ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

お疲れさま

2015年03月29日 14時51分00秒 | フィギュアスケート
昨夜の世界フィギュアでゆづは銀メダル。
金でないのはちょっぴり残念だけど
激動のシーズンを最後まで頑張ってくれて
本当にお疲れさま、と伝えたい気分。

ゆづの一挙一動に会場から沸き起こる
女性ファンの過剰なほどの声援や、
演技後、雨あられと降ってくるプーの
すさまじい量にはびっくりするばかり。
それがプレッシャーにならないのが
これまた、ゆづの強さの1つ。

若鹿のような、しなやかで機敏な動きや
ジャンプの軸の細さは相変わらずだけど
SPもFSもやはりいつものゆづではなく、
練習量とスタミナ不足の影響は明らか。
今回はハビエルに負けたのではなく、
ケガに勝てなかった結果の銀でしょう。

(桜につられて木瓜の花も咲き始めました)

でもこの悔しさが成長の糧となることを
自分でもちゃんと分かっているところが
この若干20歳の青年のすごいところ。
1シーズンでこれだけの試練に見舞われたら
恨み言や言いわけの1つもしたくなるのに。

次の選手に大声で声援を送ったり、
優勝したハビを笑顔で祝福したり、
しっかりとインタビューに応対したり、
リンクに毎回深々とお辞儀したりするのが、
優等生っぽいと煙たがる人もいるけど
単に育ちがいいというだけでなくて、
それがゆづの強さになっているのかも。

どんなにつらい時でも無理やり笑顔を作れば
多少つらさが和らいでいくように、
人への親切が自分の心を明るくするように。
ゆづは「7/8は悔しい」と泣いていたけど
1/8心から祝福できる素直さがあるから。
わが身を反省しつつ、謙虚に学びつつ
また来シーズンが楽しみになりました。
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暗闇での対話

2015年03月22日 18時49分00秒 | 出会い
体験と言えば、今日もひとつ。
グランフロント大阪でやっている、
ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。
まったく何も見えない真っ暗闇の中で
視覚以外の感覚を研ぎ澄ませるという
ドイツで生まれた体験型エンターテイメント。

(グランフロント大阪ナレッジキャピタル)

JRが事故でダイヤが大幅に乱れ、
大阪駅を疾走する羽目になったけれど
ぎりぎり間に合って、無事合流。
暗闇の中には視覚障害を持つ方が
アテンダントとしてガイドして下さるけれど
真っ暗闇の中では立つのもおぼつかない。

上も下も、前も後ろも、右も左も
すべての位置感覚と視覚情報を失って、
一緒に体験する8人が「声」と「気配」と
「ぬくもり」だけの存在に変わる面白さ。
居合わせただけの見知らぬ人たちと
触れ合い、手を握り合ってやっと
暗闇で失いそうな自分の存在を確認できる。
お互いの声や、体温がなければ
闇に飲まれてしまいそうな心細さを味わって。

真っ暗闇の中で一緒に過ごした人たちとは
不思議な一体感というか親近感が生まれて。
真っ暗闇の中でお茶を飲んだり、字を書いたり、
お互いが一番大切と思うものを話し合ったり。
視覚を奪われると、心のバリアも解けやすいかも。

この暗闇での経験は、本当に大切なことは
目に見えないものの中にあることを
改めて思い出させてくれた気がして。
東京と大阪で開催中なので、
機会があれば、みなさまもぜひ。
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瞑想の効用

2015年03月20日 20時44分00秒 | 健康・癒し
以前から周りの人に「いいよ」と勧められ、
自分でも興味がありながら、
まじめにはやったことがなかった瞑想。
先日体験して以来、やみつきになったかも。

実は昔、OLだった頃に中堅社員研修で
一度だけやったことはあるのだけど
当時は、まったく興味もない上に
ただ眠って終わってしまって。

(みみにゃんは瞑想しないけど、眠るのは得意)

それがやってみると実に心地いい。
ざわざわしていた胸の中が静かになって
さわやかで穏やかな気分になれる。
なあんだ、こんなに効果があるなら
もっと早くにやれば良かったな。

でも、まだうまく集中できないから、
CDの誘導に従って神殿に行くはずが、
天神橋筋商店街に行ってしまったり。
光の中の存在と対話するはずが、
自転車押したおっちゃんとの会話になったり。

うとうとするととんでもない所に行って、
瞑想なんだか、妄想なんだか、
分からなくなることもしばしば。
現実社会でも方向音痴のわたしは
瞑想しながらも、すぐ迷子になるけれど
それもまた楽しかったりするのでした。
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ゆるい関係

2015年03月15日 21時53分00秒 | フランス語
春学期の最後の日、アンスティチュでの
フランス語のクラスメイトの皆さんと
一緒にお食事会に行ってきました。
他の人が見たら、何の集まりか
きっと分からないだろうと思うくらい、
年齢も、仕事も、雰囲気もバラバラ。

教室ではお互いのことは名前くらいで
どこに住んでいて何をしているのか、
お互いに話をしたのは初めて。
妙に人権と憲法関係に詳しいマダムは
なんと、大学の法学部の教授。
いつも個性的なファッションの女性は
パリと日本を行き来する画廊のオーナー。
経済と政治に詳しいムッシューは
アメリカ滞在歴10年の会社経営者。

(街角でみつけた春の色)

ほかのみなさんも、個性豊かで
アンスティチュに来なければ
決して出会えなかったタイプの方々。
あまりにも知らない世界過ぎて
どの方の話も本当に面白くて。

だからと言ってお互いに、
必要以上に深入りすることもなく、
仏語というただ一つの共通点で結ばれた、
なんとも言えない、ゆるい関係。
でも、わたしのような年齢になると
こうした距離感で付き合える関係が
不思議と心地良く思えるのでした。
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幸福な午後

2015年03月08日 16時57分00秒 | グルメ
昨日は一日中降っていた雨も朝には止んで
この頃はひと雨ごとに春になってゆくよう。
今朝はベランダからもうぐいすの声が。
先日よりずっと上手に啼いていました。

今日は西北の芸文センターまで足をのばして
イグレックテアトルでちょっぴり贅沢ランチ。
かつおと菜の花の春らしい前菜、
こくのある人参のポタージュのあと、
フォアグラ付牛ステーキの赤ワインソース添え。
これが思わずうなってしまうほどおいしくて。
偏頭痛でズキズキしている最中にも関わらず、
真昼間からグラスワインも戴いてしまった。




しかもデザートは3種類のケーキとソルベ。
これまた甲乙つけがたいほどおいしい。
ミルクティーと共に少しずつ頂き、
食べ比べる至福の午後のひととき。
ホールから漏れ聞こえる音楽も心地良くて。



食事がおいしくて、体重は増える一方だけど
この幸せを手放してまで長生きしたくない、
なあんて真剣に思ってしまうくらい。
あまりの幸せに偏頭痛もおさまったかも。
明日からまた、カーブスに通って、
次の「幸福なひととき」を楽しみにしよう。
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