20日 22時40分00秒 | フィギュアスケート
真央ちゃんの引退騒ぎが
やっと落ち着いた、今週。
私も真央ちゃんのファンだし、
彼女のスケートが大好きだから、
もちろん引退は残念だったけど
今回の加熱した一連の報道には、
いろいろ違和感を覚えてしまって。

真央ちゃんが競技選手としては
もう厳しい状況にあることは
スケートをある程度見ていた人なら
みんな分かっていたこと。
キム・ヨナと争っていた時でさえ、
冷静で、客観的な目で見れば、
ジャンプの実力差は、悔しいけど歴然。

「伝説の」とか「奇跡の」といわれる
ソチオリンピックでのフリーだって、
7つ跳んだジャンプのうち、
クリーンに跳んだのは4つだけ。
その4つのジャンプでさえ、
着氷後の流れもスピードもなく、
大きく加点されるものではなかった。
フリーだけの順位でも、3位。

(私の一番好きなプログラムは「仮面舞踏会」)

ソチどころか、バンクーバーの頃から
真央ちゃんは、ずっとずっと
ジャンプに苦しみ続けてた。
エッジ違いや回転不足になりやすい上に
クリーンに跳んでもGOEが伸びない。
3Aにこだわって、周りも注目するけど
新しいルールになってからは
「天才ジャンパー」ではなかった。

たとえソチで真央ちゃんのショートが
フリー並の出来だったとしても、
すべてのジャンプをクリーンに跳び
かつ、着氷後も流れがあって
スピードが落ちないキム・ヨナや、
アデリーナ・ソトニコワには
残念だけど、勝てなかったかもしれない。

でもね、真央ちゃんの価値は、
そんなところじゃないんだと思う。
もちろん、真央ちゃんは
誰にも負けたくなかっただろうし
金メダルを取りたかったでしょう。
でも、たとえ勝負で負けても
勝負を越えた、何か美しいもの、
心を打たれずにはおられないものが
真央ちゃんのスケートにはある。

事実を事実として伝えず、
妙に持ち上げる報道のあり方は
アスリート本人にも失礼だし、
すべてのスケート選手にも失礼。
そんな気遣いしなくったって
真央ちゃんの偉大さは変わらない。

キム・ヨナには点数でかなわなくても、
オリンピックで勝てる選手ではなくても
そんなことを全部認めたとしても
真央ちゃんの唯一無二の価値は
1gだって失われることはないのに。
そんなことも分からないかなあ・・・と
一連の報道を見ながら思ったのでした。
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分相応に畏れる2

2017年04月15日 21時06分00秒 | 社会
先日、「山怪」について書きながら
頭の隅で考えていたことが2つある。
大地震と、先の那須高原での雪崩事故。
どちらも自然相手の災害だから。

先日参加したシンポジウムによると
地震に関するデータはせいぜい過去百年分。
プレートが形成されてから50万年経つから
日本のこんにちの防災計画のほとんどは、
わずか2%の経験値を元にしているのだとか。
その危うさたるや、想像に難くない。

(みいみは糖尿病再発。再びインシュリン治療中)

同じ危うさを感じたのが、雪崩事故。
現場責任者の教諭は30年のベテランで
経験から雪崩は起こらないと判断したとか。
でも地球の何十万年の歴史からみれば
これも「たかだか30年」でしかない。
過去30年、たまたま起こらなかったことが
今日起こらない保証はどこにもないのに。

私たちは、22年前の阪神大震災や
東日本大震災の大きな犠牲から
いったい何を学んできたのだろう。
大自然を前にしたとき
人間の「経験値」などというものが
いかに小さく、役に立たないかを
学んでこなかったのだとしたら。

大いなる自然に向かうときには、
人はもっと謙虚でなくてはならない。
分相応に畏れ、畏怖しなければ。
それを一人ひとりが学ばない限り、
那須高原のような悲しい事故も、
東日本大震災やフクシマの大惨事も
幾度も繰り返されるにちがいない。

とても悲しいことだけど
山怪」のことを書きながら
そんなことも思ったのでした。
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分相応に畏れる

2017年04月11日 21時15分00秒 | 社会
アマゾンは思ってもみない本を
時々勧めてくれるものだから
自分では見つけないような本を
つい買ってしまうことがあります。

先日読んだ本も、まさにそれ。
田中康弘氏による「山怪」。
長年、マタギや猟師など
山で働く人々から聞き取った、
山にまつわる不思議な話。

聞き取った話を聞き取ったまま
淡々と書き記しただけで、
オチも説明も勝手な解釈もない。
そこがかえってリアルで
多分きっとこういうことも
あるだろうなというお話ばかり。

(週末、桜は満開でした)

日本人にとって、かつて山は異界。
神さまがおわす聖地だったり
死後に魂が帰ってゆく場所だったり
人が足を踏み入れてはいけない、
禁足地も少なくなかった。
「何かがいる」感覚は自然なもの。

私たちの多くは、こうした不思議を
オカルト的に面白がるだけだけど、
これまでこうした「何かがいる」感覚が
大いなる自然への畏敬や畏怖となって、
「ヒトの領分」というものに制限を設け
むやみに大自然に立ち入ることを控え、
アニミズム的八百万の神々への信仰と
自然そのものをも守ってきたのかも。

ヒトとして「分相応に畏れる」感覚が
日本人を日本人たらしめてきたのなら、
こうした山での怪異を語り継ぐことには
それなりの意義があるのかもしれないな。
そんなことを思いながら読んだ本でした。
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