ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

カルメン、その後

2009年06月29日 21時56分00秒 | 音楽・アート
そして舞台が終わった後、
佐渡裕さんのCDを購入したら
な、なんと佐渡さんのサインがもらえると聞き、
信じられない思いで、サイン待ちの長い列へ。

さっきまで目の前のオーケストラピットで、
ダイナミックでかっこいい指揮姿を見せてくれていた
憧れの佐渡さんに、目の前でサインがもらえるなんて。
どれだけ欲しいと思っていても
サインなんて、一生もらえないと思っていたのに。

待っている間も、胸がドキドキしてしまって
心拍数は、軽く200を超えていたことでしょう。
もしあの時血圧を測っていたら、即入院間違いなし。
もう舞い上がりすぎて、銀河系の外に飛び出してしまいそう。

すでに第1楽章で汗だくになっていた佐渡さんは
全楽章を振り終わって、さすがに精魂尽き果て
お疲れの様子がにじみ出ていたものの
快く、笑顔でサインに応じてくださいました。



その上、昨年第九でご一緒出来たことを話すと
「今年は参加してくれないの?」って言って下さったから
「もちろん、応募はしました!」と答えると、
「そっかー、あれ、抽選があるもんねー」って。
(この頃、心拍数は多分250超え)

そして写真まで一緒に撮っていただいた上に、
握手までして頂いちゃいました。
「またお目にかかれますように」と言いながら。
大きくて、温かくて、包み込むような手でした。
あの大きな手で佐渡さんは
魂をゆさぶる音楽を紡ぎ出しているんですね。


(た・か・ら・も・の)

ああ、もう何度思い出しても、嬉しくて嬉しくて、
何度も何度も、舞い上がってしまう。
その度ごとに心拍数が跳ね上がるから
わたしの心臓は昨日から、息も絶え絶えのはず。

お疲れだったのに、佐渡さん、本当にありがとうございました。
頂いたサインも写真も、大切にします。
そして本当に、今年もまた年末の第九で
どうかどうか、ご一緒することが出来ますように。

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カルメン、逝く

2009年06月28日 21時20分00秒 | 音楽・アート
この週末、待ちに待った夏のオペラ、
ついに「カルメン」を観て来ました。

とても斬新な舞台装置、
華麗な衣装の数々に、心躍るメロディーやハーモニー。
ああ、本当に心から堪能しました。
もう終わってしまったなんて信じたくないくらい。



今回の演出ではカルメンは
色気たっぷりの単なる性悪女というよりは
魅惑的だけど、芯のある自由な女という感じ。
法律にも仕事にも愛にも人にも縛られない、自由な女と
法律にも仕事にも愛にも家族にも縛られ、執着する男。
カルメンは男は平気でだますけれど、
自分には、死ぬまで嘘をつかなかった。
自由であるためには、死をも厭わなかった。

その意味では、カルメンにとって死は悲劇じゃなく、
むしろ自由を全うした、勝利だったのかも。
むしろ、救いようのない悲劇だったのは、
カルメンに執着し束縛することでしか愛することが出来ず、
挙句に、愛も、彼女も、自分を慕うミカエラも、自分の人生も、
すべてを永遠に失ったホセの方だったのかも。

今年も本当にいい舞台に出会えたことに感謝しつつ、
来年の夏のオペラをまた、楽しみにすることにしましょう。

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マダガスカルなランチ

2009年06月24日 21時50分00秒 | グルメ
26日はマダガスカルの独立記念日らしいので
今日は職場の同僚全員で、マダガスカルランチ。



見た目より、はるかにおいしくて優しい味。
デザートにベイクト・バナナもついていて。
きっと平和でさえあれば、楽園の国なんだろうな、
そんな風に思えるほど、
欲のない、ゆったりしたまろやかな味わいでした。



梅雨の中休みの今日は、お天気も上々。
緑と陽射しの心地良いカフェテリアで
のんびり過ごすと、仕事のことも忘れそう。
おかげでその後は大忙しだったけど、
あのランチの、のんびりパワーのおかげで、
慌しいながらに、和気あいあいとした午後でした。

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父の日に

2009年06月22日 21時43分00秒 | 家族
久しぶりの梅雨空の下、昨日は父の日。
だからという訳でもないけど、故郷で入院中の父のもとに行き、
少し伸びたひげを丁寧に剃り、
細くなった腕や足にクリームをすりこみながら
今まで面と向かっては照れくさくて言えなかった、
ありがとうの気持ちをいっぱい伝えてきました。


(故郷へと向かう車窓からの風景)

父は何も言わなかったけど
天井をおだやかな瞳で見つめながら
じっと聞いてくれていたような気がして。

プレゼントも渡せない、
一緒に食事も出来ない父の日だったけど、
言えなかったこと、全部言うことが出来て、
わたしにとっては、何だか心安らぐ父の日でした。

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ゲリラ志願

2009年06月20日 18時28分00秒 | 花・自然
と言っても、何も反乱軍に入りたいのではなく、
わたしがやりたいのは、ゲリラガーデニングという活動。

わたしはつい先日知ったばかりだったんだけど、
欧米では30年ほど前からあるらしく、
もともとは政治的、非暴力的な
環境活動家たちによる一種の抵抗運動だったみたい。

何をするかと言うと、
仲間が数人から多いときは千人近くも集まって、
深夜、放置されて荒れ放題になっている土地に
許可なく勝手に、木や花を植えてしまうというもの
基本的にそれは他人の土地や、公共の土地だったりするから
違法な活動なので、時に警察に退去させられたりもすることも。


(晴天続きで紫陽花も色あせ気味)

確かに違法かもしれないけれど
誰だって荒れ果てたゴミや雑草だらけの土地より
草花に彩られた街の方が幸せな気分になれるような・・・
そもそも、誰のものでもない地球を
人間が勝手に国境だの所有権だのと
言い張ってることの方が、どうかと思うけれど。

でも、違法で、深夜にひそかにやるっていうところが
スリリングで、さらに楽しいのかもしれない。

わたしも裏の公園で、人気のない夕暮れに
一人軍手で武装して、ゲリラ草むしりはしたことがあるけれど、
他にも襲撃したい場所はいっぱいあるから、
いつかそんなゲリラの一人になるのが、ひそかな夢。

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